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2011年03月30日

沖縄の海が世界を救う?!

日夜、放射能漏れのニュースが伝わってきて、心苦しいこの頃ですね。


ニュースでは詳細な数値の読解ができなくてなんともいえないのですが、例えば講談社ブルーバックスでは、
『放射性物質への不安が広まっておりますが、正しい知識を持つことが沈着な対応につながります。』
という趣旨で、『日本の原子力施設全データ』(北村行孝・三島勇著 講談社ブルーバックス2001年刊)の一部をPDFで無料で見られるように公開を始めました。

沖縄の海が世界を救う?!

ネットやツイッターからだけでなく、なるべく専門的な文献から正確な知識を得ることは必要なことだと感じています。


原発の是非については様々な意見がありますが、ここではその是非はとりあえず置いておきます。
でも、なるべく安全なエネルギーを生み出すことができればそれに越したことはないわけで、様々な代替エネルギーの可能性を真剣に考えないといけない転換点に来ていると感じます。


これから書くことは、それが万能だというわけではなくて、あくまで一つの可能性。
でも、もしかしたら将来への希望になりえるかもしれない可能性です。


そのキーワードは、
『沖縄の海』
なのです!!!ヾ(。`Д´。)ノ



その話の前に。
”の仲間には、石油や軽油を生み出すタイプのものがいることは皆さんご存知でしたか?

例えば、温泉などに生息する微細な緑藻「シュードコリシスチス」。

沖縄の海が世界を救う?!

シュードコリシスチスは光合成を通じて、水と二酸化炭素(CO2)を吸収し、バイオディーゼル燃料の元になる中性脂肪や軽油を細胞内に蓄積する特徴を持っています。

CO2を吸収するため、燃やしても大気中のCO2は増えないと見なされ、地球温暖化対策としても期待されています。
重量の最大3割が軽油などになり、残りかすからバイオエタノール燃料も抽出できるのだとか。


もちろん、現時点では藻の殻から軽油を取り出すコストなどがかさみ、原油から精製した軽油より割高になるため、生産コストの引き下げが課題になりますが、株式会社デンソーでは、2011年末までに屋外設備をつくり、大量培養に乗り出す予定なのだとか。


さて、ようやく本日のお題に入ります。
沖縄の海には何があるのでしょうか?


実は、沖縄にはすごいがいるのです!


先ほどは軽油でしたが、こちらは石油!


その名はオーランチオキトリウム

沖縄の海が世界を救う?!

オーランチオキトリウム自体は、東京湾をはじめ世界各地の海に棲息しています。
しかし、ネックとなるのは生産効率の低さでした。

けれど、
沖縄の海に棲むオーランチオキトリウムは、極めて高い油の生産能力を持つのです!!!


この藻は、水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質があります。

朝日新聞によると、
『同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった』
とのこと。


研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せるとのこと。
「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」
としています。

さらには、「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになる」との専門家のコメントもあります。

また、発電のための化石燃料としても同じように使うことができるはずです。
実際、オーランチオキトリウムは水中の有機物を吸収して増殖するため、
生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある
のだとか。


もちろん、この研究はまだ端緒についたばかり。
2010年12月に研究発表が初めて行われたものです。


この可能性を秘めた藻類が持続的に棲息できるようにするためにも、沖縄の海を生活排水や工場排水、赤土の土砂などで汚さないようにしていくこと、生態系が維持されるように、生物多様性を守っていくことが必要になってくるでしょうね。


このような藻類や風力発電、波力発電、太陽光発電などを組み合わせていけば、いずれは危険性の高い原発(東海沖大地震の可能性が指摘されている静岡県浜岡原発など)から順次廃炉にしていくことも可能になってくるはずです。



より安全なエネルギーを!
きっとそれは夢物語ではないはずです!!!o( ̄へ ̄*)むん


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そういえば。
そういえば。(2011-09-04 03:00)


Posted by よーかい at 01:25│Comments(17)一日の雑感。
この記事へのコメント
【追記】
海外に行くたびに、先進国でも自動販売機がほどんどないことに驚いていました。

もちろん、治安の関係(自販機を外に置いておくと壊されたりお金を盗まれたりしてしまう)もあるのでしょうが、世界中でおそらく、こんなに自動販売機があるのは日本だけではないでしょうか?

インターネットのサイトからの情報なので、あくまで参考値ですが、日本の自動販売機の消費電力は、だいたい福島第一原発1号機~6号機の消費電力に相当するのだそうです。

そう考えると、自動販売機のあり方を工夫していくことも節電には大事なのではないかと考えます。

もちろん、行きすぎた節電は経済そのものをストップさせてしまうのでよくないですが、例えば、自動販売機に関しては基本的に病院や公共施設はそのままでも、他は減らしていくことは可能なはずです。

また、病院や公共施設以外の自動販売機には、環境税をかけていくというのも有効な方法ではないかと考えています。
Posted by よーかい at 2011年03月30日 03:00
あ、その参考にしたインターネットサイトのURLを付け忘れました(爆)。

こちらです。
『電気設備の知識と技術』
http://saijiki.sakura.ne.jp/denki1/jidou.html
Posted by よーかい at 2011年03月30日 03:11
「行きすぎた節電は経済そのものをストップさせてしまうのでよくないですが、
例えば、自動販売機に関しては基本的に病院や公共施設はそのままでも、
他は減らしていくことは可能なはずです。」

24時間スーパー、これの営業時間短縮は?
「コンビニまで短縮性とは言わんけど、スーパーはなぁ…」
この間、ちょいと何杯か中の店内での会話

「原発の是非については様々な意見がありますが、
ここではその是非はとりあえず置いておきます。
でも、なるべく安全なエネルギーを生み出すことができればそれに越したことはないわけで、
様々な代替エネルギーの可能性を真剣に考えないといけない転換点に来ていると感じます。」

