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2010年12月17日

二次試験面接対策備忘録。

日曜日には東京都の二次試験です。


もちろん、これに失敗しても、また夏に教員採用試験を受けますが、いいかげん早く教壇に立ちたい気持ちが強くあります。
でも、これまで数々の難関一次試験を好成績で突破しても二次でことごとく落とされてしまうのは、やっぱり面接が下手な自分自身の責任です。

……というよりも、めちゃくちゃ緊張してしまう対人恐怖気味のチキンな自分自身がうらめしくもあったり。。。orz

もともと、小学生から、重松清さんの小説『きよしこ』みたいにひどい吃音症だったのです。
それでも、ありとあらゆる試行錯誤と失敗を繰り返して、なんとか普通の社会人に擬装できるくらいにはなりました。
でも、緊張する場面だと、やっぱりうまくいかないこともたくさんあったりします…(TwT。)


負けるもんか。



そんなわけで、
誰のためでなく、自分自身のためだけに備忘録として面接対策の想定問答を載せておきます。

うーん、下手すると、自分自身の個人情報ギリギリだったり、解答がひどく間違っているものもあるかもしれませんが、とりあえず、現時点での自分の頭で考えた想定問答すべてです。(でも、きっと多分本番はアドリブ…爆)

まあ、ここに載せておけば、試験直前の待ち時間にiphoneで確認もできますからね☆


てなわけで。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※



○自己PRをしてください。

私は、障害者職業カウンセラーとして12年勤めてきました。
あらゆる障害とカウンセリングについての専門知識と現場での実践経験があります。
現在、小学校の通常学級においても発達障害児等への対応が緊要な課題になってきていますが、私の知識と経験は必ずや多様な子どもたちの特性に合わせた指導に寄与できるものと確信しております。
豊かな共生社会を生み出すために、私の知識と経験のすべてをかけて、東京都の次代を担う子どもたちへの教育に一生をかける決意です。


○なぜ小学校の教師になりたいのか。

私は、高校時代からのボランティア活動やキャンプ指導、社会人になってからのスポーツチャンバラ等の活動を通して小学生の子ども達と接するうちに、より深く全人的に子ども達とかかわることができ、子ども達の成長に直接寄与することのできる教職という仕事に憧れるようになりました。
また、これまでの職業経験で培った経験と知識を生かすことで、より多様な子ども達への教育に寄与することができると考えるからです。


○なぜ大学を卒業してすぐに小学校の教員にならなかったのか。

主に2つの理由があります。
ひとつは、私が卒業した大学には小学校の教育課程がなく、小学校の教員免許を社会人になってから取得したこと。
もうひとつは、母の介護の必要があったからです。
そのため、採用試験を受ける年齢は遅くなりましたが、より多くの社会経験を積んだことを教育に生かしていきます。


○教師に求められる資質とはなんですか? 

3点あります。
ひとつは社会人としての総合的な人間力。
ふたつめは子どもたちに対する深い教育的愛情。
みっつめは職責を遂行するために絶えず研究と修養に努めることです。

〔想定関連質問〕
○「社会人としての総合的な人間力」とは何ですか。

職務に対する専門的な知識と技能に加え、責任と高い倫理観、家庭や地域との調整能力、人間関係形成能力だと考えます。

〔想定関連質問〕
○教育的愛情とは何ですか。

どの子どもに対してもその成長の可能性を信じ、本人のよい部分を引き出すことだと考えます。
また、社会に通用する基礎的な能力や確かな学力を確実に身につけさせることも含まれると考えます。


○教師と通常の公務員との違いはなんですか。

最も大きな違いは、研修に関することだと考えます。
単に研修の機会を保障されているだけの通常の公務員と違い、教育基本法第九条にあるように教員は絶えず研修に励み自己の資質を高めなければならないということです。それだけ教員の職責は重いということだと考えます。


○教育において、あなたのこだわりはなんですか?

