2009年03月09日
10人で勝ち点ゲット!(ブログ第1004日目、雑感。)
ファジアーノ岡山、ついにJリーグの一員として開幕しました!

一昨年、よーかいが岡山に転勤してきたときには、ファジアーノはJFLですらなく、中国社会人リーグ、つまり4部相当の極小クラブでした。
「あああ、サッカー不毛の地に来てしまった……(TwT。)」
禁断症状がでるくらい、サッカーに飢えてしまったものです。
「将来はJリーグに!」なんて謳っていても、そんなの非現実的なただのスローガンに見えましたし、何より岡山に住んでいる人たちが誰もファジアーノというチームを知らないのです。
あまりにも低い、ファジアーノというチームの知名度。
観戦に行った中国社会人リーグはまるで草サッカー。
試合自体はファジアーノが快勝しましたが、試合会場は隣にある立派な桃太郎スタジアムではなく、その脇にちょこんと存在している「補助陸上競技場」です。
入場無料なので、公園に来た親子連れが「あ、なにかやっているみたいだよ?」と入ってきましたが、本当に応援しているコアサポはせいぜい20~30人いればいい方です。
客席では子どもたちが駆け回り騒ぎまわり、それをまったく注意しない親…。
とても「サッカーを観る」という環境ではありませんでした。
なのに、翌日の新聞には
「約1,000人も観客が来た!」
なんて、一種の「快挙」としてその試合のことを報じているのです。
これまで住んでいた地域とのサッカー文化の違いに、くらくらとめまいがしました。
J2の草創期に3年間観てきたことはありましたけど、それよりもはるかに「下」なのです。
サッカーのレベル自体もたいしたことありません。
ファジアーノは前の方にいい選手を揃えていたので、その決定力だけで勝っていたようなものでした。
メンバーを見ると、中にはヴェルディからレンタルで来ている選手も何人かいましたが、U-17日本代表に選ばれたような逸材が、こんな4部の草サッカーみたいな中でくすぶっているなんて……もうこの選手はハタチ前にして「終わっちゃった」のかなぁ。。
そんな同情めいた感慨を覚えたことも昨日のように記憶しています。
ただ、そんな中でもMF川原周剛選手とFW喜山康平選手だけはいいものを持っているな、とは感じたことを覚えています。

あれからわずか2年。
その年、ファジアーノは中国社会人リーグを首位で駆け抜け、全国地域決勝リーグでも勝ち抜いてJFLへの参戦を決めました。
翌2008年、どこまで通用するか?
そう思われたJFL参戦では、最終節までもつれたものの、1年でJ2昇格を決めました!
くりかえしますがわずか2年です。
だけど、隔世の感があります。
J2開幕のこの日、桃太郎スタジアムに集まった観客は約1万1千人弱。
あれから多くのメンバーが替わりましたが、中国社会人リーグでよーかいが目を付けた川原周剛選手と喜山康平選手はいまではファジアーノに欠かせない中心人物になっています。

感慨深すぎて、書きたいことが多すぎて、一度の記事では足りないので、今回は純粋に試合と戦術的なことだけに特化して書きたいと思います。
ファジアーノの布陣はボックス型の4-4-2。
GK リ・チャンガン
RB 澤口
CB 野本
CB キム
LB 尾崎
DH 小野
DH 保坂
OH 臼井
OH 川原
FW 喜山
FW 西山
でした。
昨年との大きな変更点は、センターバックに韓国のU-23代表候補にも入ったキム・クヮンミン選手が入り、右サイドバックにFC琉球から移籍してきた澤口選手が入ったこと、ボランチに甲府から移籍してきた保坂選手が入ったことが守備陣では挙げられます。
オフェンスでは、右のオフェンシブハーフに、昨年は控えが多かった臼井選手がスタメンで入り、フォワードでは昨年のチーム得点王の小林選手が控えにまわり、今季水戸から移籍してきた西山選手がトップの一角に入ったことです。
昨季は、攻撃力はありましたが、守備はザルだったファジアーノ。
今季は守備を中心にヴァージョンアップを図ってきたのだとか。
対する甲府は一昨年までJ1で、昨季7位という、今季本気でJ1再昇格を目指す強豪です。
そのサッカースタイルは前任の大木監督時代から、ショートパスで相手を翻弄するサッカーです。
まるでワルサーP38。
次元大介の44マグナムのような大きな破壊力や五右衛門のような相手を一刀両断にするカウンターは持ち合わせていませんが、確実に連射し、相手の急所を突いてくるサッカーなのです。

特に、「走れる王様」と呼ばれる背番号10番の藤田選手の両足から繰り出される正確なパスと、3トップとの連携は脅威なのです。
いきなり初戦から難敵にぶつかってしまったファジアーノです。
さて、キックオフ。
序盤、ペースを握ったのはなんとファジアーノ!!!∑( ̄□ ̄;)ハウッ
昨年までとまるでサッカーが違います!
