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2009年02月26日

ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

世界名作劇場の感動をあなたに…!
今回は、涙なしには読めません…。

(ここまでのあらすじ)

ハイジは明るく素直で、思いやりのある女の子。
両親は幼い頃になくなってしまい、デーテおばさんのもとに預けられていましたがハイジが5歳の時にアルムの山へ。
おじいさんやペーター、ヤギのユキちゃんと過ごす山での生活は楽しいものでした。
その後、デーテおばさんにつれられフランクフルトに行きクララのいるお屋敷で生活することに…。
しかし、山での生活が恋しくなり、車いすのクララを連れて懐かしい山を目指したのでした。


ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

(以下、今回のお話)

「山へはどう行けばいいの?」
クララはハイジに尋ねました。
「うーん、高い場所だから、飛行機で行けばいいと思うわ」
ちょうど搭乗手続きを行っている飛行機があったので、2人はそれに乗り込み、安心して眠りました。


「ここはどこ!?」∑( ▽|||)
ハイジは青くなって叫びました。
飛行機が到着して、駅員さんに
「ここから近い山はどこ?」
と訊いたのです。
駅員さんが教えてくれた通りに行った場所は「成田山」と大きく書かれていました。

ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

成田山は空海が開祖の真言宗のお寺で、今から1070年も前に平将門の乱の平定のために開かれたお寺です。
1070年の間、護摩行を欠かしたことがないと言われています。

『のーまく さんまんだーばーざらだん せんだーまーかろしゃーだー そわたや うんたらたーかんまん』

お坊さん達の唱える真言が低い声のハーモニーで響いてきます。

「真言はなーぜー、とおくまーでー聞こえーるのー?」(TwT。)
ハイジは半ばやけになって唄いました。


「ハイジ、お腹が空いたわ」
ハイジの傷心なんかおかまいなく、お嬢様のクララは何か食べたくて仕方がないようです。
「おじいさーん、ペーター、ユキちゃーん!」
ハイジは悲しくなってさけびました。
かつてデルフリ村にやってきたハイジがはじめてお友達になったのがヤギのユキちゃんでした。

「ハイジ、あそこにユキちゃんがいるわ」

クララは何かを察して、一軒のお店に向けて車いすを運転して入っていきました。

ハイジは仕方なく後に従いました。
「こんなところに、本当にユキちゃんがいるの…?」
お店の看板には「琉球村」と書かれていました。

ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

「すみません、ここにヤギのユキちゃんはいますか?」
ハイジはおずおずと尋ねました。
「ヤギ?ちょっと待っていてね」
お店にいた、なんだか懐かしいおじいさんみたいに暖かな雰囲気の男性は気さくに答えました。


……

……10分後、ハイジ達の前に、お皿が置かれました。
「はい、ヤギの刺身。おいしいよ♪」

ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

「ユ、ユキちゃん…?こんな姿に…」∑( ▽|||)
ハイジは卒倒しそうになりました。

それでも箸でつまむと、お肉の弾力がはち切れんばかりです。
ショウガの入った酢醤油につけて口に入れると、深くてコクがあり、それでいてふんわりと優しい味がしました。
「すごい!臭みがまったくない。ユキちゃんなのに、おいしいよ…。どうしてなの、教えておじいさん…」(TwT。)
泣きながらハイジはつぶやきました。
ユキちゃんの変わり果てた姿が悲しかったからではありません、こんなに美味しいものを食べたのが初めてで、感動して涙が止まらなかったのでした。
「うちのは冷凍じゃなくて、新鮮なヤギだからね。とっても美味なんだよ」

おじいさんよりも、ずっと若い人なのに、ハイジに料理を持ってきてくれた人と話していると、まるで山に帰ってきたようにハイジには感じられました。
「何をたべてもなぜこんなにおいしいの…?教えて、おじいさん」
「うちでは、料理を出す前に、毎月メニューの検討会を開いたりして、味を追求しているんだ。
それに、例えば普通のお店のソーメンチャンプルは安いソーメンを使うけど、うちでは“揖保の糸”を使うなど、材料にこだわっているんだ。
もちろん、それでも料金は安く押さえているよ」
「そうなんだ、おじいさん…」
ハイジは相変わらず涙が止まりません。
クララも、にこにこしながらもの凄い勢いでいくつものお皿を空っぽにしています。