子どもの心に寄り添う教育を行うことです。
そのために、ひとりひとりの子どもの顔や様子をしっかり見ながら授業を行い、毎朝すべての子どもにあいさつすることを欠かさず、信頼関係を形成していきます。

〔想定関連質問〕
○具体的に子どもたちの顔を見て授業をしたことはありますか。

現在の仕事でも講義形式で集団指導を行うことがあり、必ず全員の顔を見渡すようにしています。
表情の様子から、ときには講義の後に個別に話を聞くことを実践しています。
また、教育実習の時、指導教官からの助言でひとりひとりの子どもの目の輝きを確認しながら教材研究と授業を行いました。その結果、授業を聴く姿勢に変容が見られた子がいました。


○あなたにとって、教育とはなんですか。

感動を伝えることだと思います。
いままでできなかったことができるようになる喜び、知らなかったことやわからなかったことがわかったときの感動はなにものにも代え難いと思います。
そのような感動体験を児童に味わわせるために教材研究をしっかり行い、つねに研修と自己研鑽に励みます。


○なぜ公立学校の教員になりたいのですか。

教育基本法第4条でいうところの「教育の機会均等」は公教育でこそ実現されるものだと思うからです。
ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会が与えられ、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されないという理念に感銘を受けたからです。


○あなたの長所と短所を教えてください。 

長所は、好奇心旺盛なことと、粘り強いことです。
短所は、そそっかしいところです。

〔想定関連質問〕
○具体的に長所・短所の中身を教えてください。

私は、一度好奇心を持ったら徹底的に調べますし、行動力もあります。
例えば、私はこれまで国内すべての都道府県と、世界26カ国をバックパックを背負って旅をし、見聞を広げてきました。
また、文献を使って調べることも大好きです。
粘り強さについては、困難な状況でも投げ出さずに続けることができます。
この資質を生かして、粘り強く、よりよい学級作りとクラスの学力の向上を行います。

短所については、どうもケアレスミスが多かったり、どこか抜けていたりすることがあります。
だから仕事において書類等を作成する場合は、二重、三重に見直すように心掛けています。


○影響を受けた恩師はいますか。

はい。大学1年の時からお世話になっている、教育社会学のM先生です。

〔想定関連質問〕
○具体的にどのようなところに感銘を受けたのですか。

深い学問の世界への扉を示してくださったことに加え、つねに学生達の心に寄り添い、親身に話を聞いてくださったことに感銘を受けました。
私も、M先生のように、教え子の指針となり、かつ心に寄り添うことのできる教師を目指します。


○保護者が教師に求めていることはなんだと思いますか。

3点挙げたいと思います。
子どもの学力の向上、子どもの社会性の向上、そしてなるべく学校での子どもの様子を教えて欲しいと言うことだと考えます。

〔想定関連質問〕
○あなたは具体的にどのように実践しますか。

教材研究を通じ「わかる授業」を実践していくことで、子どもたちの学力を向上させます。子どもたち相互が関わり合い伸びていく学級経営を行い社会性を育みます。そして、学級通信や連絡帳、保護者会などを通じて子どもたちの様子を保護者に伝えていきます。


○子どもが求める教師とは。

二点挙げます。
子どもはつねに「わかりたい」という思いを持っています。その思いを叶える教師が子どもに求められる教師であると考えます。
また、平等にちゃんと自分の事をみてくれる教師を求めていると思います。

〔想定関連質問〕
○「わかる授業」をつくるためにはどうしますか。

3点あります。
1点目は、事前に教材研究を綿密に行うこと。
2点目は、授業中形成的評価を取り入れることで指導と評価の一体化を図ること。
3点目は、評価の観点を細かいステップで設定することで、児童のつまずきを見付け、一斉指導の中に個別指導を入れてつまずきに対応することです。