攻撃に関しては、サイド攻撃が圧倒的に増えました。
昨年は、ボールを持つと「なるべく早く前へ」という意識が強すぎて、逆にカウンターを喰らうことが多かったのです。
「ああ~っ!なんでもっとサイドを起点にして攻めないんだ!!!」
なんて非常にもどかしく思った試合も数知れずでした。
ところが、今年はちゃんとサイドに起点を作って攻めています。
特に機能したのが右サイド。
右MFのポジションは、実はよーかいは昨年のスーパーサブ、妹尾選手が入るべきだと思っていたのでしたが、実際に観た臼井選手の動きは予想以上でした!
甲府ディフェンス陣を完全に翻弄していました。
そこに、右サイドバックの澤口選手が絡んでいきます。
澤口選手は守備も素晴らしく、なおかつ攻撃参加のタイミングも、臼井選手との連携も非常に良かったです。
FC琉球時代もいい選手だとは思っていましたが、FC琉球はフラット3を敷くチーム。
澤口選手を生かし切れていなかったのですな。
正直、澤口選手がここまでいいサイドバックだとは思っていませんでした。
フォワードは、喜山選手のパートナーとして、昨年のチーム得点王かつ10月まではJFL得点王だった小林選手が当初有力と観られていましたが、よーかい的には、あまり守備に走らない小林選手には不満もあったのです。
そこへ新加入の西山選手。
献身的に守備もします。
チームとしては、小林選手と調子の良い方を先発で使うこともできるようになりましたし、素晴らしいオプションが増えたと思います。
また、後方からパスで攻撃を組み立てるボランチの小野選手。
昨年はフィジカルの弱さが目立ちましたが、このオフにしっかりフィジカルを強化してきたようです。
ふたまわりくらい体が大きく見えましたし、昨季のように当たりで吹き飛ばされる場面もありませんでした。
また、もう一人のボランチ、保坂選手も重要なオプションです。
強いフィジカルを持ち、守備ではしっかり相手の攻撃の芽を摘みながら、機を見て相手ゴール前へと走ります。
プレースタイルは川崎フロンターレの谷口選手に近いものを感じました。
それ以上に、昨季の課題とされていた守備の改善は目を瞠るものがありました!
昨年は守備ラインとボランチの間にぽっかりスペースが空き、そこを突かれてカウンターを喰らうことが多かったのですが、この試合ではそのような場面は一度もありませんでした。
また、昨年はマンマーク気味だった守備ですが、高い位置でボールを持った相手に2人で囲みに行き取りに行くという姿勢がはっきり見て取れました。
それが功を奏すことが多々ありましたし、またボランチの保坂選手が後ろをしっかりケアしていました。
昨季のボランチのレギュラーだった玉林選手が、どうにも中途半端なプレーが多かったことに比べたら、安定感がまったく違います。
そんなわけで、前半20分過ぎまで甲府にはなにもさせないという状態が続きました。
あれっ?甲府ってこんなチームだったっけ??
と首をかしげるくらい、パスが機能していないのです。
いや、よく見ると、ファジアーノが甲府のパスをほぼ完璧に無効化していたのです。
J2の強豪相手に堂々たる戦いぶりです!
もちろん、相手もさるもの、ファジアーノにチャンスは作られても、完全な決定機まではつくらせません。
それでも前半は明らかにファジアーノのシュート数が甲府を圧倒していましたし、甲府は甲府らしい攻撃がほとんどできなかったのです!
しかし、突然の落とし穴が待っていました。
それまでキレキレのプレーで甲府ディフェンス陣を翻弄し続けていた臼井選手が前半44分、不用意なタックルで一発レッド。
よーかい的には、そんなに悪質には見えなかったし、せいぜいイエローカードだろう?と思ったのですが、ともかくこれでファジアーノは後半は10人で強豪の甲府を相手に戦わなければならなくなったのです!!!( ▽|||)
後半、トップの喜山選手を中盤に下げ、西山選手のワントップの布陣にすることでファジアーノは対応しました。
ボール奪取の位置も、高い位置でプレスをかけることはせず、ゴール前を固め、とにかくスペースを作らせないことで対応する戦術に変えてきました。
後半開始10分まではファジアーノのカウンターもうまく機能していました。
「10人でもやれるじゃん?」
そう期待を抱かせてくれるものでした。
けれども、ここから甲府の猛攻が始まったのです!
