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2007年10月25日

学力テスト沖縄最下位 文科省が結果発表

小中校の全科目で/中学数学 平均を15ポイント下回る

文部科学省は二十四日、今年四月に小学六年と中学三年の全児童・生徒を対象に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を発表した。
国語、算数・数学の二教科で、基礎力をみるA問題と応用力をみるB問題の平均正答率がそれぞれ都道府県別に公表され、沖縄県は八種類すべてで最下位だった。
全国的にA問題の平均正答率が高い中、沖縄は中学校数学Aで全国平均を約15ポイントも下回るなど、基礎的知識の面でも厳しい結果となった。
研究者は、不安定な家庭環境や厳しい経済状況が子どもの学習意欲に悪影響を与えていると指摘している。


県内の集計対象は、特別支援学校を含む公立の小学六年生一万六千九十三人、中学三年生一万五千七百四十五人の計三万一千八百三十八人。
平均正答率は八種類すべてで全国平均を下回り、最も差が小さい小学校国語Aが5・0ポイント差、最も差が大きい中学校数学Aは14・7ポイント差だった。
知識を実生活に活用する力などを問うB問題も正答率の低さが顕著で、全国平均を8・0―13・0ポイントと大きく下回った。


何も記入しない無解答率は全国の二倍。
問題に取り組む意欲がないほか、答案に最後まで向き合わない児童・生徒の多さが示された。
個人結果の分散度合いを示す「標準偏差」では、正答率が高い子と低い子の差が全国と比べ、より大きい傾向もみられた。



同時実施された家庭学習や生活状況などの調査では、「朝食を毎日食べる」の回答が小学生で81・8%(全国比マイナス4・5ポイント)、中学生で76・4%(同4・1ポイント)。
小学生で「毎日同じくらいの時刻に寝ている」の回答が33・6%(同3・3ポイント)、「毎日同じくらいの時刻に起きている」の回答が53・2%(同5・5ポイント)など、規則正しい食事や睡眠が取れていない実態が浮かび上がった。




家庭の教育力 弱さが背景に


西本裕輝・琉球大学准教授(教育社会学)の話 復帰以来、学力向上対策に取り組んできた成果が示されるとの期待もあっただけに、県の教育関係者の落胆は大きいだろう。
今回の学習状況調査の結果から、しつけを含めた家庭の教育力の弱さが背景にあると言わざるを得ない。
学力は朝食や睡眠などの生活習慣との相関が高く、本人の努力だけで決まるものではない。

子どもたちの学習環境を整えるため、保護者や学校、行政、政治など社会全体が支援していく必要がある。



県教育庁が詳細分析へ 年内に改善委設置


全国学力テストで沖縄が最下位だったことを受け県教育庁は二十四日までに、年内にも現場教員、有識者らで構成する「県検証改善委員会」を立ち上げることを決めた。


委員会では、児童・生徒の学習環境と学力との相関関係などを詳細に分析するほか、学校の支援プランも策定する予定。
分析結果を踏まえて文部科学省に、教員を増やす加配などの「支援」を求めることも検討している。



(2007年10月25日(木)沖縄タイムス)


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Posted by よーかい at 12:04│Comments(0)沖縄県2次対策
 
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