2008年02月18日

小中共通:特別活動

よりよい人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度の育成を全体の目標に追加した。
各活動、行事の目標も新たに定めた。
例えば、学級活動では「集団の一員としてよりよい学校生活づくりに参画」、学校行事では「集団への所属感、連帯感を深め、公共の精神を養う」となる。

小学校の学級活動には、清掃などの当番活動の役割と働くことの意義の理解を追加した。

学校行事には、
【小学校】
自然の中での集団宿泊体験活動など
【中学校】
職場体験活動など

--を加えた。



☆言語力

体験活動を通して気づいたことなどを振り返り、まとめたり、発表しあったりする活動を充実させる。
  

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2008年02月18日

小中共通:総合学習

探求的な学習」を目標とすることを明示し、教科の枠を超えた横断的・総合的な学習を行うことを明確化した。

発達段階に応じた取り組みを促すため、新たに小学校で「地域の人々の暮らし」と「伝統と文化」、中学校で「職業や自己の将来」を例示した。
他の教科との関係を明確にするため、「各教科、道徳、特別活動などの目標、内容との違いに留意する」ことを求めている。

小学校で外国語活動を導入することから、国際理解に関することを総合学習で学ぶ際には、語学ではなく、諸外国の生活や文化などの体験や調査に特化するよう注意を促した。



☆言語力

言語により分析し、まとめたり表現したりする学習活動を新たに定めた。
  

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2008年02月18日

小中共通:道徳

「道徳の時間」を要として学校の教育活動全体を通じて行い、「道徳教育推進教師」を中心に全教師が協力して展開することを明確化。
先人の生き方、自然、伝統と文化、スポーツなど感動を覚える教材の開発・活用、小学校で集団宿泊、中学校では職場体験などの活動を推進するよう明記した。

発達段階に応じて、充実させる主な内容は次の通り。

【小学校各学年】
自立心や自律性、自他の生命を尊重する心を育て、自己の生き方についての考えを深める

【小学校低学年】
あいさつ、人間としてしてはならないことをしない

【小学校中学年】
集団や社会のきまりを守る

【小学校高学年】
法やきまりの意義の理解、相手の立場を理解し支え合う態度、集団における役割と責任


【中学校】
自他の生命の尊重、法やきまりの意義の理解、社会の道徳形成への主体的な参画、道徳的価値に基づいた人間としての生き方




☆言語力

書いたり討論したりする機会を増やし、自分の考えを深め、成長を実感できる指導を重視する。
  

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2008年02月18日

小学校:外国語活動

外国語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成と、言語・文化についての理解を深めることをねらいに、高学年に導入する。
原則として英語を扱う。
教科には位置づけず、独立の章とした。

内容として定めたのは次の通り。

【コミュニケーション関係】
①外国語を用いたコミュニケーションの楽しさを体験
②積極的に外国語を聞いたり、話したりする
③言語を用いたコミュニケーションを図ることの大切さを知る

【言語・文化関係】
①外国語の音声やリズムに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気づく
②日本と外国との生活、習慣、行事などの違いを知り、多様なものの見方や考え方があることに気づく
③異なる文化をもつ人々との交流などを体験し、文化などに対する理解を深める


コミュニケーションの場面として、あいさつ、自己紹介、買い物、食事、道案内、家庭での生活、学校での学習や活動、地域の行事、子どもの遊びを例示した。
また、ジェスチャーを取り上げて役割を理解させることや、外国語、外国文化だけでなく、国語や日本文化の理解も深めることができるようにすることを求めている。

授業はネイティブスピーカーの活用に努め、外国語に堪能な地域の人々の協力も得るなど、指導体制の充実をはかる。
CDやDVDなどの視聴覚教材も積極的に活用する。  

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2008年02月18日

小学校:体育

運動領域では、体力低下や運動習慣の二極化の傾向を踏まえ、現在は高学年だけの「体つくり運動」を全学年に広げる

ほかの領域は、以下の項目で構成する。

【低学年】
「器械・器具を使っての運動遊び」「走・跳の運動遊び」「水遊び」「ゲーム」「表現リズム遊び」

【中学年】
「器械運動」「走・跳の運動」「浮く・泳ぐ運動」「ゲーム」「表現運動」

【高学年】
「器械運動」「陸上運動」「水泳」「ボール運動」「表現運動」


一部で運動種目等のみを記していたことを改め、指導内容も明示した。
中学年の「ゲーム」、高学年の「ボール運動」は、現行の「バスケットボール」「サッカー」から「ゴール型」「ネット型」「ベースボール型」と類型ごとの規定に変える。