トップ下、司令塔の藤田選手は左右にパスを散らし、自らゴール前に切り込んでくるクレバーなプレーを発揮し始めました。
甲府の厚みのある攻撃。
守備に追われるファジアーノ。
前半までのサッカーとはまったく別の試合になってしまいました。
それでも、懸命にクリアをするディフェンス陣。
全員で必死の守備です。
そして、数少ないチャンスにかけるカウンター。
強豪甲府相手に一人少ない10人でも、決して勝利を諦めていない姿勢が伝わってきました。
何度も危ないピンチがありました。
昨年までだったら、あっけなく崩壊していたでしょう。
けれども、甲府にゴールを割らせません!
選手達の気持ちが、熱さが見えました!
それはどこか哀しくて、そして胸が熱くなるものでした。
そして、守護神リ・チャンガン選手もスーパーセーブを連発!
ちなみに、試合後、子ども達からリ選手は大人気でした(笑)。
じりじりするような試合展開の中、よく粘りました。
そして、ついにJ2参戦初戦でファジアーノは10人で勝ち点1を奪ったのです!!!
よくやりました!
素晴らしかったです!!!
本当に、気持ちの入ったいい試合でした!!!ヽ(≧▽≦)ノ
それが、なによりも嬉しかったです。
次節は来週日曜日。
ホームで、昇格候補大本命のベガルタ仙台を相手に闘います。
果たして、あの前半のような戦いを90分通してできるのでしょうか?
それはまだわかりませんが、戦いの行方はそこにかかっていると思います。
また、相手にはフリーキックの名手、リャン・ヨンギ選手がいるので、不用意なファールでセットプレーを与えないことも大事になると思います。
それでも次節こそ、勝ち点3を!
胸のすくような「ジャイアント・キリング」を見せてくれ、ファジアーノ!!!ヾ(。`Д´。)ノ

一昨年、よーかいが岡山に転勤してきたときには、ファジアーノはJFLですらなく、中国社会人リーグ、つまり4部相当の極小クラブでした。
「あああ、サッカー不毛の地に来てしまった……(TwT。)」
禁断症状がでるくらい、サッカーに飢えてしまったものです。
「将来はJリーグに!」なんて謳っていても、そんなの非現実的なただのスローガンに見えましたし、何より岡山に住んでいる人たちが誰もファジアーノというチームを知らないのです。
あまりにも低い、ファジアーノというチームの知名度。
観戦に行った中国社会人リーグはまるで草サッカー。
試合自体はファジアーノが快勝しましたが、試合会場は隣にある立派な桃太郎スタジアムではなく、その脇にちょこんと存在している「補助陸上競技場」です。
入場無料なので、公園に来た親子連れが「あ、なにかやっているみたいだよ?」と入ってきましたが、本当に応援しているコアサポはせいぜい20~30人いればいい方です。
客席では子どもたちが駆け回り騒ぎまわり、それをまったく注意しない親…。
とても「サッカーを観る」という環境ではありませんでした。
なのに、翌日の新聞には
「約1,000人も観客が来た!」
なんて、一種の「快挙」としてその試合のことを報じているのです。
これまで住んでいた地域とのサッカー文化の違いに、くらくらとめまいがしました。
J2の草創期に3年間観てきたことはありましたけど、それよりもはるかに「下」なのです。
サッカーのレベル自体もたいしたことありません。
ファジアーノは前の方にいい選手を揃えていたので、その決定力だけで勝っていたようなものでした。
メンバーを見ると、中にはヴェルディからレンタルで来ている選手も何人かいましたが、U-17日本代表に選ばれたような逸材が、こんな4部の草サッカーみたいな中でくすぶっているなんて……もうこの選手はハタチ前にして「終わっちゃった」のかなぁ。。
そんな同情めいた感慨を覚えたことも昨日のように記憶しています。
ただ、そんな中でもMF川原周剛選手とFW喜山康平選手だけはいいものを持っているな、とは感じたことを覚えています。

あれからわずか2年。
その年、ファジアーノは中国社会人リーグを首位で駆け抜け、全国地域決勝リーグでも勝ち抜いてJFLへの参戦を決めました。
翌2008年、どこまで通用するか?
