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2009年03月24日

大神島人ぬ宝?【前篇】(ブログ第1017日目、雑感。)

BIGINの「島人ぬ宝」という曲をご存じでしょうか?

沖縄の空・海・唄こそが島(=沖縄)に住む人たちの宝物だと唄ったものです。
でも、宮古島の北東に位置する大神島には、まったく違った「島人ぬ宝」があるというのです。

それも、極めて「即物的」な…!; ̄ロ ̄)!!

大神島人ぬ宝?【前篇】(ブログ第1017日目、雑感。)

大神島への交通は、宮古島から1日わずか3便の渡し船があるのみです。
そう簡単に外部の人間が立ち寄ることのできる島ではありません。
けれどそれ以上に、沖縄の離島の中でもちょっと特異な島なのです。

大神島は周囲約2kmほどの小島で、交通機関や宿泊施設は島内にありません。
人口は50人に満たないといいます。

大神島をもっとも「特異」たらしめているもの。
それは集落以外のほとんどの場所は聖地になっており、島人以外決して立ち寄ることができないということです。
「祖神祭」(ウヤガン)は島人以外何人も、見学することさえできない秘祭です。


さらにはこの島、なんとキャプテン・キッドの財宝が眠っているという話があるのです!( ̄□ ̄;)!!


この話の根拠を調べてみると、1960年代にイギリスのロンドン・タイムズ紙が大神島と思われる場所について「海賊キッドの財宝」に関する記事を載せていました。
これをアメリカのニューヨーク・タイムズが転載し、さらにこれを朝日新聞が大ニュースとして報じました。
そして、1966年6月30日付沖縄タイムス(第一版)は、「海賊の財宝島に眠る?〜島民全滅の伝説と共に」という内容の記事を掲載しています。

また、当時あった『週刊先島』誌が「キッドの財宝は30億ドルだった」との見出しで記事にしたそうです。
ちなみに当時は1ドル360円で、物価は今の半分以下ですので、今の日本円に直すと、2兆円はゆうに超える額になります。


そのいずれの記事もキャプテン・キッドの財宝のありかが大神島と特定したものでした。

大神島人ぬ宝?【前篇】(ブログ第1017日目、雑感。)

なお、沖縄タイムス紙の「島民全滅の伝説」とは、
『昔、大神島は海賊に襲われ、生き残ったのは兄妹の2人だけ。現在の大神島の住民はその2人の子孫である』
という民話が残っていることに依るもののようです。

さらに、このキャプテン・キッドの財宝伝説は、もっと古くからあったことが、よーかいが文献を調べていたらわかりました。
南方文化の探求」(河村只雄著、講談社学術文庫)という昭和初期の文献にすでにこの件について触れられているのです!

河村氏が昭和13年(1938年)に書いた文章の中にキャプテン・キッドの財宝についての記述があります。
それによると、島の聖所になっている洞窟「イワヌイワヌパナ」に財宝があると昭和12年に新聞で報道されたというのです。


ところで、ここまで話題になっているキャプテン・キッドとは?

キャプテン・キッドは、1696年から1699年の3年間に海賊行為を重ね、1701年絞首刑にされた実在の人物です。
本名はウィリアム・キッド。
略奪した財宝のほとんどは無人島や人気のない海岸の洞窟に埋めたと言われています。

たった3年間の海賊期間でしたが、世界中で話題になるほど莫大な富をそのあいだに手中に収めたという伝説になっているのです。



大神島の財宝については、昭和12年当時は宮古の平良市にある旅館経営者が人足を雇ってこっそりと発掘に出ましたが、結局見つからなかったとのことです。
60年代も多くの者が禁を犯し、島のあちこちを探したそうですが、見つからなかっただけでなく、祟りを受けたといいます。


いま、なにげなく「祟り(たたり)」と書きました。



実際のところ、大神島を大神島たらしめている重大な「特異要因」のひとつがこの「祟り」と言っても過言ではないのです!∑(`□´/)/  


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Posted by よーかい at 00:01│Comments(0)一日の雑感。
 
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