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2011年03月25日

琉球最古の麦と稲を確認 北谷・小掘原遺跡

北谷町教育委員会(比嘉秀夫教育長)は11日、同町役場付近の小掘原(くむいばる)遺跡(7千平方メートル)から琉球列島最古で、1030年~920年前の大麦、稲、アワの種子が見つかったと発表した。
これまでの最古の年代は、喜友名前原第二遺跡(普天間飛行場内)の稲が最古で、約880年前という。

琉球最古の麦と稲を確認 北谷・小掘原遺跡
約1030年前のものと測定された大麦

琉球最古の麦と稲を確認 北谷・小掘原遺跡
約950年前のものと測定された稲


文部科学省科学研究費を活用した「琉球列島先史・原史時代における環境と文化の変遷に関する実証的研究」の一環として、札幌大学の高宮広土教授が分析した。

 
大麦や稲などに残っている炭素を測る「炭素14年代測定法」によって、直接、年代測定した。

 
その結果、大麦が約1030年前(10~11世紀)、稲が約950年前(11~12世紀)、アワが約920年前(11~12世紀)の種子であることが判明。3点とも、琉球列島では最古という。


同遺跡は、貝塚時代後期、グスク時代、近世から現代までが重なる複合遺跡。
発掘調査は同遺跡の跡地利用計画に伴い、2005年度から08年度に実施した。土器や中国産白磁、貝殻や動物の骨などが出土している。

 
鹿児島県喜界島の城久遺跡群でも、大麦や稲などが検出されている。
しかし、同遺跡では、栽培植物の直接の年代測定は行われておらず、11~12世紀と推定されているという。

 
千年以上前の沖縄で、農耕文化があったことを示す貴重な発見に、高宮教授は
「城久遺跡群から100年ほど経て伝わったのではなく、ほぼ同時期に農耕が広がっていたということが明らかになった」
と見解を示した。




(2011年3月12日 沖縄タイムス)


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