○教師としての喜びややりがいは、どのようなときに感じられると思いますか。

子どもの成長に触れたときだと思います。
これまでできなかったことができたときの子どもの笑顔は最大の報酬です。
子どもの成長の現場に居合わせることができる教師という職業は、一生の仕事としてとてもやりがいがあると感じます。


○公務員は全体の奉仕者といいます。これについて、あなたなりに説明しなさい。

公務員は国民全体への奉仕者であって一部の奉仕者ではないということ、そして、公務員は公共の利益のために働くということがあたると思います。
つまり、私利私欲を越えて、広く社会の役に立つことを行うことが公務員には求められているのだと思います。


○子どもたちに地域を愛する心を育てるには、学校としてどのようなことに取り組んでいったらいいですか。

地域の豊かな伝統的な文化や自然に触れる活動の機会を充実させることだと考えます。
例えば生活科、社会科、理科、総合的な学習の時間の活用が挙げられます。また、地域の方々と協力し、例えば地域の老人と触れ合ったり、地域で働く人たちに接する機会を意図的に設定し、地域を愛する心を育みます。


○初めてクラスを持つことになって、クラスでの初めの挨拶を2分間で行ってください。

おはようございます。
先生の名前は、「○○○ ○○○」といいます。
みんなで言ってみましょう。

うーん、ちょっと声が小さいなあ。
もういちど、さんはい。

すごい!
みんなの元気な声を聴くことができて先生はとても嬉しいです。

ここで、クイズです。
先生が好きなスポーツはどれでしょう?

1番、野球
2番、バスケットボール
3番、サッカー
4番、ゲートボール

1番と思う人?(全体を見渡しながら)
2番と思う人?
3番と思う人?
4番と思う人?

正解は、3番のサッカーです。
Jリーグも外国のサッカーも大好きです。
お昼休み、皆さんがサッカーをするときには先生もぜひ仲間に入れてください。

さて、今日は新しいクラスになるにあたって、楽しみだなぁと思うだけでなく不安な子もいたと思います。
一つ覚えておいて欲しいのは、先生はいつでもみんなを守ります。
困ったことがあったら何でもいつでも相談してくださいね。
だから、安心して学校に来てください。

これから、一緒に世界一のクラスをつくっていきましょう!
よろしく!!


○「生きる力」を育むとは。

確かな学力、豊かな人間性、健やかな体を育成することです。

〔想定関連質問〕
○次世代の子ども達が生きるために必要な力を、大切だと思う順に3つあげなさい。

1)基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力。
2)自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性。
3)たくましく生きるための健康や体力
の3点です。

〔想定関連質問〕
○学習指導要領が新しくなりましたが、「生きる力」は必要なくなったのでしょうか。

「生きる力」を育むという基本理念は変わりません。
今回の改訂では、この「生きる力」の理念の実現のために、これまでの学校現場等での課題を踏まえ、指導面などでの具体的な手立てを確立することを目指したものです。


○新しい学習指導要領では授業時数が増加しましたが、「ゆとり教育」から「詰め込み教育」へ転換するのですか。

いいえ。
「ゆとり」か「詰め込み」かということではなく、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とこれらを活用する力の育成をいわば車の両輪として伸ばしていくことが必要です。
授業時数の増加は、子ども達がつまずきやすい内容の確実な習得を図るための繰り返し学習や、知識・技能を活用する学習を行う時間を充実するためのものです。


○「知識基盤社会」において、必要とされる能力は何ですか。

知識基盤社会においては、「課題を見いだし解決する力」、「知識・技能の更新のための生涯にわたる学習」、「他者や社会、自然や環境と共に生きること」など、変化に対応するための能力が求められます。

〔想定関連質問〕
○学力の重要な要素を3つあげてください。

1)基礎的・基本的な知識・技能の習得、
2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等、
3)学習意欲
の3つです。


