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2009年04月08日

喜屋武岬のハナモー。(ブログ第1028日目、雑感。)

それは「バルス」より怖い(?)滅びの呪文、「ハナモー!」


沖縄の悪霊の類の話は数あれど、最も有名な部類に入るのが喜屋武(きゃん)岬の「ハナモー」伝説です。
「ハナモー」とは「鼻なし」という、少々侮辱を含んだ言葉になります。

ちなみに、「テンペスト」で一般層にも一躍ブレイクした池上永一さんのデビュー作「バガージマヌパナス」では、断崖絶壁から海に向かって「ハナモー」と叫ぶ「ハナモー遊び」の場面があります。
でも、それはいわば「常識外れの主人公」をその1エピソードで描写してしまえるくらい沖縄では「非常識」な振る舞いなわけなのです!

なお、池上永一さんの小説にはハナモーがでてくる場面がもう一つあります。
それは、「レキオス」という沖縄本島を舞台にした小説で、そのオープニングでは現代に復活したハナモーがいきなり米軍ヘリと天久新都心付近で交戦し、ヘリを墜落させています(!)。

喜屋武岬のハナモー。(ブログ第1028日目、雑感。)

まあ、米軍ヘリを破壊するまでいくとあまりにシュールですが、喜屋武岬で「ハナモー!」と叫ぶと、突如海が荒れ狂い、叫んだ人を高波によって海に引きずり込むと、21世紀になった現在でも信じられているのは事実です。


その喜屋武岬は沖縄本島南部、糸満に位置します。

そこには、こんな伝説が残っています。


むかしむかし、糸満にはとても美しい娘がいました。

「糸満」は沖縄の中でもとくに美人で有名な場所であると言われています。

以前このブログでも記事にしましたが、糸満人は欧州系の血を引いているという伝説があり、「糸満美人」は沖縄でも色白でやや碧眼に近いといいます。
ですから、その中でも美しい娘というと、「美人of美人」になりますね。
ミス・ユニバース並ということになるのでしょうか?
それはさぞかし美しかったのでしょう。


さて、その娘に縁談が決まりました。

しかし!
娘が婚礼用の衣装をつくっているときに、悲劇は起こりました。


彼女は、衣装をつくる過程であやまって自分の鼻を削ぎ落としてしまったのです!



……




……



……つか、衣装を作っていたのに、どうやったらうっかり鼻を削ぎ落とすことになるんでしょうか???
そのあたり、非常に謎なのですが、どの資料を調べてもそこまで言及されていません(; ̄∀ ̄A

よっぽど不器用だったのか、それとも「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、ある意味ありえないくらい器用だったのでしょうか??



ともかくも、絶望した彼女は喜屋武岬から身を投げてしまいました。

しかし、彼女のやり場のない怒りと美への執着は、死してなおおさまりませんでした。

それ以来、喜屋武岬で「ハナモー!」(鼻なし)と叫ぶと、娘の霊が怒り狂い、叫んだ人を海へ引きずり込むといわれています。

あなおそろしや((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル



ただ、現実問題、喜屋武岬周辺には昭和20年6月の沖縄戦で約680万発もの銃弾が降り注いだと言われています。
そして、当時の皇国教育では、一般人といえど敵の捕虜になるな!と教えられていたため、とてもとても多くの命が喜屋武岬から飛び込んで失われました。

その当時、青いはずの海が、喜屋武岬周辺は真っ赤に染まったと言います。


こうなると、もう「ハナモー」どころではないような気がします。
や、もう「ハナモー!」と叫んだくらいで怒りまくるのはむしろ「お門違い」みたいな?



そんなわけで、不謹慎ながらも沖縄で一度はやってみたい肝試し。
それは、
喜屋武岬から大声で「ハナモー!」と叫ぶことです☆d( ̄ー ̄*)にぃ



果たして、そこで祟るのは、ハナモーの霊か、喜屋武岬に散った多くの命の霊なのか?




……でも、本当に呪われそうだなぁ。。(; ̄∀ ̄A


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Posted by よーかい at 03:54│Comments(0)一日の雑感。
 
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