地震発生以来、TV解説他に駆り出されてる原子力関係者の中に、
ウチで時々取り上げてるレコード店≪Walty≫以前の≪ワルツ堂≫時代より知ってる、
クラシック愛好家のお茶の水博士がいてるのね
東海村の時に、事故を知って新幹線車中だったかで予定をポイ、現場に駆けつけ任務に
原子力安全委員会の会議テーブルがNHKニュースに映ったのを見て、
憔悴ぶりが気の毒になったほど
原発推進バリバリ派だけに、事故現場を目撃して心底ショックやったのよ

「なるべく安全なエネルギーを生み出すことができればそれに越したことはない」
先生は、原子力がそうだと信じていたし、いまでもたぶん改善の余地はあるとも
無論、代替エネルギーも念頭に置いた上で
原子力関係者の中にも、やみくもに推進するのでなく反対意見を聞く耳を持つ人はいる、
それは広くに知ってもらいたいと思いますわ
Posted by マテ姉さん at 2011年03月31日 03:20
こんにちは、よーかいさん。
自分は二酸化炭素由来の温暖化というのは信じてないです。
ま、それは置いといて、こんな事態になり原発への風当たりが強くなりました。
ただ今回のことでも解るように夜に節電する意味は、
原発依存の強い関西電力関内ではないと思ってます。
だって原子炉ってコントロールできませんから。
夜も昼と同じだけ電気を作ってそれが余って捨ててるような感じ。
むしろ大工場とか夜に電気を大量に使うよう稼動させるべきかと。
もちろん昼間の自販機節電は最大消費電力を下げる意味で、(足りなくなれば発電所を増やさないとだめですから)自販機を止めるとかどうこうするのはありだと思います。
ただ夜に節約しても意味がない。
むしろ原発に対して是か非かを問う方が意味があるかなと。
夜に大量電気が余るからといって、溜められないし遠くの地方にあげる事も出来ない。
関東以東が50HZという事もあるけど、長距離送電線の電気抵抗による電力ロスの方が大きい。
電気抵抗ゼロの超伝導技術が使えればいいのだけれど、まだまだ大掛かりで採算面の問題や民生技術まで降りてきてないし。
火力や水力では現代生活の水準を考えれば電力使用量で考えて、大量に発電所を作らないとダメだと、大量に作れば大気汚染にダム乱発の自然破壊につながると、
風力では出力が足りなさ過ぎるし、太陽光発電は効率が悪いうえに電池の処分で環境を破壊するし、
結局原発をうまくやっていくしかないのかなと、そんな事を私は思ってます。
化石燃料の石油は今回出てきたような太古の微生物が作ったもの、石炭はシダ類の化石だったか、本文にあるような微生物はたぶんずっとどこかに存在してるのだと私は思ってましたが、日本という国のエネルギーまかなうには広大な“養殖場”が必要でやはり採算が取れないんじゃないかと。
結局日本の周りに大量にある資源といえば、日本の領海内に世界でも屈指の量が眠っているといわれる天然ガスしかないのではと、
気が長いですけどそんな感じでしょうか。
とにかく原発を否定すれば今は代替のやりようがない、それも現在の間違いない事実かなと、まぁ当面は事故起こさんように関西電力にお祈りとお願いしたいなぁと、角砂糖5個で日本人全員が致死量のプルトニウムだけは使うのやめて~と、そんななげやりな感想ですわ。
日本のプルサーマル施設にあるプルトニウムで世界人口全員を楽に何度も何度も抹殺できる量があるのが凄い話ですなぁ。(コワワ)
ほな!
Posted by weed at 2011年03月31日 07:23
>マテ姉さん
>weedさん


こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。


すみません、本日4月1日にコメントすると、言葉が嘘っぽくなっちゃうので、エイプリールフールを過ぎてからコメントしますね☆(爆)
Posted by よーかい at 2011年04月01日 01:20
故高木仁三郎さんも、しきりに「放射性物質を教科書通りに
いかない厄介なもの」的発言を繰り返していましたね。
(高木仁三郎「市民科学者として生きる」、
「原発事故はなぜくりかえすのか」岩波新書など)

そして、つまるところ、彼が主宰していた
原子力資料情報室編「恐怖の臨界事故」岩波ブックレットでは
「グリーン・エネルギーへの転換」に期待を寄せている。

柴田鉄治「科学事件」岩波新書では「原子力技術は
まだ『未成熟な技術』であるという認識をもつことが重要であり、
推進する側は、かってのように『絶対安全だ』と強調しすぎたり、
『反対派は無知だ』ときめつけたりすることなく、
『謙虚に、おそるおそるやってみる』という姿勢で取り組むことが
大事だろう。」ってことで〆ている。

これらの多くは1999年9月30日のJCO臨界事故を
うけての出版されたものです。
それから10年を超えて、このレベルの議論は不要となる位の
技術的進歩があって、放射性物質を手のひらの上で
自由にコントロールできるようになったのでしょうか?

今回事故った原子炉はかなりの年代もののようですね。
10年前の技術レベルをそのまま温存してきたのでしょうか?

一時、疑問視されていた向きも若干あった原子力発電だが、
地球温暖化や化石燃料の供給不安などを理由に、
効率性優先一点張りの「イケイケ、ドンドン」の風潮ですよね。
プラント輸出の目玉などと浮足立っている。

世の中、しっかり議論する土壌が消えて、
「これ、良いでしょう」の一言で突っ走っているように見えてしかたがない。
バックデータの全くない旗印だけの「マニフェスト政治」と
表裏一体なのかな?