○なぜ「言語活動の充実」が重要視されているのですか。

言語は、知的活動やコミュニケーション、感性・情緒の基盤であり、国語科において、これらの果たす役割に応じた能力、感性・情緒を育むことが求められているからです。
また、各教科においても、国語科で培った能力を基本に言語活動を充実することの必要性を十分に理解し、言語活動を各教科等の指導計画に位置付け、授業の構成や進め方を改善することが求められています。


○東京都は、「生きる力」を育む教育をどのように重視しているか。

東京都では主に2つの力を重視しています。まず、他者との人間関係を築き、協調したり切磋琢磨したりしながら自己の役割を果たしていく力。
次に、いかなる状況においても、自ら考え判断し、困難な局面を切り拓いていくことのできる「確かな学力」です。
この2つの力の育成が、これからの時代を、主体的、創造的に生きていくために極めて重要だとしています。


○子ども・保護者・地域の方々にとって魅力的な教師であるために、これからの時代の教師にはどのようなことが求められていると考えますか。大切だと思う順に3つ挙げなさい。 

1)教育に対する熱意と使命感を持つ教師。
(子どもに対する愛情や教育者としての責任感が強く、子どもの指導に時間を惜しまない教師)
2)豊かな人間性と思いやりのある教師
(あらゆる生命を慈しむ温かい心をもち、柔軟な発想や思考ができる教師)
3)実践的な指導力のある教師
(物事をわかりやすく要約・説明できる表現力や説得力がある教師)
の3点です。

 〔想定関連質問〕
○特に小学校の教師に必要な資質は。

1)子どもに好かれる教師、子どもの相談にのれる教師、子どもたちの喜びや悲しみを共に分かち合い、子どもと一緒になって考えることのできる教師
2)子どもたちと一緒に遊び、骨身を惜しまず行動し、体力のある教師
以上の2つの資質です。

(※以上『東京都教育委員会の望む教師像』より。)

〔想定関連質問〕
○逆に、望まない教師像は。

1)社会的ルールや礼儀作法に欠け、人間関係に疎い教師
2)自己の欲望や感情に流されやすく、自律心、自制心に乏しい教師
3)マニュアルに依存し、自己啓発のできない教師


○近年、海外で活躍している日本人がたくさんいますが、そのために起こる効果や影響を大きいと思うものから順に3つ挙げてください。

1)他者とのコミュニケーション能力が一層重要になります。
2)自分とは異なる文化や歴史を持つひとびとを理解し、共生していくことが重要になります。
3)日本の伝統・文化について、その素晴らしさや価値を理解すること、自分が日本人であるという自覚や帰属意識を確立していくことが大切になってきます。


○学校と地域社会が一体となって子ども達を教育していくとき、あなたが子どもたちに身に付けさせたいものを3つ挙げよ。 

1)次代を切り拓く力の育成。
 とりわけ、他者との人間関係を築く力を育成することです。
2)「確かな学力」の育成。
 授業改善や家庭教育との連携の強化を図ることを通じて、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図るとともに、それぞれの教科で身に付けた知識や技能を活用する学習活動を重視します。
3)規範意識の育成。
 自分への自信を高め、進んで社会に貢献し、他者とともによりよく生きようとする自覚や態度、さらには様々な人たちと豊かな人間関係を築いていく力などを身に付けさせます。


※本当は、1)たくさん試行錯誤できる力、2)立場の違う人たちや立場の弱い人を思いやる力の2つを身に付けさせたいと付け加えたいところですが……面接だとダメだろうな。。。( ̄ω ̄;)



○東京都が目指すこれからの教育の柱は。

「社会全体で子供の教育に取り組む」
「生きる力をはぐくむ教育を推進する」
の2つです。
※あるいは、「社会全体で子供の教育に取り組み、一人一人に『生きる力』をはぐくむ教育を推進する」ことです。