保健領域では、安全教育充実などの観点から、
【3年】
健康の状態は自分の気持ちや周りの環境がかかわっていること
【5年】
身の回りの生活の危険が原因となるけがの防止
【6年】
地域の保健所などで行われている様々な保健活動

--を追加した。

性教育は、総則で「児童の発達の段階を考慮する」と明記されたことに配慮して行う。


☆言語力

運動領域では、「運動の行い方を工夫する」「作戦を立てる」を引き続き規定。
保健領域では、知識を活用する学習活動を定めた。
  

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2008年02月18日

小学校:家庭

少子化・高齢化に対応するため、家族と家庭に関係する教育を充実させ、「家庭生活を大切にする心情」を目標に盛り込んだ。
中学校の技術・家庭科との体系化を考えて、内容を「家庭生活と家族」「日常の食事と調理の基礎」「快適な衣服と住まい」「身近な消費生活と環境」に構成し直した

自分の成長と家族や、身近な環境とのかかわりからの物の使い方の工夫について新たに指導することにした。
食育推進のため、5大栄養素の働きの学習を中学から移した
米飯やみそ汁が日本の伝統的な日常食であることを理解させる学習も加えた。



☆言語力

生活の課題解決のために言葉や図表を使って生活をよくする方法を考えたり、説明したりする活動の充実。
  

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2008年02月18日

小学校:図画工作

「表現」の内容を「発想・構想の能力」と「表現の技能」に分けて整理した。
表現と鑑賞で共通に必要な能力を示した「共通事項」を新設。


☆言語力

伝え合いたいことを絵や立体、工作に表す活動や、感じたことを話したり、友人の話を聞いたりする活動を定めた。
  

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2008年02月18日

小学校:音楽

表現、鑑賞で共通に必要な能力を示した。
「共通事項」を新設。
歌唱共通教材は、低中学年で4曲中3曲から4曲すべて、高学年で4曲中2曲から4曲中3曲に変更した。

各学年の共通教材は以下の通り。
現行の指導要領から変わっていない。

【1年】
「うみ」「かたつむり」「日のまる」「ひらいたひらいた」

【2年】
「かくれんぼ」「春がきた」「虫のこえ」「夕やけこやけ」

【3年】
「うさぎ」「茶つみ」「春の小川」「ふじ山」

【4年】
「さくらさくら」「とんび」「まきばの朝」「もみじ」

【5年】
「こいのぼり」「子もり歌」「スキーの歌」「冬げしき」

【6年】
「越天楽今様(えちてんらくいまよう)」「おぼろ月夜」「ふるさと」「われは海の子」


日本の音楽の指導を充実させるため、和楽器を含めた楽曲の鑑賞を中学年から扱うことにした。



☆言語力

鑑賞で、言葉で表す活動を追加。
  

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2008年02月18日

小学校:生活

自分のよさや可能性に気付き、意欲と自信をもって生活することができるようにする」ことを目標に追加した。

児童を取り巻く環境の変化を考慮し、安全教育などを充実させた。
①通学路の安全を守っている人々に関心を持つ
②遊びに使うものを工夫してつくり、その面白さや自然の不思議さに気付く

--といった項目を加えた。



☆言語力

身近な人々と伝え合う活動を行い、進んで交流する内容を新設した。
  

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2008年02月18日

小学校:理科

科学の基本的な見方、概念を柱とし、小中の内容の一貫性を重視して、「物質・エネルギー」「生命・地球」の2区分に再構成
「物と重さ」「人の体のつくり」などを増やし、科学を学ぶことの意義や有用性の実感、科学への関心を高める観点から日常生活や社会との関連を重視した。