いづれにしても先の見えない行き当たりバッタリの政策に
振り回され、「極度の不安感」がつのるばかりです。

                   (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2011年04月01日 17:14
>マテ姉さん


こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。


>24時間スーパー、これの営業時間短縮は?
>「コンビニまで短縮性とは言わんけど、スーパーはなぁ…」
>この間、ちょいと何杯か中の店内での会話


スーパーに関しては、採算の取れないところは、おそらく自然に24時間営業ではなくなっていくでしょう。
日本一夜更かし率が高くて、深夜の仕事も多い沖縄では、スーパーは基本的に24時間営業ですが、リーマンショック以降、採算の取れないところは、深夜1時までの営業に変更になったところもあります。

ただ、自販機とスーパーの決定的な違いは、「雇用の場」ということです。
働く人がいて、それによって生計を立てている人がいるということ。
だから、自販機と違ってスーパーに関してはあまり周囲が注文を付けずに、経営者の判断に任せるのでいいのではないかと思っています。


>無論、代替エネルギーも念頭に置いた上で
>原子力関係者の中にも、やみくもに推進するのでなく反対意見を聞く耳を持つ人はいる、
>それは広くに知ってもらいたいと思いますわ

ええ。
そう思っていますし、単純に「原発推進・安全VS原発反対・危険」の二元論や二項対立図式では語れない問題だと思っています。


ただ、政府関係者や国会議員は利権も絡んでいるので、ほとんどの議員が代替エネルギーを視野に入れることなく“原発推進”派が多数を占めるそうです。
それに、東電などの電力会社が政治やマスコミ各社のスポンサーになっているために、代替エネルギーの可能性について真剣に研究したり議論したりすることが封じられてもいるという話も聞きます。

また、山口県の上関のように、地元で漁業を行う人たちを無視して、強引に建設推進を図ろうとしている場所もあります。

そういうのはいかがなものかとも思っています。


個人的には、代替エネルギーの目処が付くまでの「つなぎ」としての原発は「あり」だと思います。
しかし、今後1基でも増設することは「なし」です。
また、老朽化や関東・東海大震災などで被害が予想される原発については、天然ガスなどのエネルギーで代替することも含めて、なるべく早く廃炉にすべきだと考えています。
Posted by よーかい at 2011年04月02日 12:42
>weedさん


こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。


>ただ今回のことでも解るように夜に節電する意味は、
>原発依存の強い関西電力関内ではないと思ってます。
>だって原子炉ってコントロールできませんから。
>夜も昼と同じだけ電気を作ってそれが余って捨ててるような感じ。


そうですね。
今回の件まで知らなかったのですが、夜中の供給電力量をコントロールしたり、余剰電力をストックする方法って実はまだほとんどできないのが現状だそうですね。

そのあたりを改善していったり、余剰電力をストックする技術に力を入れていくことは今後とても大事になってくるように思います。


>もちろん昼間の自販機節電は最大消費電力を下げる意味で、(足りなくなれば発電所を増やさないとだめですから)自販機を止めるとかどうこうするのはありだと思います。
>ただ夜に節約しても意味がない。


自販機の場合、もう一つの意味があると考えています。
それは、フロンの問題です。

現在、ノンフロン自販機はほとんど普及していないのですよ。
たまに「この自販機は環境を考えてノンフロンです」とわざわざ書いてある自販機がデモンストレーション的に置いてあるくらいなのです。

また、CO2由来の温暖化以上に、自販機が冷却する際に放出する熱や、エアコンの室外機が発生させる熱はかなり深刻ではないかと考えています。
実際、ヒートアイランド現象は科学的に根拠のあるものとして認められているはずです。

そういった意味でも、自販機を減らしていくのは効果があるのではないかと考えています。


>むしろ原発に対して是か非かを問う方が意味があるかなと。


これは、マテ姉さんへのコメントでも書きましたが、「是か非か」といった二項対立図式で論じることは難しい問題だと思っています。



>結局原発をうまくやっていくしかないのかなと、そんな事を私は思ってます。


現状ではどの方法もそれぞれ問題がありますよね。
だから、「つなぎ」としての原発はありだと思います。

ここで、その問題を認識せずに「即すべての原発を停止せよ!」という強硬論者には距離を置きたいと考えます。

また、同時に、「今後も原発しかない」という意見にも与することはできないと考えています。

新エネルギーについても、現在の問題点を解消すべく研究が進められています。
今回の原発事故で、その研究は一層進むでしょう。
だから、代替エネルギーを「非現実的」と一蹴するのも違うように感じています。

また、ちょっと話は変わりますが、安全保障論で考えたとき、原発があることは、仮に戦争になったときには、ものすごい不安定要因になることがはっきりしたようにも感じます。
ミサイルですべての原発に照準を合わせて「撃つぞ!」と脅されれば、意外と自衛手段はほとんどないのでは?という気がします。


>日本のプルサーマル施設にあるプルトニウムで世界人口全員を楽に何度も何度も抹殺できる量があるのが凄い話ですなぁ。(コワワ)


ですねぇ。

しかも、現在強硬に新設が進めようとされている、山口県の上関原発はプルサーマル型です。
この期に及んで、まだプルサーマル型を新設しようとは!

さらに場所的に米軍の岩国基地に近いうえ、中国や北朝鮮などの国々からもミサイルの射程圏内ということを考えると、この新設は非常にヤバイんじゃないかということを感じています。

もっとも、上関原発の地元にはさまざまな問題点があって、行政上「棄民」されたために原発交付金に頼らざるを得なかったという現状も、調べて見えてきました。

2月に、その建設予定地そばまで行って取材してきたのですが、ブログに書こうと思っていたら、この震災と原発事故で、まだ記事を書けずにいます…σ(^_^;)アセアセ...
Posted by よーかい at 2011年04月02日 13:03
>つのいさん


こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。


>今回事故った原子炉はかなりの年代もののようですね。
>10年前の技術レベルをそのまま温存してきたのでしょうか?