〔想定関連質問〕
○この「東京が目指す教育の姿」を実現するために必要なことは。

1)家庭・学校・地域・社会との連携の強化
2)外部人材の積極的な活用
3)次代を切り拓く力の育成
4)『確かな学力』の育成
の4つがあげられます。


○「東京都教育ビジョン」で、家庭・学校・地域・社会に期待する役割は。

家庭は、基本的な生活習慣等を身に付け、家族愛の中で心の居場所を見出す場。
学校は、社会で求められる知識・技能、人間関係の基礎などを習得する場。
地域は、人間関係や社会の中での習慣や規則を学ぶ場。
社会は、職業生活や社会貢献を通じて自己実現を図る場、
という役割が期待されています。


○「東京都が目指すこれからの教育」を確実に実現していくため必要な3つの視点とは。

1)家庭や地域の教育力向上を支援する。
2)教育の質の向上・教育環境の整備を推進する。
3)子供・若者の未来を応援する。
の3つになります。

〔想定関連質問〕
○その取り組みの方向は。

1)「家庭や地域の教育力向上を支援する」では、
・家庭の教育力の向上
・幼稚園・保育所における教育機能の向上
・すべての都民の参加による地域教育力の向上
の3点です。
2)「教育の質の向上・教育環境の整備を推進する」では、
・教員の資質・能力の向上
・特色ある学校づくりの推進
・外部人材の教育活動への積極的な活用
・特別な支援が必要な子供の教育の充実
・子供の安全・安心の確保
の5点です。
3)「子供・若者の未来を応援する」では、
・児童・生徒の「確かな学力」の向上
・子供の心と体の健やかな成長
・子供の社会的自立を支援する取組の推進
・首都東京・国際社会で活躍する日本人の育成
の4点になります。


○「心の東京革命」とは。

「心の東京革命」は親や大人が子どもに正面から向き合い、関わっていこうという呼びかけであり、次代を担う子ども達に対し、親と大人が責任を持って正義感や倫理観、思いやりの心を育み、人が生きていくうえで当然の心得を伝えていく取り組みです。
具体的には、子どもにあいさつをさせようなど7つの呼びかけを心の東京ルールとして提唱し、大人が子どもに呼びかけることで社会の当たり前な基本的なルールを子どもに伝える活動をしているものです。


○「心の東京ルール」を7つ述べてください。

1)毎日きちんとあいさつさせよう
2)他人の子どもでも叱ろう
3)子どもに手伝いをさせよう
4)ねだる子どもにがまんをさせよう
5)体験の中で子どもを鍛えよう
6)子どもにその日のことを話させよう
7)先人や目上の人を敬う心を育てよう
の7つです。


○「東京ミニマム」とは何ですか。
 
都独自の取り組みで、小学校・中学校それぞれの段階で、すべての児童・生徒が身に付けておくべき内容を指導するための基準になります。


○「東京教師養成塾」とはどのような取り組みですか。

高い志を持った教員を学生の段階から養成するため、教員を養成している大学や区市町村教育委員会と連携した都独自の取り組みです。
東京都の小学校教員を志す都内及び近県に所在する大学の4年生等を対象に年間を通して実施する特別教育実習等の4講座を修了した者について、教員採用に当たり特別選考を実施し、都内公立小学校の教員として採用するというものです。


○「東京教師道場」とはどのような取り組みですか。

教員の授業力を高めるとともに、他の教員を指導する資質・能力を有する教員を育成する都独自の仕組みです。
主に若手教員の育成の場とした研修体制の中心になっています。


○あなたはなぜ東京都の教員になりたいのですか。

東京都の先進性と多様性に惹かれました。
まず、先進性について。
東京都は中高一貫校を最初に導入するなど独自の取り組みがあり、研修体制も「東京教師道場」など独自の取り組みを行っているところが魅力です。
次に、多様性について。
東京都は、都市部だけでなく、下町や農村部、島嶼地域など特色のある地域が多く存在します。
また、国内外の多くの地域から移入してきた子どもたちがおり、どこよりも多様性があると感じます。
ゆえに、これからの共生社会を作り出す先駆けとなる教育実践を行えるものと思っており、意義を感じます。


○島嶼地域への赴任はかまいませんか。

まったく構いません。
島嶼地域では学級が少人数の分、きめ細やかな学習を行うことができるため、むしろ楽しみです


○優れた教師の条件とは。

3つの要素に集約できます。
教職に対する強い情熱、教育の専門家としての確かな力量、総合的な人間力の3点です。

〔想定関連質問〕
○具体的には?

