沖縄で小学校の先生になる！β

３月２１日、FC琉球のホーム開幕戦に行ってきました！


対戦相手は元日本代表の「野人」岡野選手やジュビロ磐田の黄金期を支え、昨年まで東京ヴェルディにいた同じく元日本代表の服部選手を擁するガイナーレ鳥取。
ガチンコの今季JFL優勝候補筆頭のチームです。
不穏です。


黄砂が舞い散る強風のため、視界は真っ黄色。
試合前から不穏さが引き立てられます。

会場入り口にはなぜか
『琉球明太子試食会』
の文字が。




沖縄がまだ琉球と呼ばれていた時代に、この地に明太子があったのか？
とか、
明太子は博多だろっ！
とか、
そもそもサッカーと明太子ってどんな関係があるんだよ？！
とか、
きっとそんな諸々のギモンはここでは無意味なのでしょう。

ちょっとしたカオス空間が早くも形成されています。
不穏です。


ちなみに、FC琉球の公式マスコット「ぐしけんくん（仮）」は、ハーフタイムに子ども達と“明太子の歌”なる面妖なものを踊りまくっていました。
具志堅用高さんの姿で、サッカーのスタジアムで明太子踊りの振り付けを踊りまくるその姿。
もはやシュールを通り越してハイパーシュールです。



……このエスカレートっぷりは、本当にいつか本物の具志堅用高さんから訴えられるんじゃなかろうか？？（￣ω￣;)



ピッチの方は、コアサポさんたちが中心になって試合を盛り上げようと必死の努力が試合前から行われました。


「皆さん、わかんなくてもいいから声を出してください！
　わかんなくてもいいから、手を叩いてください！
　おねがいします！！」　


「わかんなくてもいいから」。
繰り返されるコールリーダーからのお願い。
ある意味、これが沖縄のひとたちのサッカーに対する認識を如実に反映しています。
なんという切実な叫びでしょうか！！！∑（￣□￣;）ﾊｳｯ

さらに、試合前にはFC琉球のチームカラーのベンガラ色のシャツに選手のサインが入ったものが無料で配られていました。
もうこれだけで、チケット代赤字じゃないのでしょうか…？ｱｾｱｾ(￣_￣ i)ﾀﾗｰ

そして、試合前には観客たちほぼ全員に紙テープが配られました。
選手入場と同時に投げるようにコールリーダーから投げ方などについての指導があります。
通常のJリーグのスタジアムでは「ピッチに物を投げ入れないでください」というのが一般的だというのに、むしろ積極的に「投げ入れて！」というのですから吃驚です！
観にきていた子ども達はわざわざテープに絡まるのを楽しんで遊んでいたり、大変なことになっていました。




さて、試合の方の主役は選手よりも風でした。

ピッチをやや斜めに横断する強い風は、止まっているボールすら動かす程の猛威を振るっていました。
風下側からのゴールキックは風に流されて押し戻されたうえにタッチラインを割ります。
風上からゴール前に上げたクロスボールはそのままゴールネットを脅かします。

前半のFC琉球は風下側。
風でパスが思うようにつなげませんし、逆に相手からは風を利用したミドルシュートをこれでもかっ！とばかりに放り込まれます。

FC琉球がパスをつなげられないもう一つの理由は、ボランチの位置に入った服部選手の巧さにもありました。
なんでもないときには、服部選手はあんまり動きません。
ですがよく見ると、ゴール前にスペースが空かないようにたえずポジションを微調整しています。
そして、近くにボールやFC琉球の選手が来るとそれまでのゆったりした動きがウソのような素早さでボールを奪い去ります。

その姿は、まるで人間ゴキブリホイホイです！ヾ(｡｀Д´｡;;;)ﾉ

そんなわけで、前半は一方的なガイナーレペースでしたが、キーパーの神懸かり的な活躍もあって、運良く０－０のスコアレスのまま折り返しました。

後半は逆に風上に立ったFC琉球が前半の鬱憤を晴らすように一方的にペースを握りました。
ところで、サッカーって風を利用したウインドスポーツでしたっけ？（;￣∀￣A

そんなこんなのうちに、PKを獲得。
それを元日本代表FWの山下選手が落ち着いて決めてFC琉球が先制！

すると、派手な音楽とともに、ヘソ出しルックのセクシー系お姉さん集団琉球ボンバーズの面々とぐしけんくん（仮）が飛び出してきて、ひたすらはしゃぎ、踊りまくります。



相手の立場だったら、これほどイラッとくる場面もないでしょう！（笑）


このあたりも、常軌を逸しているのがデフォルトになっています。
もはやなにが正常でなにが異常なのかすら混沌としてきています。


１点が入った後、FC琉球はその日はベンチスタートだった背番号１０番、中村友亮選手を投入。
身長１５３㎝、体重４８㎏の世界最小（推定）１０番の選手です！
正直、この選手を見られるだけでFC琉球の試合は元が取れるといっても過言ではないプレーをしてくれます。

その姿はまるでリアル「あひるの空」。

ですが、小さな体でも倍以上ありそうなボールを持った相手に向かって（ヲイ）、ちょこまかとどこまでもしつこく食らいついていきます。
まるで、ヒグマの赤カブトに対峙する犬のようです。



かと思うと、自分がボールを持つとものすごい速さでドリブルを仕掛けていきます。
相手ボランチと１対１になったかと思うと、ボールを軸にくるりと素早く一回転して抜き去りました。



マ、マルセイユルーレット！！！？∑（￣□￣;）ﾊｳｯ



マルセイユルーレットは、あのジダンの必殺技でした。

すげーーーーーー！！！！！！！！！
これまでよーかいはもう何百試合もサッカーを観戦していますが、生でこの技を観るのは初めてです。
しかも、スピードだけだったらジダンよりも速かったです。
つか、せっかくの超絶スーパープレイなのに、速すぎて観客のほとんどは何がおこったのか把握できていないようでした……（￣ω￣;)


いや、もしかすると、あれはマルセイユルーレットではなく、絶・天狼抜刀牙だったのかもしれません！ヾ(｡｀Д´｡;)ﾉ


相手のガイナーレ鳥取も、点を取られてからは必死になって選手交代で打開を図ろうとします。
あの「野人」岡野選手もでてきました。（ポジションはかつてのFWではなく、MFでした。）
さらに、アフリカ系のテクニックのあるフォワードも投入されました。

しかし、スコアはFC琉球が１点リードのままロスタイムに入ります。

にわかにざわめくスタンド。
なにせ、もしかするとJFLの優勝候補に沖縄の弱小チームが勝ってしまうかもしれないのです！
まさに「ジャイアントキリング」なのです！！

刻々と過ぎる時間。
ロスタイムもあとわずか。

そこで、FC琉球ゴール前でファウルの笛が。
ガイナーレ鳥取の直接フリーキックです。

おそらく、このワンプレーがガイナーレ鳥取にしてみれば最後のチャンス。
これさえ防げばFC琉球の勝利です。

キッカーは途中から交代で入ったアフリカ系の選手。


蹴られたボールは無情にもキーパーの届かないゴール隅に吸い込まれていきました。。


崩れ落ちる選手達。
沈黙するサポーター。

それでも、絶望的な残りわずかな時間を走る選手達。

結局、勝利は目前ですり抜けていってしまいました。





だけど、今年のFC琉球はなにか違うかも！そう予感させてくれた試合だったのでした！！！o（￣へ￣*)むん


………って、その後３連敗しちゃって、結局昨年までと同じ？！っていう状況になっていますが。。。（;￣∀￣A