そう思われたJFL参戦では、最終節までもつれたものの、1年でJ2昇格を決めました!
くりかえしますがわずか2年です。
だけど、隔世の感があります。
J2開幕のこの日、桃太郎スタジアムに集まった観客は約1万1千人弱。
あれから多くのメンバーが替わりましたが、中国社会人リーグでよーかいが目を付けた川原周剛選手と喜山康平選手はいまではファジアーノに欠かせない中心人物になっています。

感慨深すぎて、書きたいことが多すぎて、一度の記事では足りないので、今回は純粋に試合と戦術的なことだけに特化して書きたいと思います。
ファジアーノの布陣はボックス型の4-4-2。
GK リ・チャンガン
RB 澤口
CB 野本
CB キム
LB 尾崎
DH 小野
DH 保坂
OH 臼井
OH 川原
FW 喜山
FW 西山
でした。
昨年との大きな変更点は、センターバックに韓国のU-23代表候補にも入ったキム・クヮンミン選手が入り、右サイドバックにFC琉球から移籍してきた澤口選手が入ったこと、ボランチに甲府から移籍してきた保坂選手が入ったことが守備陣では挙げられます。
オフェンスでは、右のオフェンシブハーフに、昨年は控えが多かった臼井選手がスタメンで入り、フォワードでは昨年のチーム得点王の小林選手が控えにまわり、今季水戸から移籍してきた西山選手がトップの一角に入ったことです。
昨季は、攻撃力はありましたが、守備はザルだったファジアーノ。
今季は守備を中心にヴァージョンアップを図ってきたのだとか。
対する甲府は一昨年までJ1で、昨季7位という、今季本気でJ1再昇格を目指す強豪です。
そのサッカースタイルは前任の大木監督時代から、ショートパスで相手を翻弄するサッカーです。
まるでワルサーP38。
次元大介の44マグナムのような大きな破壊力や五右衛門のような相手を一刀両断にするカウンターは持ち合わせていませんが、確実に連射し、相手の急所を突いてくるサッカーなのです。

特に、「走れる王様」と呼ばれる背番号10番の藤田選手の両足から繰り出される正確なパスと、3トップとの連携は脅威なのです。
いきなり初戦から難敵にぶつかってしまったファジアーノです。
さて、キックオフ。
序盤、ペースを握ったのはなんとファジアーノ!!!∑( ̄□ ̄;)ハウッ
昨年までとまるでサッカーが違います!
攻撃に関しては、サイド攻撃が圧倒的に増えました。
昨年は、ボールを持つと「なるべく早く前へ」という意識が強すぎて、逆にカウンターを喰らうことが多かったのです。
「ああ~っ!なんでもっとサイドを起点にして攻めないんだ!!!」
なんて非常にもどかしく思った試合も数知れずでした。
ところが、今年はちゃんとサイドに起点を作って攻めています。
特に機能したのが右サイド。
右MFのポジションは、実はよーかいは昨年のスーパーサブ、妹尾選手が入るべきだと思っていたのでしたが、実際に観た臼井選手の動きは予想以上でした!
甲府ディフェンス陣を完全に翻弄していました。
そこに、右サイドバックの澤口選手が絡んでいきます。
澤口選手は守備も素晴らしく、なおかつ攻撃参加のタイミングも、臼井選手との連携も非常に良かったです。
FC琉球時代もいい選手だとは思っていましたが、FC琉球はフラット3を敷くチーム。
澤口選手を生かし切れていなかったのですな。
正直、澤口選手がここまでいいサイドバックだとは思っていませんでした。
フォワードは、喜山選手のパートナーとして、昨年のチーム得点王かつ10月まではJFL得点王だった小林選手が当初有力と観られていましたが、よーかい的には、あまり守備に走らない小林選手には不満もあったのです。
そこへ新加入の西山選手。
献身的に守備もします。
チームとしては、小林選手と調子の良い方を先発で使うこともできるようになりましたし、素晴らしいオプションが増えたと思います。
また、後方からパスで攻撃を組み立てるボランチの小野選手。
昨年はフィジカルの弱さが目立ちましたが、このオフにしっかりフィジカルを強化してきたようです。
ふたまわりくらい体が大きく見えましたし、昨季のように当たりで吹き飛ばされる場面もありませんでした。
また、もう一人のボランチ、保坂選手も重要なオプションです。
強いフィジカルを持ち、守備ではしっかり相手の攻撃の芽を摘みながら、機を見て相手ゴール前へと走ります。
プレースタイルは川崎フロンターレの谷口選手に近いものを感じました。
それ以上に、昨季の課題とされていた守備の改善は目を瞠るものがありました!