福島の原発は40年ほど前に建設されたものだそうですね。
また、今回の大地震や津波は、「千年に一度だから予測できなかった」と言われましたが、実際はすでにこういう地震や津波が起こる可能性は原発に関する議会で危険性が指摘されており、東電はそれを無視したことも明るみにでてきました。

これは、安全を過信しすぎたのか、あるいはこの独占的な利益を独り占めすることに目がくらんだのか、どちらにしても「人災」ですね。

しかも、現場の作業員は下請け会社で、月給は18万円代から23万円代までの賃金です。
そこから税金などいろいろ引かれて、手取りだけなら15万円程度で働いているシロウトなわけです。

そういった状況を考えれば考えるほど、怒りにも似た感情がわいてきますが、被害をうけた福島県のひとたちのことを思うと、やるせなさしかでてこないというのもあります。

自分自身の知人でも、福島で地産地消の有機野菜のレストランを昨年経営したばかりで、さらに実家の土地を貸し農園にすることを夢見ていた青年がいました。
まだ産まれたばかりの子どもを抱えて、岡山県に避難してきていますが、今後の見通しは立たないそうです…。


>一時、疑問視されていた向きも若干あった原子力発電だが、
>地球温暖化や化石燃料の供給不安などを理由に、
>効率性優先一点張りの「イケイケ、ドンドン」の風潮ですよね。
>プラント輸出の目玉などと浮足立っている。


ですねぇ。

でも、原発を作ってもバックアップに化石燃料の発電所は必要になるはずで、また再処理の大変さも考えると、そんなにクリーンなエネルギーなのかなぁ?という疑問が湧きます。

そもそも、フェイルセーフの思想でいけば、どこかの供給源が断たれても大丈夫なように、多様なエネルギー確保の手段があるべきで、原発に頼り切りになるのはとても危険だと考えます。


>世の中、しっかり議論する土壌が消えて、
>「これ、良いでしょう」の一言で突っ走っているように見えてしかたがない。
>バックデータの全くない旗印だけの「マニフェスト政治」と
>表裏一体なのかな?


そうですね。

自分自身で調べて考えることはとても時間も労力もかかるので、それを放棄している人も多いと感じます。
また、情報を得ようにも、ネット社会ではジャンク情報が多すぎて、どの情報を取捨選択すればいいのかが見えにくくて立ちすくむしかないのでしょう。

そうやって思考停止してしまうと、結局は政府の「大本営発表」だけを信じてしまうことになってしまいます。

また、かなり昔から反原発キャンペーンをやっていた広瀬隆さんなどは、実は科学的な数値に関しては素人で、いろいろ間違いがあることも指摘されていたことも、「何を信じれば?」ということにつながっていたと思います。

これからは、ちょっと面倒でも、著者の主観の入りにくい形で書かれた文献に当たっていくことが一つの自衛手段になるのかな、と漠然と考えています。
Posted by よーかい at 2011年04月02日 13:32
こんにちは、よーかいさん!

>自販機の場合、もう一つの意味があると考えています。
それは、フロンの問題です。
現在、ノンフロン自販機はほとんど普及していないのですよ。
たまに「この自販機は環境を考えてノンフロンです」とわざわざ書いてある自販機がデモンストレーション的に置いてあるくらいなのです。
また、CO2由来の温暖化以上に、自販機が冷却する際に放出する熱や、エアコンの室外機が発生させる熱はかなり深刻ではないかと考えています。
実際、ヒートアイランド現象は科学的に根拠のあるものとして認められているはずです。

環境の話が出たので少しコメントさせてください。
仰るようにヒートアイランドについては私も根拠のあるものだと考えています。
というか、実際温暖化の話が出てから世界各地の海水温や地域の気温は私なりに調べた事があるのですが、
都市部近郊海域以外では海水の温度変化が実際は殆ど起きていませんし、同様に都市部に近くない大陸での過疎地域でも気温変化はほぼ起こっていません。
またツバルの件でも氷山が溶けて海の潮位が上がるとか言われましたが、この100年間の潮位変化についてはほぼ変わっていないというのが私の調べた結論でした。
ただ若干の温暖化が見られるのは自然変化、太陽の活動由来などと見るのが正しいのではと感じています。
ゆえに地球温暖化とは都市部とその近郊地域のヒートアイランド現象を強引に地球全体の温度上昇にすりかえ仕立て上げたものというのが自分の考えなんですが、別にその考えを他所様へ押し付ける気もありません。

ただ今回出たヒートアイランドに関しては昔習ったエネルギー保存の法則からも当然あると考えています。
例えば6畳間なら約30立方メートルですが、、その空間の気温を5度下げれば外の30立方メートルの空間の気温を5度上げる熱変換があるはずだと。マンション1世帯の平均的な体積が250立方メートルとすれば、その空間を5度下げれば外の250立方メートルの空間の気温を5度上げられる熱変換があるはずだと。
熱は地表にたまるので地表付近の気温変化は当然起こるだろうと、
エアコンの効く家、マンション、オフィス、公共施設、工場などがこれだけ増えれば、その空間分だけ気温が上がるヒートアイランドが起こるのはむしろ当然かと私は思っています。
ただ、たいした影響のない特定の何かが環境に悪いとして悪者にするのは自分としては違うのではないかと、冷静に考えると違うだろうと、そう考える人間です。
例えば二酸化炭素が原因で温暖化が起こるととかいわれても、私的には「はぁ?」と感じました。
なにせ空気の中で1%もない二酸化炭素の中で、人間活動が出す二酸化炭素は2%程度、大部分は自然が発するものだと、0.00単位の何かをさらに何割とか減らして何の効果があるの?とそんな風に思っていました。
さて、今回出たフロンですがオゾンホールが衛星撮影で確認され、
問題になった時、とりあえず解らないけど何かを悪者にしようと、
で、とりあえずフロンのせいではないかと疑われ冷却の触媒が代替フロンに代えられていきましたが、
最近みた論文でオゾンホールは実は昔から定期的に発生しているのではないかと、フロンは無関係なのではないかと、そんな意見が出はじめてきました。ようするに実態はホントはわからず未だに推量でしかいと。
ただ空気中に殆どない、それこそ二酸化炭素よりもっともっと遥かに少ないフロンの量で、それが本当にオゾンホールの原因なのかといえば、自分はむかし疑いを感じずにはいられなかったのです。
で、今度は代替フロンが環境に悪いと、本当なんでしょうか?
解らないことは疑ってみるべきだと、自分はそう思うタイプです。
赤外線吸収率が高く温暖化効果が高い代替フロンといえど、
空気中にどれほどあるのか、
前述の空気中1%もない二酸化炭素に比べてさらに無視できるほど微量な代替フロンの量からすると、
同じく温暖化効果の高いといわれる水蒸気に比べ、
実際に無視できるほど、ゼロに近い微量でしかないと、こいつを温暖化の悪者に仕立てたり環境に悪いと切るのは自分には新たなエスケープゴートが登場しただけと感じてます。
前述の水蒸気なんかは自然発生のもの、炭酸ガスも人間が出す量など自然様がだすのに比べ微々たる物、人間が環境を変えてると考えるのは少々自惚れではないかと、それほど自然のパワーの前で人間など小さいとそんな風に自分は考えるわけで。
さて、自販機のモーターの発熱ですが、中の飲み物を冷やす分、その熱が外へ放出されるのと同じく、モーターのエネルギーロスによる発熱も確かにあります。
確か使用エネルギーの4割程度だったと記憶しています。
その分が上積みでさらにヒートアイランドに関与してるともいえますが、
動力という意味では自動車のエンジンとモーターでは発熱量が桁違いすぎて、モーターの発熱が環境に悪いとなるなら、直接燃焼によってエネルギーを取り出す自動車エンジンなどそれより圧倒的に遥かに環境に悪いと、
自動車に比べればモーターの発熱量などは比較にもならないと、
結局本当の核心でない何かをいけにえにして環境に悪いと決め付ける考えもどうかと、そんなちょっと曲がった男の考えを書いておきます、
ほな!
Posted by weed at 2011年04月02日 15:19
暇ができたのでもう1つコメントを追加します。
上の自分のコメントを見ると、
なんかずいぶん偉そうですな、まいったな、すいません。
さてよーかいさんの仰る
>また、ちょっと話は変わりますが、安全保障論で考えたとき、原発があることは、仮に戦争になったときには、ものすごい不安定要因になることがはっきりしたようにも感じます。
ミサイルですべての原発に照準を合わせて「撃つぞ!」と脅されれば、意外と自衛手段はほとんどないのでは?という気がします。