「あ、そうだ、せっかくだからこういうのもどうかな?」
「なに?おじいさん」
出てきたのは、ヤギ汁でした。

ハイジin成田「琉球村」。(ブログ第994日目、雑感。)

「ユキちゃん…!なんておいしそうな姿に!」
ハイジはまた叫びました。
「でも、ヤギ汁って、臭いんじゃないの…?」クララは心配そうに尋ねました。
「まあ、食べてごらんよ」おじいさん(仮)はにやりと笑いました。

「!!!」
一口食べて、ハイジとクララは顔を見合わせました。
「おいしいっっ♪」
「臭くないっっ♪」

ヤギ汁は普通、沖縄好きの人にとっての最大の難関だと言われています。
例えば、カプロン酸という極めて不快な匂いを発する液体の語源も、ヤギの匂いからきています。
動物園の匂いとか、すえた靴下の匂いなんて言う人もいるくらいです。
でも、ここのヤギ汁はまったくそんな臭みがないのです!

無我夢中でヤギ汁をかきこんだハイジは、隣である異変に気付きました。

「クララ、クララが…」

クララの足はもう医学的には治っているはずだったのですが、恐怖心から一度も車いすから立てずにいました。


「…クララが、クララが立った!」


ユキちゃんありがとう、おじいさんありがとう、ハイジは心で何度も呟きました。
奇跡が、起きたのです。

「クララ、クララ……えっ?!」
ハイジは、隣のクララの異変にやっと気付きました。

「ヒヤサッサ、ハッ、ハッ、ハッ」

あろうことか、立ち上がったクララはカチャーシーを踊り出したのです!

「ど、どうしたの、クララ。…教えて、おじいさーん!」
ハイジは困惑して叫びました。
「うーん、ヤギは沖縄では最高の滋養強壮剤って言われているからねぇ…」
おじいさん(仮)は“よくあること”だというように三線を弾いています。
クララの隣を見たら、1升瓶の泡盛が空になって転がっていました。


こうして、成田「琉球村」の夜は更けていったのでした…。



☆「琉球村」:
〒286-0033 千葉県成田市花崎町736-51 成田開運ビル3階
16:00~0:00 ラストオーダー23:30、日曜定休
JR・京成成田駅より徒歩5分、両駅ほぼ中央に位置する開運橋のたもとです。
 
 


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Posted by よーかい at 01:11│Comments(9)一日の雑感。
この記事へのコメント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サッパリなのですな~~~(半泣き)

>クララの足はもう医学的には治っているはずだったのですが
足が悪いんじゃなくて、病弱のため歩く機会無いままやったよーな
アルムおんじがクララの世話するうちに、身体機能には異常無しと踏んだはず

異常なのは、木にもたれて座っていたクララが牛だか何だかにビビり思わず立ち上がる場面
…医学的にあり得ヘンやろ…
Posted by マテ姉さん at 2009年02月26日 01:59
これは不動明王真言ですね。
別に、真言マニアではありません。
Posted by あ!あ!赤嶺〜♪ at 2009年02月26日 10:38
>マテ姉さん

>サッパリなのですな~~~(半泣き)

すみません……「今日のつぶやき」にも書いたように、依頼があって書かされた「宣伝記事」なのです。
ちなみに、このハイジの記事は3年前のもの。

でも、この記事をみてこの「琉球村」というお店に初めて行ってみたという奇特な方もけっこういらっしゃったようで……σ(^_^;)(実話)



>足が悪いんじゃなくて、病弱のため歩く機会無いままやったよーな

あれ?

