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2008年08月24日

ブログ第867日目、雑感。

いざリベンジへ!ヾ(。`Д´。)ノ


今年の8月16日、再び年末の念仏踊りへとよーかいは向かいました!

完全に日が暮れてしまったらもう道は見付けられないものと覚悟して、夕暮れ前に出発です。


しかし、やっぱり道は簡単にはわからないのでした…( ̄ω ̄;)
そのうち暗くなってきて、霧まででてきました。

途方に暮れかけていたとき、一台の軽トラが。
「おい、こんなところでなにしているんだ!」

た、たしかにこんな人気のないところをうろうろしていたら不審者同然なのです。
「えと…、この辺で念仏踊りがあるって聞いたんですが…」

「ああ、だったら今から行くところだから。ついてきな!」

渡りに船とはまさにこのこと。
ありがたく、後についていったのです。


それにしても、未舗装の細道をどんどん奥へと入っていきます。
途中、分かれ道もいくつかありました。
案内も看板も、さらには吉のときのように灯籠などがあるわけでもなく、人里からも離れ、本当に初めから知っている人以外はまずたどり着くことは不可能です。

実際、もう一度あの場所へ行けと言われても、ちょっとたどり着ける自信はありませんです…(・へ・;;)うーむ・・・・


下草を苅っただけのわずかな駐車スペースがあり、そこから懐中電灯をつけて徒歩で下ると、自家発電の明かりが見えました。
年末の観音堂です。

ブログ第867日目、雑感。

その場所にいるのは、当事者と見学者全部を含めても全部でわずか十数人。
なんだか一目をしのぶような場所で、わずかな人数だけで人知れず行われる呪術行事。
まさに「秘祭」です。

本当にこの場所にいてもいいのだろうか…?
そんな疑念が頭をよぎりましたが、注意されるまではかまわずに居座ることに肚をくくりました。

観音堂の中では、数名が念仏を唱え、祈りを捧げています。
村中安全、五穀豊穣を願うのが、この年末の念仏踊り。
伝わったのは数百年前といいますから、室町時代です。
かつて、一度、自然中止をしたことがありましたが、その年部落に悪疫が流行し、死者を出したとのこと。
祟りじゃあ~~~!!!!」((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
それ以来この踊りは復興し、細々と現在まで続けられているとのことなのです。

ブログ第867日目、雑感。

祈りが済んだ後、いよいよ念仏踊りが始まります。
中心には胴丸太鼓が1つ置いてあって、その周りを笠をかぶったひとたちがササラを持ちって囲みます。
笠には「南無阿弥陀仏」の文字。

ブログ第867日目、雑感。

脇には「音頭取り」という、鉦を叩く人が一名。

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ササラは竹でできたもので、ギザギザのついた竹と合わせ棒という先を細く切れ目をいれた竹で、ジャリジャリとすりあわせます。
南米のギロという楽器にちょっと似ています。

ブログ第867日目、雑感。

ここで、よーかいにも笠とササラが渡されました。
「やっていってね」(はあと)

えええええ?!(ノ゚⊿゚;;;)ノ

どうやら、この念仏踊りも人手不足で猫の手も借りたいようなのです。
10名弱の見学者(役場の人や、関係者がほとんどでしたが)も強制参加なのです。


いよいよ開始。
音頭取りが
「ただ今唱えまするは、南無阿弥陀仏のお念仏ー」
と声あげして鉦を叩きます。

人の輪の先達は竹の両端に切紙をつけたサイハラ(おおきな「はたき」のようなもの)を廻して歩きはじめます。
同時に、胴丸太鼓の合図がうち鳴らされ、輪の人々は口々に
「ナンマイダーブ」
と称え、ジャリッ、ジャリッとササラを摺りながら輪を廻るのです。

ブログ第867日目、雑感。

念仏踊りと「踊り」という名前はついていても、こちらは単に念仏を唱えながらササラを摺って輪をゆっくり歩くだけです。
ただ、輪の水平方向に進むのみの動き以外はありません。
町のホームページによると一遍上人の布教による感化の影響を残しているとあるので、時宗系なのでしょうか?
しかし、動きの少なさや「南無阿弥陀仏」を唱えるところからして、浄土宗系のようにもみえます。
ともかく、今は村中安全、五穀豊穣を願うのがこの踊りで、特定の宗教とは切り離されているとのことです。