これは確かに仰るとおりですが、自分はそれほど心配してないのです。
というのも原発をミサイル攻撃とか爆破するというのは、
今回の事故でも漏れた放射性物質がすでに世界各地で検出されてるように日本だけの問題ではなく欧米では自国の問題としても捉えています。
それが爆破とかミサイル攻撃ともなると放出される放射性物質の量は今回とは桁違いになり、数千万人規模の無札別大量殺人となり周辺各国はもちろん世界中の人々に影響が出るはずだと思います。
さて以前にそんな原発への攻撃について、欧米各国でコンセンサスが出来てたはずです。
確か新聞で見たのですが、原発への攻撃は「核攻撃と同等と見なす」というもので、原発を攻撃する非人道的な国に対しては報復に躊躇無く核を使うという事を確認したという厳しい声明でした。
例えば某北の国が日本の原発にミサイル攻撃をかけるような事があれば、それは世界の問題で、その某国に核ミサイルを打ち込むという話です。
有利な条件を引き出す交渉のため外交で軍事をちらつかす事はあっても。世界を敵にまわして文字通り自国を焦土にしてしまうような愚かな選択をおこなう国はないはずだと。
また近隣諸国がもし攻撃を行えば今回の漏れどころでない、
大量の放射性物質により、自国にも大きな被害をこうむるはずで、
放射性物質の量だけでいえば核弾頭より原発の方が多いわけで、
国同士の争いでそんなリスクを背負う事はないはずだと、そんな風に思ってます。
ただ怖いのは狂信的なテロで、
自爆テロをするようなテロリストは確かに怖いです。
ただそれはミサイルなどの飛び道具のない破壊活動なので、
自国の安全保障をしっかりやれば防げるはずで、警備だけは怠りなければ大丈夫なはずなんですが、日本の警備がそんなにしっかりしてるかと考えると…やっぱり怖いすなぁ。
怖いす。
ただ爆破されたら日本のみんなで仲良く終わって意識すら何もない滅亡の終わり方のはずで、
あとの事は無関係になるのでしょうね、こわわ。
Posted by weed at 2011年04月03日 03:12
>weedさん


こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。


>若干の温暖化が見られるのは自然変化、太陽の活動由来などと見るのが正しいのではと感じています。


どうなのでしょうね?
80年代末頃から今まで、何冊か温暖化に関する書籍も読んだのですが、それらを見ると温暖化しているような気もするのですが、データそのものに関しては、正直よくわからないといったところです。
温暖化が起きていないと言う本もよく見かけますね。

二酸化炭素にしても、オゾンにしても、とりあえず、もう少しはっきりするまでは判断保留(思考停止ではありません。念のため)にしたいと思っています。

ただ、危険を想定して安全だった場合と、安全を想定して危険だった場合とでは、もしもの場合被害は天と地ほどの差がでてしまうということがあります。

これはあくまで個人的考えで、誰にも押しつけるものではありませんが、まだ「よくわからない」段階であり、もしもの場合には子孫代々まで禍根が残りうるものである以上、危険を想定して慎重になることの方が安全なのではないだろうかと思っています。
結果として想定した危険性が間違いで、安全だったら、「ああ、よかった」だけですむのですから。

だから、対策ができるのであれば念のため対策をした方が良いだろうというのが個人的意見です。


また、産業革命以降の温度変化は、通常ありうる範囲の温度変化の範囲とはやはり少し異なっているように感じます。


>人間が環境を変えてると考えるのは少々自惚れではないかと、それほど自然のパワーの前で人間など小さいとそんな風に自分は考えるわけで。

うーん、でも人間による森林消失量はものすごい量で、確実に人間によって(良くも悪くも)環境は変えられていっているのは疑いようがないように思います。
生物多様性にしても、人間によって絶滅させられた種は数限りなくあることですし…。



>モーターの発熱が環境に悪いとなるなら、直接燃焼によってエネルギーを取り出す自動車エンジンなどそれより圧倒的に遥かに環境に悪い

自動車のインパクトは確実に大きいでしょうね。
途上国を旅して、中古の車が黒煙をまき散らしながら走っているのを見ると、相当ヤバイことになっているのだなぁ…と肌で感じます。

例えば、中国なんかは80年代までは自転車が中心でしたが、それが今は自動車中心になっています。
実際、このことによる大気汚染は中国国内でも頭痛の種だったはずです。

渋滞が多いタイのバンコクでは、交通整理の警察官はガスマスクを付けているのを見たこともあります。
これらの排ガスは成層圏で閉じこめられます。
飛行機で上空から見ると、空が一定のラインで煙っているのがよくわかります。
地球は自転によって気流が生じ、それらは循環するのですから、影響がないはずはないように感じています。

もっとも、詳細なデータが手元にあるわけではないので、「個人的印象」ということも付言しておきます。


>以前にそんな原発への攻撃について、欧米各国でコンセンサスが出来てたはずです。

なるほど、それは知りませんでした。
ありがとうございます!