まず、教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感、常に学び続ける向上心。
次に、子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業づくりの力、教材解釈の力。
そして、豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法はじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、教職員全体と同僚として協力していくことなどが優れた教師の条件です。


○指導要録の教育上の位置づけは何か。

指導要録は学籍に関する記録と指導に関する記録からなります。
児童・生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し、その後の指導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿となるものです。


○「指導と評価の一体化」とは。

指導と評価は別物ではなく、評価の結果によって後の指導を改善し、さらに新しい指導の成果を再度評価するという、指導に生かす評価を充実させることが「指導と評価の一体化」です。

〔想定関連質問〕
○「指導と評価の一体化」を進めるためには。

具体的には、指導の観点を決めておき、授業に形成的評価を多く取り入れることです。
また、学習の評価を、日常的に、通信簿や面談などを通じて、児童や保護者に十分説明し、児童や保護者と共有することなども大切です。


○「いじめ」の定義を述べてください。

「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」です。
なお、起こった場所は学校の内外を問いません。


○「魅力ある学校づくり」とは。

児童生徒にとって、自己が大事にされている、認められている等の存在感が実感でき、かつ精神的な充実感の得られる「心の居場所」としての学校をつくることです。

〔想定関連質問〕
○具体的には?

教師や友人との心の結びつきや信頼感の中で主体的な学びを進め、共同の活動を通して社会性を身に付ける「絆づくりの場」として、十分に機能する魅力ある学校づくりを目指すことです。
すべての児童生徒にとって、学校を安心感・充実感の得られるいきいきとした場としていくことです。


○子どもたちに求められる「確かな学力」とは。

知識や技能に加え、学ぶ意欲や、自分で課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等までを含めたものが「確かな学力」です。

〔想定関連質問〕
○「個に応じた指導」とは。

子どもの能力・適性、興味・関心等を十分に理解し、それぞれの指導の場面に応じて、従来からの一斉指導に加えて、個別指導やグループ別指導、学習内容の習熟の程度に応じた指導、補充・発展的な学習や課題学習、繰り返し学習など、効果的な方法を柔軟かつ多様に導入することが「個に応じた指導」です。


○学力の重要な要素とは。

基礎的・基本的な知識・技能の習得、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等、学習意欲からなる3つの要素です。


○学習指導要領改訂の重要なポイントは。

6点あります。
1)「生きる力」という理念の共有。
2)基礎的・基本的な知識・技能の習得
3)思考力・判断力・表現力等の育成
4)確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保
5)学習意欲の向上や学習習慣の確立
6)豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実
です。

〔想定関連質問〕
○その中でも特に重要なものは。

基礎的・基本的な知識・技能の習得を基盤とした、思考力・判断力・表現力等の育成、学習意欲の向上や学習習慣の確立、豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実の3点です。





【前年度東京都(第2回)二次試験での面接より】



○今回の試験があることを訊いたとき、どう思ったか?

早く教壇に立ちたかったので、チャンスだなと思いました。


○1分間で自己PRをしてください。(再掲)

私は、障害者職業カウンセラーとして12年勤めてきました。
あらゆる障害とカウンセリングについての専門知識と現場での実践経験があります。
現在、小学校の通常学級においても発達障害児等への対応が緊要な課題になってきていますが、私の知識と経験は必ずや多様な子どもたちの特性に合わせた指導に寄与できるものと確信しております。
豊かな共生社会を生み出すために、私の知識と経験のすべてをかけて、東京都の次代を担う子どもたちへの教育に一生をかける決意です。


