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2010年07月23日

平成23年度 広島県・広島市教員採用一次試験。

今年は初めて広島を受験しましたヾ(。`Д´。)ノ


日程的に1次試験がかぶらない西の方の自治体…ということで受けました。
実は神戸市も願書は出したのですが、その日は大阪の筆記の一次と重なることがあとで判明してバツ。
逆に、兵庫県は日程がかぶるとばかり思っていたら、どこともかぶっていなかったことが後で判明して、すごくもったいないことをした気分になりました。

下手な鉄砲……というやつですな。


7月後半の3連休の初日。
ここ何年かは毎年この3連休は沖縄にいたので、そんな「いるべき場所」に自分がいないというのはなんだかとても不思議な気持ちがしたものです。
なにかがザワザワして落ち着かない感じです。

ともかく、いまはまず、来年の権利を勝ち取るために。




さて、今年から広島県は一次試験に限り、試験会場を広島市内(西の端)か福山市(東の端)かを選択できるようになりました。
そういったわけで、福山市内で受験です。

受験会場はJR福山駅で新幹線を乗り換えて一駅でしたが、たったローカル線一駅でこんなにも田舎になってしまうのかっっ!!!∑( ̄□ ̄;)
そうショックを受けてしまうほど弩級の田舎なのです。
略して『ど☆田舎』。


ところで福山駅にはなぜか『龍馬ゆかりの地』という横断幕が駅周辺にあちこちに見かけられました。
NHKの『龍馬伝』にあやかっているのでしょうが、高知以外で『龍馬ゆかりの地』と言われても困るのです。
まだ京都とか長崎とか薩摩や長州とか、龍馬が新婚旅行で訪れたという阿蘇山とかならわかるのですが…。

平成23年度 広島県・広島市教員採用一次試験。

しかも、福山龍馬で、福山が「龍馬ゆかりの地」だとは。

例えば、仮に「龍馬」という地名があって、そこに降り立ったら大きな文字で
『福山ゆかりの地、龍馬』
と書かれていた……というくらいリアクションに困るのです( ̄ω ̄;)


「おれがあいつであいつがおれで」。
そういえば、そんな小説を元にした『転校生』という映画の舞台は広島県尾道です。
もしかしたら、そんなふうに
『福山が龍馬で龍馬が福山』
みたいなことは広島県民にとっては日常の些事なのかもしれません。(そうか?)


なお、映画というと尾道が舞台の映画で有名なものが多いですが、福山を舞台にした映画では最近記録的ヒットをとばした映画があります。
そう、福山市鞆の浦がモデルになった、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』です。

平成23年度 広島県・広島市教員採用一次試験。


考えてみれば、あれは福山市が水没してなくなってしまう映画なのに、福山市民から苦情がでなかったのはなぜなのでしょう……( ̄ω ̄;)



そんなことはともかく。



広島県の小学校教員採用一次試験では以下のようなスケジュールになっていました。

 8:50 集合・入室、連絡事項・説明
 9:00 教職に関する専門教育科目(1時間40分、筆記式)
10:40 休憩
11:00 教科に関する専門教育科目1(1時間10分、筆記式)
12:10 休憩
13:10 教科に関する専門教育科目2(1時間、筆記式)
14:10 休憩
14:30 学習指導案作成(1時間30分)
16:00 終了



たいていの一次試験を行うところでは、昼食前に終わるところが多いので、この長さには吃驚でした。
(問題量がとてつもなく多い沖縄県でも、広島県よりは早い時間に終了します。)
要項をちゃんと読んでいなかったので、
「え?!夕方まであるのっ!!!??」∑(゚∇゚|||)はぁうっ!
とても意表を突かれた感じでした。
侮り難し、広島。


そして、「どうせどこの県も、一次試験なら同じだろ?」とタカをくくっていたのでしたが、出てきた問題を見て二度目の吃驚!
すべて筆記式なのです!!!∑( ▽|||)

このマークシート全盛の時代に、すべて手書きで解答しなければいけないなんて極めてめずらしいことなのです。
なにせ、一次試験は大量の受験者がいます。
そのひとりひとりの解答をすべて採点していく手間といったら、気が遠くなるような作業です。