>国同士の争いでそんなリスクを背負う事はないはずだと、そんな風に思ってます。
>ただ怖いのは狂信的なテロで、
>自爆テロをするようなテロリストは確かに怖いです。


たしかに、「21世紀は国家間紛争は減り、内戦とテロの時代だ」なんて言われていますものね。


>ただ爆破されたら日本のみんなで仲良く終わって意識すら何もない滅亡の終わり方のはずで、
>あとの事は無関係になるのでしょうね、こわわ。


みんな仲良くお陀仏、だったら良いのですが…。

以前のチェルノブイリにしても、被害の実態が明らかになったのは20年以上過ぎてからでした。
広島の被曝では、いまだに苦しんでいるひともいます。

原発がすべて綺麗に破壊されたとしても、爆破の熱風での直接的死者は少ないはずで、すぐに亡くなる人よりも、後から何年もかけてじわじわと苦しむ人の方が多いように考えます。


兎にも角にも、日々ニュースで言っていることが変化し、
「原発は絶対安全」→「原発は事故が起きても危険な放射能は漏れないから安全」→「放射能は漏れているけど安全」
となっちゃっている、その言説の変化自体に不安感を覚える人は多いと思います。

水道水などでも、通常時の放射能値と非常時の放射能値では、「安全」とされる基準が300倍も違うのも素人にはよくわからないところです。

また、どうやらどんどん原発の事故の規模が相当危機的状況であることが判明するのに反比例して、報道が減っているのも気になる点です。

政府の発表も大本営的になり、避難地域でさえ「自己責任」であるかのような言い方になっているのは、さすがに許し難い蛮行であると言わざるを得ないでしょうね。


それでも、かつて原爆を落とされた直後の広島では「100年間は草木も生えない」と言われていたのが、ちゃんと復興し、木々も草花も生え、人々が生活できる場所になりました。

同じように、福島にも復興できる力があると信じたいです。
Posted by よーかいよーかい at 2011年04月04日 01:50
こんばんは、よーかいさん。
そろそろお邪魔ではないかと思い、もう書くのやめようと思ってました。
なのにまた書いてる、すまんことです(笑)。
少し気になるご意見があったのでもう1回だけ書かせてもらいます。

>ただ、危険を想定して安全だった場合と、安全を想定して危険だった場合とでは、もしもの場合被害は天と地ほどの差がでてしまうということがあります。
これはあくまで個人的考えで、誰にも押しつけるものではありませんが、まだ「よくわからない」段階であり、もしもの場合には子孫代々まで禍根が残りうるものである以上、危険を想定して慎重になることの方が安全なのではないだろうかと思っています。
結果として想定した危険性が間違いで、安全だったら、「ああ、よかった」だけですむのですから。
だから、対策ができるのであれば念のため対策をした方が良いだろうというのが個人的意見です。


危険を想定して安全だった場合といえば、それこそ今回の原発なんかはこれであって欲しいですね。
でも今まで危険を想定して安全だった場合、、「ああ、よかった」だけで済んできたでしょうか?

例えば鳥インフルエンザのニワトリの扱い、
これがペットなら大声で反対が出るのでしょう。私には不憫です。
にわとりに関しては誰も声をあげない。
自分には所詮人間様のご都合にしか感じないのです。
たとえ新型インフルエンザが流行したとしても、スペイン風邪は第1次大戦中の特殊状況で、人々の栄養状態や衛生状態、病院の数など今と違うので果たしてスペイン風邪のような状況が本当に起こるのかどうか、でもそれを防ぐ為ににわとりならいくらでも××すわけで、命の重も人間様の都合です。
ただ、風説によってそこの養鶏所は再起不能、その地域全体が嫌われる。

0-157の時もそうですが、対策できるなら対策したほうが良いという意見のために、堺市の住民は文字通り病原菌扱いでした。
他地域へ行こうものなら来るなと、修学旅行も来ないよう断られ泣いた子供も多数でした。
かいわれ大根業者は失業でした。
堺市から大阪市内へ出るだけでも嫌がられてたのがリアルな記憶で残ってます。
昨年もナゾの新型インフルエンザで大騒ぎでした。
西の人間は東に来るなとやはり病原菌扱い。
修学旅行はもちろん、高校野球とか影響を受けました。
マスクをしない人間はひどい人間と非難する意見もネットで見ました。

ダイオキシンは猛毒だと大騒ぎになった時も、焼却場近辺の土地は暴落、大阪では能勢の土地が暴落しました。
そして今も続く焚き火や焼却の禁止・規制。
しかし今ではダイオキシンは人間には猛毒でもなんでもなかったと、
よほど高濃度で摂らない限りは影響がない事が明らかになってます。
たまたま実験したマウスがダイオキシンに弱かっただけだと。
ペットに危険なたまねぎを食わせたようなものだったと。
しかし当時ダイオキシンの多い土地に住む人はよろしくない子供が生まれると相当嫌われました。

環境破壊による砂漠化とかよく聞きますが、
どうも砂漠化の原因は環境破壊というより遊牧民が家畜に根こそぎそこの土地の草を食べさせて不毛にしながら移動してるのが理由だとか。
これも人間の環境破壊といえますが、産業によるものではなさそうだと。