○なぜ小学校の教員になりたいと思うようになったのですか?(再掲)

私は、高校時代からのボランティア活動やキャンプ指導、社会人になってからのスポーツチャンバラ等の活動を通して小学生の子ども達と接するうちに、より深く全人的に子ども達とかかわることができ、子ども達の成長に直接寄与することのできる教職という仕事に憧れるようになりました。
また、これまでの職業経験で培った経験と知識を生かすことで、より多様な子ども達への教育に寄与することができると考えるからです。


○教育実習はどのような科目を教えましたか。

教育実習は中学校の社会科でした。
担任は2年生でしたが、日本史だけでなく、1年生の地理、さらには特別支援学級の指導もさせていただき、とてもいい経験になりました。


○教育実習で失敗したことは?

はじめは緊張もあり、教室全体の生徒の顔を見渡すことができていなかったと指導教官から指摘を受けました。
指摘を受けてからは、どの子の表情も見逃さずに授業を行うことを心掛けました。


○教育実習で工夫したことは?

教材研究を行い、授業内容に関する文献を集め、導入となるエピソードや子ども達に身近な話題と関連づけて授業を行ったことです。
また、合唱コンクールの指導では練習で率先して歌い、クラスが団結して歌うことの楽しさを伝えられるよう根気強く指導をしました。


○「授業の改善等で子どもに変容が見られた」と面接票にあるが、あなたの前の担任は授業に工夫をしていなかったのか?

いいえ。発問の仕方、子ども一人一人への声のかけ方や目線の配り方など、多くのものを学ばせていただきました。


○あなたが工夫した授業の内容で、学習指導要領にある授業目標は生徒に伝えられたのか?

伝えられたと思います。
そのために指導案を練り、指導教官に意見を伺いながら、いかにして伝えるかをつねに考えながら授業をつくっていきました。


○あなたは歴史の授業でエピソードをたくさん入れるようにしたと言ったが、それで授業時間は足りたのか?

はい。
毎回苦労はしましたが、時間が足りるように指導内容を工夫するのは楽しかったです。


【模擬授業】 (想定解答は省略)

○授業の全体の流れを口頭で簡単に説明してください。
○授業のポイントは?
○この授業を行うことで、児童にどのような力をつけさせたいか?
○このような順序で授業を行った理由を説明してください。
○あなたは「かける数」を10倍したものと「かけられる数」を10倍したものについて授業で扱っていますが、もともとの問題では「かける数」だけが二位数の出題です。これは何か意図があって行ったのですか?


【場面指導】

○体育でサッカーの授業中、子ども同士がぶつかって倒れました。あなたはどうしますか?

まず、倒れた児童の様子を見ます


○児童は意識を失っていて、動かせない状態です。どうしますか?

他の児童には課題を与えてやらせます。そして保健委員を呼び、養護の先生を呼んでくるようにいいます。


○救急車が来ました。あなたはどうしますか?

子どもたちは教室に帰して自習をさせます。
そして、学年主任、教頭、校長に報告、連絡、相談します。
その上で、すみやかにケガをした児童の保護者に連絡をします。


○体育の時間、子どもにこのようなケガをさせないように、事前に気を付けておくべき事はなにか?

運動を始める前に、安全への心得について話します。
例えば、サッカーではボールばかりみていては人にぶつかってしまう危険があるから周りをよく見ながら試合をするように話します。
次に、運動場から危険物の除去を行います。
用具などが置き忘れていないか、児童がつまずいたりしそうなものはないかを確認します。


○あなたが体育で児童にケガをさせないために行うことは?

運動場所の適正さを考えること、校庭ならつまずきやすい石などを事前に拾ったりして危険物を除去することです。


○保護者から、「うちの子はゲームばかりしている。学校で生活習慣の指導をお願いしたい」と電話があった。どう対応するか?

まずは保護者の話を傾聴して、問題点がどこにあるのかを確認します。


○保護者は、子どもがゲームばかりしているから、生活習慣の指導を学校でして欲しいの一点張りです。どうしますか?