要は「精神的問題」ではなかったでしたっけ??
クララ自身が「もう自分は歩けない」と思いこんで自信をなくしていたのが一番の要因だったと…。


>異常なのは、木にもたれて座っていたクララが牛だか何だかにビビり思わず立ち上がる場面

あら?
そんな場面があったのですか!!?∑( ̄□ ̄;)ハウッ

まあ、立てない原因が精神的なものであれば、ふとした拍子に立ち上がることもあるのでは?


実際、うちの職場にクライアントで来たひとで、精神的なトラウマにより誰に対しても、どんな場面でも、一切声を発することができなくなっているひとがいましたが、驚いたりした瞬間だけは、本人が無意識のうちに一瞬だけ声を発することができていました。

なんか、そういうことじゃないかなぁ…と。
Posted by よーかい at 2009年02月26日 22:34
>あ!あ!赤嶺~♪さん


このハンドルネームを見て、真っ赤なインベーダーキャップに出っ歯の主人公のマンガを思い出しました。

あ!あ!あらし!
あ!あ!あらし!
ゲームセンターあらし!(懐)



…あ、要するにこの記事が沖縄関係だから、「赤嶺」なんですね?


>これは不動明王真言ですね。
>別に、真言マニアではありません。

さすが!

「門前の小僧」ってやつでしょうか?(笑)
Posted by よーかい at 2009年02月26日 22:37
先生の仰る「精神的問題」もアルでしょうな~

でもさ…「生まれてから一度も歩いた事ナシ」か近いんじゃ無かったっけ?
アンヨの筋力みたいなので医学的課題は残されとらんかねぇー(依怙地)

「琉球村」、アタシでも行ってみたい気ありますぜい(食欲に駆られ)
Posted by マテ姉さん at 2009年02月26日 22:59
正しくは「ジンギスカン」の節で、
あ!(ヘイ!)あ!(ヘイ!)赤嶺〜♪


さて、しつこく真言の話をば。
不動明王真言のうちの慈救呪です。
この「慈救呪」は、不動明王に救いを求めて拝する際に唱える真言です。
葬儀や法事などで耳にすることがあるかと思います。

ちなみに「カンマン」の「カン」は不動心を、「マン」は柔軟心のことだと、幼少の頃に聞いた記憶があります。

他にもたくさん真言はあります。
かなり面白いですよ。

夏休みの自由研究にいいと思うのですが…
冬休みの書き初めの宿題に梵字とか。オサレ〜
Posted by 赤嶺再び。 at 2009年02月27日 00:05
>マテ姉さん

>アンヨの筋力みたいなので医学的課題は残されとらんかねぇー(依怙地)

たしかに、いきなり長距離を歩くのは無理でしょうな。
でも、「医学的に問題はない」とは、少なくとも立つだけの筋力はあるとの医師の診断のはずだったのです(負けず嫌い。笑)


>「琉球村」、アタシでも行ってみたい気ありますぜい(食欲に駆られ)

味に関しては保証しますよ。
沖縄料理ビギナーにもオススメ♪

そういえば、マテ姉さんお住まいの大阪だったら、大正区の「リトル沖縄」とかがありますよね?
一度行ってみたいのです。
Posted by よーかいよーかい at 2009年02月27日 19:28
>赤嶺再び。さん


>正しくは「ジンギスカン」の節で

♪痔、痔、痔気づかん~~♪(←大間違い)


>あ!(ヘイ!)あ!(ヘイ!)赤嶺〜♪

あん、ああ~ん!あぁあ~あん!赤嶺~♪だと、ストライカーとは真逆に夜のゴールキーパーっぽいですよね。(なんだそれは?)


>不動明王真言のうちの慈救呪です。
>この「慈救呪」は、不動明王に救いを求めて拝する際に唱える真言です。

さすが!
すごいなぁ。

「孔雀王」みたいだ…。
Posted by よーかいよーかい at 2009年02月27日 19:41
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cccp
Posted by RobertoniFug at 2016年01月06日 02:20
 
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