よく解らないものに対して、あらかじめ出来る対策があればやるに越した事がないのは正しいようにも思えますが、現実はたくさんの風評被害を出しまくり、
泣く人をたくさん出しながら犠牲があって行われています。
しかもそれらは救済もしてもらえないものだと。
そんな風に私は感じてます。

温暖化も解らないのです。
しかし縄文時代は今より暑かったのは知られています。
17世紀、グリーンランドは氷の世界ではなく温暖な緑の大地だった事も有名です。
せいぜい百年程度の気象データでは何もわからない、なのに環境税を作りましょうとか、企業活動を省エネでしばって制限しましょうとか、そして排出権を売り買いしてそれを投機商品にしましょうとか、
温暖化が実際に来るより私にはよほど被害が大きい事をやろうとしてたように感じてました。
大自然の前では人間など微力、温暖化も人間の都合なだけで、
自然はそう思ってないかもしれません。
な~んて。
Posted by weed at 2011年04月04日 05:10
>weedさん


こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。

返信遅くなりましたm(_ _)m


>ただ、風説によってそこの養鶏所は再起不能、その地域全体が嫌われる。


なるほど。
おっしゃりたいことはよく理解しました。

それから、風説などによって言われもない差別や被害が生じることは避けなければならないという考えは賛同します。

ただ、そこに至る原因の帰属が、うーさんと自分の場合違うのかなと感じました。


うーさんは、「はっきりしない状態で予防的対策をした」ということが原因だとおっしゃっています。
けれど、その意見には賛同しかねます。

これは、「情報」の問題ではないでしょうか?

もちろん、例に挙げてくださったことのやり方そのものにも問題があったのかもしれません。
けれど、それ以上に、情報をどう提供するか、正しい知識をちゃんと伝えたり、差別やいわれのない人権侵害が起こらないような対策をとってきたのか?
そのあたりの、マスコミや政府のあり方の問題だと考えています。

危険性がある可能性が現に生じているものに対して、予防的対策をしたこととイコールで結び付けられるものではないと感じています。


もちろん、予防的対策ですから、結果的に「効果がなかった」ということもあるでしょう。
しかし、本当に危険性があった場合はどうなるのでしょう?

今回の原発に関することも、政府やマスコミの多くがはじめ「風評被害を煽るだけ」「そんな危険性はない」と言って否定してきた意見が、現実になっています。
こういったことには、慎重に慎重を期して取り組み、もし想定よりも被害が少なかった場合は、避難や経済的にストップしてしまった分を政府がきちんと保障できるようにすれば問題はないはずです。

また、情報は隠そうとすれば、それだけ疑心暗鬼や勝手な憶測を生み、いっそうの風評被害を発生させる原因にもなりえます。


>風説によってそこの養鶏所は再起不能、その地域全体が嫌われる。

やはり、これらのことについても、「予防」を行ったことそのものが問題ではなく、風評被害を防ぐための情報のあり方の問題だと考えます。

実際、鶏インフルエンザは人間に感染する可能性は低いことは今では分かっていますが、鶏同士や野生動物には容易に感染します。
養鶏場の鶏全体を処分せずに放っておいた場合、近県の養鶏場も全滅する可能性は常にあります。(実際、ブロイラーで育ったニワトリほど死にやすいのです。)
そうなったら、その養鶏場とその周辺だけの問題では済まなくなります。

人間のエゴとおっしゃいますが、生き物を食べるのも、勝手に命を奪うのも、すべて人間のエゴです。
人間のエゴであることを認めた上で、どういったあり方なら環境にインパクトが少ないか、持続的に行えるかを考えるしかないと考えています。


>現実はたくさんの風評被害を出しまくり、
>泣く人をたくさん出しながら犠牲があって行われています。
>しかもそれらは救済もしてもらえないものだと。


繰り返しますが、風評被害や犠牲は最小限であるべきという考えには賛同します。
また、救済策ももっとあるべきだと考えています。

そのあたりについて、これまで政府やマスコミのあり方に不備があったことは認めます。

しかし、それはやはり、「よくわからないものに予防的対策をとったこと」ではなく、情報の提供の仕方が悪かったのが最大の原因であると考えるのです。
Posted by よーかい at 2011年04月07日 00:22
おはよございます、よーかいさん。

昨日、大阪の八尾アリオにあるイトーヨーカドーで被災地を支援していくために、福島の農産物の大販売展が行われておりました。
怖い放射性物質への風評被害対策のため、念には念を入れ厳重に検査しました。
絶対大丈夫なものだけ販売していますという張り紙と謳い文句での販売です。
しかし、結果は売れ行きはよくありませんでした。
テレビのインタビューでの客の反応も「いくら大丈夫だといわれても、気持ち悪いものは気持ち悪い」「福島県産というだけでやはりリスクを考えてしまう」という類の意見が多かったようです。
先に述べたO-157の時も、1ヶ月後には私が行くスーパーでは同様に全て厳重な検査をしたもののみ販売してますと、張り紙したうえで販売してましたが、
しかもテレビにより菌は大腸菌だからよく洗えば、火を通せば仮に菌がある食物でも大丈夫だと知識がいきわたっていったにもかかわらず、
1年以上、人々の記憶が消えるまでかいわれの販売は持ち直しませんでした。
情報の提供の仕方を工夫しても、たとえガラス張りであろうと、一度たった風評被害というのは、人の心を動かすのは私には無理だと思ってます。

ところで、今回の話、
>もちろん、予防的対策ですから、結果的に「効果がなかった」ということもあるでしょう。
しかし、本当に危険性があった場合はどうなるのでしょう?

