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2011年01月11日

先生不在で自習 時間割り組み直し…混乱する教育現場

教員が産休・育休や介護のために休んだとき、代わりとなる教員が間に合わないケースが多発している。
各地では、手当ての付かないコマを自習にするなど現場に混乱が起きている。


 
広島県呉市のある中学校は2010年5月、1年生の中間試験で理科のテストができなかった。

 
理科の教員が4月末から病気休暇に入ったが、代わりの教員が間に合わず、穴が埋まったのは6月だった。
その間、空いた時間は自習や他の教科の授業をしてしのいだものの、肝心の理科の授業はできなかった。
「学力向上といいながら教師がおらず、授業ができないとは信じがたい」と保護者の一人は話す。

 
中学校では教科ごとに専門の教師が教えるので、代役になれるのは同じ教科の免許を持つ教員だけだ。
「特に理数、技術などは免許保有者が少なく、探すのが難しい」と呉市教委は話す。

 
代役が間に合わずに穴が開く状況が最も深刻な大阪府。

 
府南部の中学校で09年の夏休み、校長室に2年の男子生徒が相次いで入ってきた。
「新しい数学の先生、まだですか」「マジ、先生、入りませんか。少人数授業でせっかくわかるようになったのに」。
欠員を何とかしてほしいという訴えだった。

 
この学校は1、2年生の数学で二つのクラスを三つに分けて少人数にし、習熟度別指導をしていた。
ところが担当の非正規教員が体調を崩して8月末に退職。
少人数指導の態勢が組めなくなっていた。

 
10月にやっと代役の20代の教員が来たが、「理想と現実が違っていた」と1週間足らずでやめ、その後任は結局来ずじまいだった。

 
大阪府東部の小学校。
08年度、4、6年生のクラスを担任するベテラン教員や5年の学級担任の若手教員の計3人が、学級崩壊や女子児童グループとの関係などに悩み、次々と精神疾患や胃潰瘍(いかいよう)で病気休暇に入った。
2人目までは1~2カ月で代わりが来たが、3人目が09年2月に倒れた時はもう来なかった。
いずれも少人数や生徒指導担当の教員が臨時のクラス担任に入ってしのいだという。

 
東海地方の市立小学校では08年秋、6年の学級担任がうつで休んだ。
時間割りを大きく組み直し、担任を持っていなかった生徒指導主任が臨時で担任に入ったが、代役は来ず、3月までそのままだった。
卒業式の日。主任は「先生、『ワンポイント・リリーフだ』と言っていたのに、9回まで登板だったね。ありがとう」と子どもにねぎらわれたという。



(2011年1月10日 朝日新聞)


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Posted by よーかい at 01:30│Comments(0)全国の最新動向
 
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