各学年で新たに定められた主な内容は次の通り。

【3年】
物と重さ、身近な自然の観察、風やゴムの働き

【4年】
骨と筋肉の働き

【5年】
雲と天気の変化の関係、水中の小さな生物、川の上流・下流と川原の石の大きさや形

【6年】
てこの利用、電気の利用、人の主な臓器の存在、植物の水の通り道、食物連鎖、月の位置や形と太陽の位置、月の表面の様子


課題選択だった「卵の中の成長」と「母体内の成長」を5年で、「火山の噴火による土地の変化」と「地震による土地の変化」を6年で、いずれも必修にした。



☆言語力

「観察、実験の結果を整理し考察する」「科学的な言葉や概念を使用して考えたり、説明したりする」学習活動を定めた。
6年の目標に「推論」を追加した。
  

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2008年02月18日

小学校:算数

知識・技能を活用する力の育成に向け、「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」の4領域に加え、「算数的活動」を指導内容として新設した。
基礎基本の確実な定着のため、一つの内容を複数学年で重複させるなど反復学習を充実させた。

台形の面積の求め方(5年)など、前回改訂で削減された内容の多くが復活し、下の学年に移行された内容も多い。
円周率(5,6年)は現行の学習指導要領にある「目的に応じて3を用いて処理できる」という記述を削除し、「3.14を用いる」ことを明記した。

各学年で新たに定められた内容は次の通り。

【1年】
絵や図形を用いた数量の表現、量の大きさ(面積、体積など)の比較

【2年】
簡単な2けたのかけ算、簡単な分数

【3年】
小数や分数の意味と表し方、4けたの加・減、式と図の関連づけ

【4年】
同じ分母の分数の加・減、平面や空間の位置の表し方

【5年】
素数、ひし形・台形の面積の求め方、異なる分母の分数の加・減、多角形、図形の合同

【6年】
角柱や円柱の体積、メートル法の単位の仕組み、拡大図と縮図、対象な図形、反比例、文字を用いた式




☆言語力

算数的活動で、「言葉や数、式、図を用いて考え、説明する」「目的に応じて表やグラフを選び、活用する」ことを定めた
  

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2008年02月18日

小学校:社会

学習や生活の基盤となる知識の充実のため、47都道府県の名前と位置(3,4年)、世界の主な大陸と海洋、主な国の名前と位置、日本の位置と領土(5年)を追加

日本の伝統や文化の学習のため、世界文化遺産や国宝など代表的な文化遺産(6年)を指導することになり、縄文時代の歴史(6年)が復活した。

このほか主なものとして次の事項を加えた。

資源の有効活用▽地域の人々と協力した災害や事故の防止▽自然災害の防止▽情報化社会の様子と国民生活とのかかわり▽社会生活を営む上で大切な法やきまり▽国民の司法参加▽食料生産・工業生産での価格や費用



☆言語力

観察、調査・見学、表現活動の充実を引き続き記し、「考えたことを表現する力」の育成を各学年の目標に新たに定めた。
  

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2008年02月18日

小学校:国語

言語力育成の中核を担う教科として、話す・聞く、書く、読むの各能力が確実に身につくよう、記録、報告、解説、推薦などの言語活動の実例を具体的に示した。
さらに、伝統的な言語文化、言葉の特徴やきまり、漢字、書字から構成する「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」を新たに設けた。

「話すこと・聞くこと」では、話題や取材について、「書くこと」「読むこと」では交流について、指導事項を各学年に新たに設け、本や文章を選ぶことについての指導も明記。
指導の過程を明確にするため、記述を詳細にした。

「報告する文章や記録する文章を書くこと」
「説明した文章を読むこと」

(低学年)、
「言葉の抑揚や強弱などに注意して話すこと」
(中学年)、
「事物や人物を推薦すること」
「解説の文章を利用すること」

(高学年)
といった指導事項も加えた。

古典充実のため、低学年では昔話や伝説、中学年では短歌や俳句、ことわざ、故事成語、高学年では古文や漢文、近代以降の文語調の文章を取り上げると定めた。

学年別漢字配当表以外の漢字は「だん落(段落)」「ちょう戦(挑戦)」などの交ぜ書きをやめてルビ付きで表記し、漢字を読む機会を充実するよう求めた。

常用漢字の見直しが進められていることもあり、漢字配当表で変更点はない。
ローマ字学習は4年から3年に前倒しにした。  

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2008年02月18日

小学校:総則

教育課程編成の一般方針で、各学校は児童の「生きる力」をはぐくむことを目指して、
①基礎的・基本的な知識、技能の確実な習得
②これらを活用して課題を解決しようとするために必要な思考力、判断力、表現力などの育成
③主体的に学習に取り組む態度を養う
④個性を生かす教育の充実