昨年は守備ラインとボランチの間にぽっかりスペースが空き、そこを突かれてカウンターを喰らうことが多かったのですが、この試合ではそのような場面は一度もありませんでした。
また、昨年はマンマーク気味だった守備ですが、高い位置でボールを持った相手に2人で囲みに行き取りに行くという姿勢がはっきり見て取れました。
それが功を奏すことが多々ありましたし、またボランチの保坂選手が後ろをしっかりケアしていました。
昨季のボランチのレギュラーだった玉林選手が、どうにも中途半端なプレーが多かったことに比べたら、安定感がまったく違います。
そんなわけで、前半20分過ぎまで甲府にはなにもさせないという状態が続きました。
あれっ?甲府ってこんなチームだったっけ??
と首をかしげるくらい、パスが機能していないのです。
いや、よく見ると、ファジアーノが甲府のパスをほぼ完璧に無効化していたのです。
J2の強豪相手に堂々たる戦いぶりです!
もちろん、相手もさるもの、ファジアーノにチャンスは作られても、完全な決定機まではつくらせません。
それでも前半は明らかにファジアーノのシュート数が甲府を圧倒していましたし、甲府は甲府らしい攻撃がほとんどできなかったのです!
しかし、突然の落とし穴が待っていました。
それまでキレキレのプレーで甲府ディフェンス陣を翻弄し続けていた臼井選手が前半44分、不用意なタックルで一発レッド。
よーかい的には、そんなに悪質には見えなかったし、せいぜいイエローカードだろう?と思ったのですが、ともかくこれでファジアーノは後半は10人で強豪の甲府を相手に戦わなければならなくなったのです!!!( ▽|||)
後半、トップの喜山選手を中盤に下げ、西山選手のワントップの布陣にすることでファジアーノは対応しました。
ボール奪取の位置も、高い位置でプレスをかけることはせず、ゴール前を固め、とにかくスペースを作らせないことで対応する戦術に変えてきました。
後半開始10分まではファジアーノのカウンターもうまく機能していました。
「10人でもやれるじゃん?」
そう期待を抱かせてくれるものでした。
けれども、ここから甲府の猛攻が始まったのです!
トップ下、司令塔の藤田選手は左右にパスを散らし、自らゴール前に切り込んでくるクレバーなプレーを発揮し始めました。
甲府の厚みのある攻撃。
守備に追われるファジアーノ。
前半までのサッカーとはまったく別の試合になってしまいました。
それでも、懸命にクリアをするディフェンス陣。
全員で必死の守備です。
そして、数少ないチャンスにかけるカウンター。
強豪甲府相手に一人少ない10人でも、決して勝利を諦めていない姿勢が伝わってきました。
何度も危ないピンチがありました。
昨年までだったら、あっけなく崩壊していたでしょう。
けれども、甲府にゴールを割らせません!
選手達の気持ちが、熱さが見えました!
それはどこか哀しくて、そして胸が熱くなるものでした。
そして、守護神リ・チャンガン選手もスーパーセーブを連発!
ちなみに、試合後、子ども達からリ選手は大人気でした(笑)。
じりじりするような試合展開の中、よく粘りました。
そして、ついにJ2参戦初戦でファジアーノは10人で勝ち点1を奪ったのです!!!
よくやりました!
素晴らしかったです!!!
本当に、気持ちの入ったいい試合でした!!!ヽ(≧▽≦)ノ
それが、なによりも嬉しかったです。
次節は来週日曜日。
ホームで、昇格候補大本命のベガルタ仙台を相手に闘います。
果たして、あの前半のような戦いを90分通してできるのでしょうか?
それはまだわかりませんが、戦いの行方はそこにかかっていると思います。
また、相手にはフリーキックの名手、リャン・ヨンギ選手がいるので、不用意なファールでセットプレーを与えないことも大事になると思います。
それでも次節こそ、勝ち点3を!
胸のすくような「ジャイアント・キリング」を見せてくれ、ファジアーノ!!!ヾ(。`Д´。)ノ
Posted by よーかい at 23:13│Comments(0)
│一日の雑感。