ここが焦点なわけですが、
原発なら、例えば爆発すれば放射性物質によってたくさんの人がなくなる、プルトニウムの毒性は百万分の1グラムで致死量だとか、
最初から原発が爆発や臨界に達した場合、ひどい事になる事が容易にわかる事象です。
だから事故が起こらないように充分な予防処置をとるというのは当然だと自分は思うのです。多分異論はないと思います。

しかし他にあげた事象についてはどれほどの影響があるか解っていない事柄だと、そこが違うのではないでしょうか。
例えば鳥インフルエンザですが、
では普段の毎年流行してるインフルエンザではどれほどの方がお亡くなりになっているか、平均すれば年に2万人ほどの方がお亡くなりになっています。
もとろん老人や病弱な方が多いわけですが、インフルエンザによる死者数は、報道されてないだけで、毎年今回の地震による被害者に匹敵するほどの被害が出てるわけです。
しかしながら鳥インフルエンザが流行して、
2万人の方が亡くなったとして、それをマスコミが大々的に報じるだろうと思うのですが、それってでは普段と比べてどうなのか?
全世界で数百万人が亡くなると騒がれましたが、毎年それに近い数字の人が現実には亡くなっているわけで、
なぜニュースとして取り上げられてないのか。
鳥インフルエンザだけセンセーショナルに取り上げられてますが、
しかも問題は防げるかも解らないものに対し大騒ぎしてると、対策をおこなってもそれは人間の剃らない自然界で起こっている遺伝子変異で、普段のインフルエンザもどこで起こってどんな流れでもわからない。流行を何も予防できないのが現状で、
本当は対策できるはずないのが解っていてそれでも人災と風評被害を出しながらやってるわけです。
地球温暖化も同様です。
仮に二酸化炭素が増えれば世界の植物が増えるという研究があります。仮に温暖化すればシベリアなど寒冷地が耕作に使え、
世界の耕作量が増えるという研究があります。
種の世界では気温上昇で新種の誕生が活発になるという研究もあります。
自然環境にはむしろ良いという研究もあります。
そもそも起こっているのかどうかも解らない、起こって悪くなるのかも解らない。人間の影響なのかも解らないのに、悪くなると思って騒ぐ。

ダイオキシンが今では大して毒性がないと解ってきても、つい最近の出来事です。解っていないのに猛毒のように騒ぐ。

解らないものを、その被害も、そして対策も、それが正しいかも解らずに、損害と出費をだしながら効果不明の予防対策をしていくのと、今回の毒性が明らかで、対策も可能だった原発とは根本的な危険性にかんして意味が違うかなと、よーかいさんの意見を読んでもあらためて私にはそう思えるのです。
Posted by weed at 2011年04月07日 08:02
書いてから1時間ほどなんですが、
またまたよーかいさんの都合も考えず、自分本位の意見をこめたコメント書いちゃいました、すいません。
前回これで最後にするとかいたのに…。
勉強時間も取られてしまってるのではないかとか、
もうし訳無いです。
よーかいさんの過去のやり方で無視してくださいとかいても、
お返事は必ず返されるでしょうから、3行以内でいいです。
これで私もやめますから。
こんなに書くなら自分のブログでやれ!とそんな風に私自身思いました。
申し訳ない、とほほ。
Posted by weed at 2011年04月07日 08:52
>weedさん


こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。


>情報の提供の仕方を工夫しても、たとえガラス張りであろうと、一度たった風評被害というのは、人の心を動かすのは私には無理だと思ってます。


うーん、どうなんでしょうね?

それが果たして、「予防的対策をとったから」の風評被害なのか、それとも「予防的対策が不十分だったから」の風評被害なのか。

どうも、個人的には、不十分ゆえの風評被害に感じられるのです。

例えば、欧米では情報を提供する場合、まず「最悪の場合、こういった事態も想定できる」という方法でメディアが情報を提供します。
それを開示したうえで、じゃあどう対策を立てるか?を考えていくと聞いています。
一方、日本の場合、情報が小出しにされ、初期報道では「安全」だったものが「危険」へと変化するがゆえに、不安は高まるのだと思います。

『幽霊の正体見たり枯れ尾花』
という句がありますが、情報が不十分だと、そのすき間を人間は「もっとこわいもの」を想像力で埋めてしまいます。


>全世界で数百万人が亡くなると騒がれましたが、毎年それに近い数字の人が現実には亡くなっているわけで、
>なぜニュースとして取り上げられてないのか。


やはりこれも「情報」の問題ではないでしょうか?


また、新型インフルの場合、通常のインフルの他に数百万人が命を落とす可能性があるという話でした。
大人はともかく、乳幼児や老人の死亡率は高いわけですから、大人から感染させるわけにもいかなかったでしょう。



>自然環境にはむしろ良いという研究もあります。


うーむ( ̄ω ̄;)

以下に挙げるのは、一例です。


統計局ホームページより『世界の人口の推移』。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/02.htm#h2-01

世界人口は1950年は25億人ちょい。
一方、2010年は69億人越え。
2050年には91億5千万人との予想。



同じく統計局ホームページより『森林の面積』。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/01.htm

2000年から2005年の5年間の、1年あたりの平均森林減少面積は、7千317ヘクタール。(1ヘクタールは1万平方メートルにあたります。)



WWFジャパンホームページより、『絶滅について』。
http://www.wwf.or.jp/activities/2009/09/614514.html

『レッドリストに掲載された、1600年以降に絶滅した種の数は、700種あまり(中略)過去400年に絶滅した哺乳類のうち45~50%は、20世紀になってから絶滅したとみられています。また、鳥類については100種あまりの絶滅種のうち35~40%が20世紀になってから絶滅』
とのこと。



これらはあくまで「一例」ですが、自然の通常起こりうる変化以上のインパクトを人間は確実に与えています。

これで、環境が変わらないはずはないと考えます。



もっとも、これは個人的に調べた範囲での見解を述べただけですので、押しつけるつもりは毛頭ありません。
ただ、ここで述べていることが、根拠のない「不安説」ではないことだけはわかっていただきたかったので、あえて数字を出しました。


>これで私もやめますから。
>申し訳ない、とほほ。


ご配慮どうもありがとうございます(*´▽`*)

ええ、この件は、またいずれ機会があったらお話ししましょう。


うーさんもお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
お身体にはどうかお気を付けてお過ごしください。
Posted by よーかい at 2011年04月08日 01:30
 
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