--に努めなければならないと規定。
言語活動の充実や、家庭と連携して学習習慣の確立にも配慮することを求めている。

道徳教育は「道徳の時間」を要とし、学校の教育活動全体を通じて行うとし、教育基本法改正を受けて伝統や文化の継承・発展、公共の精神の尊重を目標に追加した。
集団で寝泊まりする活動などを通じて、基本的な生活習慣や社会生活上のきまりを身につけ、善悪を判断し、人間としてしてはならないことをしないようにすることへの配慮を規定した。

体育・健康に関する指導では、発達段階への考慮を明記し、体力の向上に加え安全に関する指導、食育を定めた。

授業時間の取扱いでは、
①教科等や学習内容の特質に応じて効果的な場合は、休祝日や長期休暇中に実施すること
②特別活動の学校行事と同様の成果が期待できる場合は、「総合的な学習の時間」(総合学習)をもって学校行事に代えること

--をそれぞれ認めた。

指導計画作成上の配慮事項では、
①児童が学習の見通しを立てたり、振り返ったりする活動を計画的に取り入れること
②障害のある児童らへの指導での一層の工夫
③コンピューターでの文字入力や、情報モラルを身に付けるなど情報教育の充実

--を加えた。  

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2008年02月15日

<学習指導要領案>40年ぶり授業増 「3.14」完全復活

文部科学省は15日、小中学校の学習指導要領案を公表した。
主要教科と体育の授業時間約1割増に伴い、理数を中心に約40年ぶりに学習内容も増加。
学習内容が約3割削減された現行学習指導要領下での学力低下批判を強く意識した内容になった。
また、教育基本法改正後、初めての改定となり、道徳や古典指導が充実されるなど同法の理念が色濃く反映された。
文科省は09年度から算数・数学と理科を先行実施し、授業時間と学習内容を増やす方針。




学習内容の増加は小学校68年改定、中学校69年改定以来となる。
指導要領の改定はほぼ10年ごとに行われており、全面改定は戦後7回目。

文科省は15日から1カ月間のパブリックコメント(意見募集)を行い、3月末に告示する。
小学校は11年度、中学校は12年度に完全実施する予定。
高校の指導要領案は08年秋に公表する。


指導要領案では、ゆとり教育の象徴的存在だった「総合的な学習の時間」の総授業時間を最大150時間削減し、算数を142時間、数学を70時間増加させた。
理科は小学校55時間、中学校95時間増やした。
学習内容の増加割合を授業時間数で換算すると、現行よりも算数・数学が約15%、理科が約23%増える計算になる。



また、ゆとり教育批判のやり玉に挙げられた小学校算数の円周率について現行の「3.14を用いるが、目的に応じて3を用いてできる」という規定を「3.14を用いる」に変更。
「台形の面積の求め方」(小学校算数)や「イオン」(中学校理科)を復活。
学習内容を学年間で重複させる繰り返し学習も重視した。


また小学校5、6年生を対象に週1回英語の授業を必修化する。
中学で学ぶ英単語数も900語から1200語程度に増やす。


道徳は教育再生会議が求めていた教科化を見送る一方小中ともに「道徳教育推進教師」を各学校に置き、教育活動全体で指導するよう強調。
文科省は来年度、道徳充実のため乳幼児期や家庭を含めた調査研究を行う有識者会議を設置する。


06年12月の教育基本法改正に伴い、古文・漢文の音読(小学校国語)、そろばん(同算数)などの充実を明記。
さらに国語以外の教科などでも、自身の考えを表現することなど言語力を育成する活動が新設された。



文科省の布村幸彦・官房審議官は「今回は、基礎・基本の定着とその活用をバランスよく身につけさせるようにする改定なので、当然(学力低下などの解消の)狙いは実現されると期待している」と話した。


(2月15日 毎日新聞)  

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