筆記式だと、記憶があいまいな部分が少しでもあると通用しません。
マークシートならなんとなく満点とれてしまう問題でも、
「あ~、あれどういう字を書いたっけ……」
なんて立ち止まってしまうと、もうそこでアウトなのです。
解答の一言一句の正確性も問われます。

果たして、文部科学省が示していたものと趣旨は一緒でも文言を違う書き方をしたらダメなのか?とか、部分点はもらえるのだろうか?というあたりもよくわかりません。


ともかく、一次試験で総筆記になることをまったく想定していなくて、もう「ごめんなさい」を言って立ち去りたい気分になったのは事実です。
ただし、出題傾向は奇をてらったものはなく、全体的に良問だったといえると思います。



◎教職に関する専門教育科目:

いわゆる「教職教養」にあたります。
問題用紙は2枚。
ただし、最後に200字以上300字以上という条件で、
『言語活動を各教科等において充実することとしている理由』
について書くという問題がありました。

ここでも『言語活動』でてきました。
やはり、今年のトレンドのようです。
少し前は『確かな学力の育成』が大はやりだったのですが、そちらのブームは去ったようです。


あとは
○教育基本法、学校教育法、学校教育法施行規則、教育公務員特例法、地方公務員法からの出題。
 (オーソドックスな内容ですが、マークシートでなく筆答するとなると、意外に混乱するものです。)

○学校関係者評価を行う理由について。

○「個別の教育支援計画」を作成する目的について。

○総合的な学習の時間で育てようとする資質や能力及び態度について、配慮する必要事項3点について。

○教科「特別活動」に関して学習指導要領から。

○特別活動の全体計画や各活動・学校行事の年間指導計画の作成に当たって、配慮すべき事項について。

○情報教育の目標の3つの観点について。


などが出ました。



……にしても、いくら筆答式でも、1時間40分は長くないですか?( ̄ω ̄;)
答えの合否はともかく、1時間近く時間が余ってしまって途方に暮れましたよ。。。



次に短い休憩(20分)がありましたが、実際は試験官が問題を回収して確認する時間や、次の試験の説明をする時間が含まれているため、休憩時間は実質数分程度しかありませんでした。
40分も休憩時間が合間にあった横浜市とはえらい違いです。。



続いて。

◎教科に関する専門教育科目1:

内容は、国語科、社会科、生活科、音楽科、図画工作科の5教科です。
問題文は全7ページ。
もちろん、国語は長文読解もありますし、各教科とも文章で説明しなければならない問題があるので、先ほどのゆとりだらけの「教職に関する専門教育科目」とはうって変わって、とても忙しかったです。

もしや、初めに油断させておいて、いきなりペースを変えて相手を振り落とすという、競輪選手みたいな駆け引きがそこにはあったのでしょうか?
試験は水ものとはよく言いますが、ギャンブル性高しです。
こ、これこそが、まさかの
広島競輪方式でしょうか?(たぶん違います。)


内容に関しては、
◎国語科:

○志賀直哉『暗夜行路』からの読解問題。(文中の漢字の読み、書き含む。)

○第五学年の「話すこと・聞くこと」の学習において、事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫することについて、学習指導要領に示されている当該学年の指導事項に照らしてどのようなところに着目させて指導するか。

○学習指導要領には、読むことの能力を育てるための指導事項として、語のまとまりや言葉の響きなどに気を付けて音読することが示されているが、どのような指導をすればよいか。



◎社会科:

○学習指導要領〔第6学年〕「1 目標」からの穴埋め問題。

○地図記号や等高線の読み方。

○四方位と八方位の指導に当たって、留意すべき事項について。

○日本に初めて鉄砲が伝えられた島の名前。

○九州のIC工場の立地条件を調べさせるときに必要な地図の種類について。




◎生活科:

○学習指導要領「1 目標」からの穴埋め。

○児童が自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を行う際、配慮する必要がある事項を3つ。





◎音楽科:

○学習指導要領〔第3学年及び第4学年〕「1 目標」からの穴埋め。

○「基礎的な表現の能力とは、どのような分野の活動を通して育まれるものか。

○第5学年及び第6学年の鑑賞の学習において、楽曲の特徴や演奏の良さを理解する能力を育成するためには、どのような言語活動が考えられるか。
(←またここでも「言語活動」がっ!)