ブログ第867日目、雑感。

「ナンマイダーブ」を30回くらい唱えたころでしょうか?
一度全体の動きは止まります。


そして、再び音頭取りの
「ただ今唱えまするは、南無阿弥陀仏のお念仏ー」
の声と鉦の音を合図に、同じように
「ナンマイダーブ」
の声とササラを摺る動作だけが繰り返されます。


合計2セット。
時間にしてわずか15分たらず。

それだけでこの念仏踊りはとつぜん終わりました。

「え?もうおしまい?!∑( ̄□ ̄;)」
なんだかあっけないくらいです。


終わった後は、「ふるまい」が行われました。
お赤飯のおにぎりや、お漬け物、茶豆などをいただきました。

「昔はもっと人がいたんだけど、いまじゃやり手がいなくてねぇ」
にこにこしながらそう語るおばあさん。
たしかに、ここまで人里離れた奥地では継承は難しいのかもしれません。
もっとも、ある意味外界と隔絶されていたからこそ、今日までこの「秘祭」は残されてきたのでしょう。


あくまで静かに、人知られず。
だけど、そこには確かに“祈り”がありました。


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そういえば。
そういえば。(2011-09-04 03:00)


Posted by よーかい at 02:28│Comments(15)一日の雑感。
この記事へのコメント
ギャーすごい!!!すごいよ、これは。
貴重な記録だよ!!
私も見たいよ~~~

どうも昔から、宗教的な儀式には、快感を覚えるタチでして(え?異常?)

参加してたとき、ちょと怖いような、異世界の入口に立っちゃったみたいな、一種異様な感覚を覚えませんでしたか?

くー、うらやましい。いい経験したねぇ~

私が生まれ育った名古屋市の昭和区には、真言宗別格本山の八事興正寺というお寺があり、毎年中秋の名月のときに行われる千燈供養会は、そりゃあもう素晴らしいものでした。ほら貝を吹き鳴らしてのオープニング。傘をさしかけられた僧侶が列を作って歩み、山の上までずっと立ち並ぶ灯明、山の上で行われる柴灯護摩…儀式好きはあのあたりからだな~。
あまり知られてないんだけど、名古屋に行く機会があれば見るのをオススメしたい行事のひとつですねぇ。
Posted by ルーファス at 2008年08月24日 20:25
>ルーファスさん

ありがとう~~♪♪
たったひとりでも、この記事にこれだけ反応してくれると、書き手冥利につきます!

>どうも昔から、宗教的な儀式には、快感を覚えるタチでして

あ、この気持ちよくわかります。
例えるなら、「千と千尋の神隠し」のように、異界にふっとはいりこんでしまったような感覚になります。


数百年も脈々と続いている行事なのに、参加しているわずか十数名を除いて、世界にこの行事が行われていることすらほとんどすべての人が知らないという、秘密めいた背徳感。
呪術的行事というところが、またなんともいえないです。

それでも、そこにはちゃんと数百年のつながりがあるという不思議さ。


>千燈供養会

神秘的な儀式のようですね。

ぜひ一度観てみたいです!


あと、新城島の秘祭「アカマタ・クロマタ」もぜひ一度観てみたいんですよ~。
外部のひとは入れないというのが、なんともそそられます。
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月25日 01:45
>>よーかいさん

…八つ墓村かと思いましたぞ。
ちなみに、前髪の親戚は真言宗の寺です。
幼き日から、仏様と同じ釜の飯を食った仲なのです。
そのせいなのか、霊感はゼロです。ふふふ。

念仏踊りは見たことがないですね。
Posted by 前髪一直線! at 2008年08月25日 02:01
>前髪一直線!さん

>…八つ墓村かと思いましたぞ。


実は「八つ墓村」のモデルになった舞台は岡山なのです。
横溝正史には通称「岡山編」と呼ばれる作品がいくつかあって、その代表作が「八つ墓村」。(「津山30人殺し」がモチーフとか。)

だから、当たらずとも遠からず。


「祟りじゃぁぁぁああ!!!」
は「八つ墓村」のキャッチフレーズだったといいますもんね。


>そのせいなのか、霊感はゼロです。

よーかいの場合は、霊感はめっさあります。
そういった不思議体験・恐怖体験は数限りなし。

だけど、逆にそのお陰で、どんな暗闇でも「ここはいない」というのもわかります(笑)。


去年までは、そういったもんは「感じる」だけで「見える」力は子どものとき以来失ったもんだと思っていたのですが、一度見事に「見えて」しまったことがありまして…σ(^_^;)アセアセ...

