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2007年02月02日

教育史:中世ヨーロッパ

教会の学校とその教育の内容

①教区学校(Parish School)では、キリスト教の基礎、ラテン語の読み、聖歌。
書・算は二次的。

②僧院学校(Monastic School)では、その多くの場合、教科は、教区学校のそれと同じであったが、よりよく、より詳しく学ばれた。
時がたつにつれて教授コースは広くなり、文法、修辞学、宗教的哲学の基礎、さらに後には(少なくともいくつかの学校では)算術、幾何、天文学、音楽が加えられている。
こうして僧院学校の一部は中等学校に似てくる。

③寺院学校(Cathedral School)は、「七自由化」のほかに、「支配的地位を占め、〈初学の冠〉と考えられていた神学が教えられた」(文法は正しく読むことを習い聖書を理解するために、修辞学は説教のために、弁証法は異端者を論破するために、天文学はキリスト教の祭日を算出するために必要であった)。


○騎士の教育の内容:
原則としては「強きをくじき、弱きを助け、婦女を敬し、祖国(領主の土地)を守り、そのために自らの生命をかける」という「騎士道」への教育。
教育の内容(14歳から)は、七芸(乗馬、水泳、槍術、フェンシング、狩猟、将棋、作詞と詩吟)であった。


○中世の大学には、4学部(学芸、神学、法学、医学)があり、「〈七自由化〉を教えた学芸学部は、中等学校の役割を演じた予備的な、一般教養のための学部であった」。
パリ大学学芸学部の教育内容は、正講義(文法、論理学)、特殊講義(形而上学、倫理学、数学、博物学、天文学)からなる。


○中世都市の学校としては、イギリスにおける「下層市民階級」のための組合学校(Guild School)、ドイツにおいて商業用の読・書・算を教授したドイツ語学校(Deutsche Schule)、「市民議員有資格者」のための議員学校(Ratschule)、イギリスの「上流市民階級」のための私立中等学校(Public School:14世紀、ウインチェスターに)などがある。


○中世の教育史上の特徴を概括すれば、キリスト教会と都市が起こり、大学の成立が指摘されよう。


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Posted by よーかい at 14:11│Comments(0)西洋教育史
 
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