◎図画工作科:

○学習指導要領において各学年で用いることとされている用具について、穴埋め。

○前の学年までに経験した用具について、どのようなことに留意する必要があるか。

○児童がのこぎりを使い、板材を切っている様子を鉛筆で描け。




さて、お昼を挟んで午後の試験です。
午後は、算数科、理科、家庭科、体育科の4教科です。

にしても、試験会場の周辺、田舎過ぎて何かを食べられるお店が1軒も見あたりませんでした……( ̄ω ̄;)
駅の近くに、かろうじてコンビニが一軒あったのが本当に救いでした。
あれがなかったらどうなっていたのでしょうか?((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル



◎教科に関する専門教育科目2:


◎算数科:

○学習指導要領「算数 目標」からの穴埋め。

○(a+b)2=a2-2ab+b2 は、どのような図を用いて説明することができるか、図をかき、その図を用いて説明。

○直線lに接した台形を、直線lを軸として、1回転させてできる立体の体積。

○第4学年の数量関係について、児童の誤答が生じた理由について。




◎理科:

○学習指導要領「理科」で内容の大きな内容は何と何に区分されているか。

○第4学年「金属、水、空気と温度」の学習において、アルコールランプを使う前の点検事項について。

○第4学年「金属、水、空気と温度」の学習において、絵の具を入れたビーカーの下に、火のついたアルコールランプを置いた直後の様子について、図をかけ。

○第5学年「植物の発芽、成長、結実」の学習において、ヘチマの花が実になるために受粉が必要であることを確かめるための観察、実験の方法について。

○受粉について指導するにあたって、観察、実験と合わせて触れる必要のあること。




◎家庭科:

○学習指導要領「家庭 目標」からの穴埋め。

○「調理の基礎」、「快適な住まい方」、「生活に役立つ物の製作」のそれぞれの学習において、「環境に配慮した生活の工夫」との関連を図った学習活動をそれぞれ書け。





◎体育科:


○体育科の構成領域についての表の穴埋め。

○台上前転で跳び箱につく手の位置。

○器械運動の学習において、すべての児童が技を身に付ける喜びを味わうことができることができるようにするためには、どのようなことが大切か。





ここまででもうお腹一杯な感じでしたが、まだ学習指導案の作成が残っていました。
読者のみなさまも、「もういいよ」と食傷気味でしょうが、もう少しおつきあいくださいませ。



◎学習指導案作成

内容や教科については当日試験が始まるまで一切情報は伏せられています。
今年の学習指導案は、第3学年国語科でした。


○単元名:身近な話題をとらえて話し合おう


これについては、資料が2種類渡されます。
一つは、
○教科書『くらしと絵文字』のコピー。
もう一つは、
○指導する児童の状況や指導計画の位置付けについての資料
です。

横浜市のように、ぞんざいに受験者に放り投げるのではなく、ちゃんと資料を提示した上で書かせてくれる親切設計。
しかも、解答用紙には大枠の線まで引かれています。
ありがたや。
これは相当良問ではないでしょうか?

時間もたっぷり1時間半。

導入、展開1、展開2、まとめを配分し、それぞれ学習内容を児童の実態と課題に合わせて工夫し、それぞれ評価の事項や教師の支援などを書き込みました。



そんなこんなで、7時間にわたった長丁場の試験も終了です。
7時間といえば、「鈴鹿8耐」よりもたった1時間短いだけです。
いかに過酷な試験だったかがうかがい知れます。

さすがに、かなりちかれました。噛んでません。


試験会場から出ると、霹靂の晴天(あえてこう書きます)のように、梅雨が明けていました。
暴力的に照りつける日差しが強い影のコントラストを地上に作っていました。
田舎のローカル線の駅も、なんだか夏休みが始まる旅の始発駅みたいで、風情がありました。



ところで、試験後に気付いた最大の失敗について。



……





……




……1次に受かっても大阪の2次とかぶるのです(核爆)。




ダメじゃん!(TwT。)


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