こういうのは、体質かもしれませんね。
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月25日 02:12
>前髪一直線!さん

追伸:
ちなみに、宮古島のユタ(神人)のいちばんすごいひとにお会いしたとき、
「あなたはユタに近いね」
と言われました。

どうやら、折り紙つきのようです。。
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月25日 02:14
ヲヲ。よーかいさんはやはり『よーかい』という名前にふさわしいお人なのですね(笑)
不思議体験・恐怖体験は、小学校の先生になったときに子どもたちに話してあげると『恐いけど聞きたい!!』ってなると思います。
↑自分がそうでした
ただ、本気で嫌がる子もいるので見極めが大変かと思いますが(苦笑)

あ。多磨墓地の近くに住んでおりますが、霊感はゼロです。
Posted by むに at 2008年08月25日 09:53
>むにさん

おおっ♪
美少女戦士の再降臨なのですな!

いらっしゃいませ。


>不思議体験・恐怖体験

や、かなり本気で怖がられるので、ちょっとまずいのですぞ!

たとえば、キャンプ場でアルバイトしていたとき、かつて自殺者がでた場所を正確にぴたりと当ててしまったりして、周りからかなり引かれたことがあります(苦笑)。

沖縄に行くと、ウタキ(拝所)の場所がわかったりします。
あと、かつて風葬が行われていた場所なんかも…σ(^_^;)アセアセ...


霊感、あってもあんまり得したことはないような気がしますです。。
Posted by よーかい at 2008年08月25日 23:02
ははははは!

謎の嗅覚発動!
よーかいさん、みっけた!!!!

以上です。(異常です?)
Posted by 前髪一直線! at 2008年08月25日 23:04
>前髪一直線!さん

おおお!
謎の嗅覚発動ですか!!!

2分違いということは!
いま、電脳空間を挟んで、確実に向かい合っているのですな。でしょうか?


ところで、前髪先生、ロンダートのコツはどうすればいいかわかりますか?
あと、側転がどうしても傾いて、小さな回転になってしまうのですが、どうしたら修正できるのでしょうか!

教えて!先生!!!(はあと)



あ、おかげさまで倒立前転はだいぶ近い形までできるようになってきました。
あと一歩なのです。
「この一歩は小さな一歩かもしれないが、人類にとって偉大な一歩だ」(byアームストロング船長)

…あれ?なんのはなしでしたっけ??
Posted by よーかい at 2008年08月25日 23:36
>>よーかいさん

ロ…ロンダートですか?
よーかいさんは、側転できますか?側転が出来ないと無理ですよ。

ロンダートのコツは…(考え中)

まず、手のつき方ですが、後につく手の指先をスタートした方向に向けるように着くのがポイントですな。
そして、身体のひねりですね。きちんと1/4ひねる。
最後に、両手で、しっかりと床を押すことも大切です。怖がらずにトーンと。
着地姿勢がカタカナの「ト」のようになるのが理想ですな。

と、いつから自分は体操の先生になったのでしょうね。(笑)
Posted by らっきょう先生 at 2008年08月26日 00:00
こんばんはー、せ~んせ!
話の横から失礼しますが、
ロンダートのコツ等が詳しく出てるこんなサイトを見つけたのでリンク貼っときま~す。
http://www3.kcn.ne.jp/~hoihoi/kodomo_rondart.html
ロンダートで検索すれば上の方に出るのでもう見られたかもしれませんが、
ゆっくり再生したり、技のポイントをゆっくり見られるので判りやすいと思いま~す。
ちなみに他の技も載ってそうですよ。
そういや~、OASISのツベを貼ってましたが、
実は私ロックは???
のな(カガミ)なの です。
いや、恥ずかしい事に全く会話についていけないのでROMっておりました。
ソウルやディスコ、フュージョン等のイージーリスニング、
ブラジル音楽等なら結構ついていけるんですが、
ロックの知識はかなり貧弱なのですわ。
正直にいえばロックには面白さがイマイチ判らんとこもあります。
失礼しました。

