2006年07月31日
ブログ第116日目、雑感。
(画像は、7月14日発売の「ハチミツとクローバー」の最新9巻です。)
羽海野チカの「ハチミツとクローバー」コンビニで今月号を立ち読みしたら……
なんと今月が最終回でした。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
美大を舞台にした、青春漫画です。
一見「乙女チック」な恋愛モノと見せかけて、少年誌顔負けのシュールなギャグや、本格小説のような緻密な人物描写とストーリー、そして、見事な伏線が張り巡らされています。
うん…あれは「青春漫画」としか言いようがないような、人生の一時期の悩みつつもキラキラと輝いている、それぞれの成長と自立の時期を描いた漫画なんだと思います。
そして、あれほど周囲の脇役を含め、5人の主人公たちを丁寧に描ききった作品はほかにないと思います。
大好きな作品でした。
最終回、コンビニで立ち読みしながら、あやうく泣いてしまうところでした…。。。
この作品、1週間くらい前から映画としても公開しています。
※映画解説。
※映画版公式サイト。
(写真は、蒼井優が演じている、映画でのはぐちゃん。)
よーかいも、1次試験の翌日に観に行きました。
ただ、ちょっとムラのありすぎる映画だったなぁ。。。
森田さんのキャラが強すぎて、はぐちゃんと森田さんのストーリーになっちゃってました。。。
正直、竹本君いらないし、山田さんの描き方もちょっとぞんざいな感じ…。
竹本君の一番の見所のはずの、北海道最北端へのチャリンコ旅が、たった一晩かけて湘南海岸に行って来ただけっていうのがなんとも……(-””-)
ちょっとね、竹本君はあの繊細さがだしきれなくて、「ただのお人好し」で終わってしまった感じで残念だったなぁ…。。。
でも逆に、堺雅人が演じた花本先生は原作以上に「花本先生」でしたし、真山君は繊細さと優しさがうまく表現されていて、好感の持てる演技でした。
それに、管野よう子の音楽は素晴らしかったです。
彼女は「カウボーイ・ビバップ」ではジャズを見事に演奏していましたし、他の作品のサントラではオーケストラでクラシック風のものも作ったりしていました。
それが、今回は英語詩で作詩・作曲した「ブルージーなカントリー」です…!Σ( ̄口 ̄*)びっくり!
やっぱりこの菅野よう子って、一種の天才だよなぁ…。。。
そして、今月の漫画の最終回ですが、(ネタバレになりますよ?)
正確なセリフは覚えていないのですが、
『終わってしまった恋や、届かなかった想い、この世から消えていってしまったひとたち、もう過去になってしまった出来事…それらは“なかったこと”と同じことになってしまうのだろうか?』
という、竹本君のモノローグで始まります。
そして、それぞれの別々の道を歩みだしていく5人が描かれ、ついにあの5年暮らしたボロアパートを竹本君が引き払い、宮大工として盛岡に旅立つ日になります。
発車のベルがなるときに、走ってきたはぐちゃん。
「これ、お弁当、電車で食べて!」
ろくに会話は交わせないまま、別れる2人。
席に戻り、(いつもの破壊的なはぐちゃんの料理を思い出して)
「いったい、なにつくってきたんだろう…?」
と微笑みながら包みを開く竹本君。
そこには、食パンが1斤分。
え”?
と驚きつつ、よく見ると、パンの切れ目に何かがはさまっています。
サンドイッチ…?
パンをめくる竹本君。
そこには……!
パンに塗られたハチミツと、真ん中には四ツ葉のクローバー。
つぎつぎめくっていくと、そのどれにも同じように四ツ葉のクローバーが。
そう、
花本先生の出発の日(2巻)に、みんなで土手を日が暮れるまで泥だらけになりながら探したのに、
結局見つからなかった四ツ葉のクローバー。
それを見付けるのに、どれだけの労力がかかったかに思いを巡らす竹本君。
あふれる涙がとめられなくて、崩れ落ちるようにうずくまりながら、
『終わってしまった恋や、届かなかった想い、この世から消えていってしまったひとたち、もう過去になってしまった出来事…
それらは、
けっして無駄なんかじゃない。
意味がなかったことなんかじゃない。
……意味は、ここにある!』
うああ、なんだか、個人的な思い入れが強すぎて、
書いていて泣きそうな自分がいます。。。(恥)
しかも読んだことのないひとにはまったくちんぷんかんぷんの内容でしょうが(うああ)、
もしよろしかったら、この記事をご覧になったのも何かの縁。
どうか一度作品を手にとって読んでみてくださいね♪ヽ(^▽^)
Posted by よーかい at 02:57│Comments(0)
│一日の雑感。