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2010年05月31日

C C R「Have You Ever Seen The Rain?(雨を見たかい)」。

CCR(=Creedence Clearwater Revival)の名曲『雨を見たかい』。
CMなどでもよく使われているので、おそらく聴いたことのない人はほとんどいないと思います。

にしても、このバンド名なんなんでしょうね?
再結成したわけでもないのに「リバイバル」ですし、全部を直訳すると
「意志を持ってきれいな水をよみがえらせる」
となり、あんたらは水道局の人ですか?とツッコミたくなります…o( ̄ー ̄;)ゞううむ


よーかい的にも好きな曲です。
これまでは、意味も知らずにメロディとヴォーカルの良さに惹かれていただけでしたが、この曲が収録されたアルバム『ペンデュラム』を手にとってみたときとカラオケで歌ってみたとき、あれ?と思うことが2つありました。

一つは、この曲、1970年のアルバム収録曲なのですね。
シンプルなカントリーブルース調のソウルちっくなR&B(なんだか矛盾??)の曲調なので、例えばサム・クックと同じくらいの時期、1950年代後半とか1960年代前半かと思っていました。

あ、そういえば、初めて聴いたときにはアフリカ系の人が歌う曲だとも勘違いしていたっけ。


もう一つ、タイトルの『雨を見たかい』につながるサビの部分の歌詞です。
てっきり、
“I wanna know
  Have ever seen the rain”

だと思っていたのです。

実際、インターネット上に出回っている訳詞には
「知りたいよ 君がその雨を見た事あるかって」
と訳されているものがほとんどです。


でも、カラオケで歌ったときに出てきた歌詞は
“I won't know
 Have ever seen the rain”

でした。

アルバム『ペンデュラム』の歌詞を見ても、同様です。(よーかいの見たアルバムの歌詞には、残念ながら日本語訳はついてはいませんでした。)

こうなると、歌詞の意味は真逆になります。
君がそんな雨を見たことがあるかどうかなんて知りたくないね
になるのです…!∑( ̄□ ̄;)ハウッ


この「won't to」は「want to」の書き間違いではないかという説もあるそうですが、CDが版を重ねても歌詞の修正がなされていないことや、英語の口語では一般的に「want to」なんていう言い方はせずに「wanna」と縮めて発音することからも、書き間違い説は違うと確信しています。
ある意味、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」で「ヒドリノトキハナミダヲナガシ」が本当の原文だったのに、長い間「ヒドリ」が「ヒデリ」に書き換えられてしまっていたようなものでしょうか?
うおっ、奇しくも雨つながり!(←意図的じゃないのかよっっ!)


そんなわけで、「won't to」の場合、「Have ever seen the rain」の“the”が問題になるわけです。
いったい、その「雨」はどんな雨なのか?

それについて歌詞では、
“It'll rain a sunny day”
と歌われています。
つまり、それだけ見れば天気雨のことを歌っているわけなのです。


しかし、たかが天気雨を「これまで一度でも見たことがあるか?」なんて訊くでしょうか???
なにせ、「Have ever +過去形」ですよ?
文法上、経験を表す表現なのです。
さっき見たとか昨日見たとかいつ見たとかいうのではなく、「これまで一度でも~したか」という意味なのです。
これまで、あなたは一度でもそんな天気雨を見たことがありますか?


まあ、それまでの歌詞に、「晴れた日にキラキラ降り注ぐ」とか「輪を描くように 速くなったり遅くなったりしながら降り続いたりする」とかの表現があるわけなのですが、なんつーか、わざわざここまで情熱を込めてお天気の歌を歌うなんてどんな脳天気なバンドなんでしょうか?




ところが、この「雨」、別の意味が隠されているという説があります。

当時はベトナム戦争まっさかり。
アメリカのミュージシャンの多くも戦争反対を打ち出していた時代でした。
ボブ・マーレーもマーヴィン・ゲイも、一見ノンポリっぽいサイモン&ガーファンクルですら。

そして、この曲に隠された雨の意味。
それは、ベトナムに降り注ぐナパーム弾だというのです。


そう考えると、
“I won't know
  Have ever seen the rain”

の「知りたくもない」という歌詞がピタリ当てはまるようにも思います。





ところで、沖縄には今話題の普天間(あるいは辺野古)の例を持ち出すまでもなく、多くの米軍関係施設が過重に集中しています。
例えば嘉手納基地。
ここからは、今月(2010年5月)だけに限定しても、4回も米軍のジェット機によるクラスター爆弾の実弾訓練が行われています。


クラスター爆弾は通常の空対地爆弾とほぼ同サイズのケースの中に、小型爆弾や地雷で構成される数個から数百個の子弾を内蔵するものです。

上記のベトナム戦争のときにもクラスター爆弾は使用されました。
そして、戦争後も相当数が不発弾として、多くの死傷者を出したのです。


雨を見たかい?
この季節、日本は南は九州から北は北海道まで「全国的に」晴れ渡る日が多く続きますが、沖縄だけは梅雨まっさかりです。
「全国的に良く晴れるでしょう」
この中に沖縄は含まれません。


しかし、例えば平和が素晴らしいものだとするのならば。
あるいは、ベトナム戦争のような戦争をくりかえしてはいけないというのであれば。


「基地の負担場所」という表面的なこと以上に、いかにして軍事力を使わせない国際関係を構築していくか、市民にできる安全保障(例えば「人間の安全保障論」など、非軍事の安全保障)などを真剣に考え、軍縮への道筋を考えていくことが筋ではないかと思うのです。


もちろん、沖縄への基地押しつけの恒久化は論外です。
同時に、そもそも米軍基地という核を持った、自衛という範囲をはるかに超えた軍事力がこの国に、アジアに、世界に必要なのかどうかが問い返されるべきだと思うのです。



その「雨」がふりそそぐところなんて、見たくもないのです!ヾ(。`Д´。)ノ


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Posted by よーかい at 23:39│Comments(2)今日の一曲。
この記事へのコメント
これはナパーム弾のことではないとジョン・フォガティ自身が言っているはずです。バンドが不穏なことを歌ったんだと言っていたかと。
Posted by Mくん at 2015年05月10日 15:12
それにCreedence Clearwater Revivalのcreedenceは当時の友人の名前、clearwaterはビールのCMからのパクリ、revivalは活動休止だった状態からの復活の意です。
Posted by Mくん2 at 2015年05月10日 15:15
 
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