ちなみに岡山県の山奥の集落が、
夜になっても電気が点いてないような事を書かれてましたが、
私もそれを疑問に思ってました。
岡山だけなぜ山奥の家は夜に電気も点けず暗いのか、
あのあたりはブレアウィッチの森みたいな妖しさで溢れてますね。
人形峠の周囲とかは、特に妖しさ全開に感じてます。

>前髪さんへ、
私と愛を確かめ合うのなら1日では時間が不足してますような・・・
耳元でウイスパーするだけで3時間はいただきたい(笑)
ちなみに私のとこから岡山までならスイッチオン状態で1時間台で着きますが、
昔の0系新幹線(表定速度160km)なら結構良い勝負しますぞ。
ちなみに表定速度とはA点からB点までの平均速度の事ですが、
大阪岡山間ぐらいならその程度のペースは保てますので、
新幹線に勝てるかも。
過去大阪ー博多間で2度、他車に一度も抜かれず5時間未満で走破した事は当局にだけ内緒の方向で(苦笑)。

よーかいさんのところへお連れし、しかもついで?に目の前で(?)愛しあえば1日に2つの予定が片付きますぞ。
時間の無駄もなくなり、
山奥でも関係なしに愛を確かめあう、
したらば八つ墓のたたりも逃げていくの必至です!(笑)
Posted by weed at 2008年08月26日 01:08
>らっきょう先生

ありがとうございます♪

それにしても、ロンダートまで試験にでるのは沖縄くらいだと思いますです(TwT。)
受験者を苦しめて、高見から笑っている姿がみえるようです。

「ははははは!
 見よ!人がまるでゴミのようだ!!」

※キャスティングは大分の監督さんでお願いします。



それにしても、らっきょう先生は運動神経がよいようで、うらやましい限りなのです。
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月26日 01:24
>weedさん

どうもありがとうございます~♪(*´▽`*)

実は、このサイト見たことあります。
かなりわかりやすくポイントが示されているのですが…自分がやってみてもどうもこの通りいかないのです。。なんでだろ?(TwT。)


>正直にいえばロックには面白さがイマイチ判らんとこもあります。

もともと、源流をたどるとロックもソウルも同じようなところにたどり着きます。
だから、案外そんなにかけ離れた音楽ではないですよ~。

もっとも、「音楽」は音を聴いて楽しむのが基本。
楽しいと思える音楽を聴けばいいんです♪

意外と、それまであんまり興味なかった音楽が、別の機会に聴くと急に心に響いてきたりすることがあるから面白いもんですよ~。


>岡山だけなぜ山奥の家は夜に電気も点けず暗いのか

ホントにあれは不思議ですよね~。
神奈川からきた友人を乗せて運転していたときに、「あれは村ごと集団失踪したんだろうね~」と笑って言ったら、「シャレにならない」と怒られたことがあります。。σ(^_^;)


>よーかいさんのところへお連れし、しかもついで?に目の前で(?)愛しあえば1日に2つの予定が片付きますぞ。

そのときは、八つ墓村に捨ててきますので。
どうぞ、今世といわず、来世までも永遠に愛し合ってくださいね♪(はあと)
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月26日 01:32
ササラはハワイのプイリと同じだね。
プイリは両手に持ち、フラを踊りながら、
プイリどうしをたたいて音を出すのだ。

http://www.ib-hula.com/puili-A1.html
Posted by ちず at 2008年08月26日 11:56
>ちず。さん

おおおっっ!!!w( ̄△ ̄;)wおおっ!
たしかにそっくり!!!(にしても、なぜに台湾製??)


だけど、このササラは、叩くんじゃなくて、すりあわせてジャリッ、ジャリッと音を出すのです。
片方が、ギザギザになっているんですよ~。
そういう意味で、南米のギロ的なのかなぁ~と思っています。
Posted by よーかいよーかい at 2008年08月27日 02:42
 
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