学校でもクラス全員に対して基本的な生活指導を行うことは伝えます。
しかし、学校は基本的に集団生活の場で、個別的な生活指導には限界もあるため、保護者にも家庭での生活面の指導をお願いしたいことを伝えます。


【その他の質問】

○あなたは、どんな子どもを育てたいですか?

思いやりのある子どもを育てたいです


○それはどうしてですか?

昨今のいじめ事件や、公共の場での規範意識の欠如などの要因は、子ども達が他者というものを大切にすることや、その気持ちを思いやる心が欠けていることが大きな原因であると考えます。
とくに、東京都のような多様な他者が共に生きていくことが必要な場所では、思いやりの心の涵養は欠かせないと考えるからです。


○どのようにおもいやりのある子を育てますか?

私はまず第一にクラスの学級経営に力を入れたいです。
立場の違う人たちを思いやる気持ちは、多様な経験によって育まれると考えます。
安心して失敗や試行錯誤をすることができる教室を作ることで、子ども同士が集団で触れ合い、考える機会を作ります。
また、帰りの会で「いいところ探し」の報告をしてもらい、他者の良さを認め合う教室を作ります。





……ふう。

こんなところでしょうか??

あとは、いかに自分自身がベストパフォーマンスを発揮できるかの問題のような気がします。



最後に一言、自分自身へ。



せっかくのチャンスなのだから、思いっきり楽しんできてくださいね♪(゚▽^*)ノ⌒☆
笑顔、笑顔♪♪


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Posted by よーかい at 00:23│Comments(2)東京都二次募集
この記事へのコメント
お久しぶりです。
明日試験なのですね。
それにしても、素晴らしい面接対策…。
どの回答も、東京都の方針を熟知した上でのご自分の考えだと思うので、ばっちりだと思いました。

あとは、落ち着いて、受け答えができるといいですね。

↓↓のような事情は、もしかすると、面接の一番初めに手短に面接官に伝えてもいいのではないかと思いました。

「もともと、小学生から、重松清さんの小説『きよしこ』みたいにひどい吃音症だったのです。
それでも、ありとあらゆる試行錯誤と失敗を繰り返して、なんとか普通の社会人に擬装できるくらいにはなりました。
でも、緊張する場面だと、やっぱりうまくいかないこともたくさんあったりします…(TwT。)」



落ち着いて…と書きましたが、面接という場はだれにとっても極度に緊張するものですよね。
緊張している自分の様子に負けないように、
ぎりぎりまで、集中してしゃべる練習(実際に声に出して)
をしたらいいのではないかと思います。
頭の中でシュミレーションするだけでなく、実際に声を出して自分の声を自分で聞くことで、
話す速さや話の流れを、身体が覚えてくれます。
本番も自分の声を聞いて安心できるくらい、
ぎりぎりまで、ゆっくり、話す練習をお勧めします。

えらそうにすみません。

頑張ってくださいね。
Posted by 宇津井健氏は神経痛 at 2010年12月18日 20:48
>宇津井健氏は神経痛さん


お久しぶりでございます。
お元気ですか?

まさかまさかの、個人的にどっひゃーーー!のサプライズでした。
コメント本当にどうもありがとう。


東京の試験、とりあえず、今できる全力は尽くしてきました。
あとは、人事を尽くして天命を待つ、いわば「なんくるないさ」の気持ちです。


あなたから教わったことは、すべて実践してみました。
教科指導の基本として、教科書をしっかり読み込むこと、面接用の想定解答は何度も推敲してみること、実際に何度も自分の声に出してみること、吃音のことを面接の初めに手短に面接官に伝えること…など。

結果はわかりませんが、少なくともこれまでの面接よりはうまくできたような気がします。

もし合格できたら、それは多分にあなたのおかげです。


何度も声に出して練習することについては、今日(日付的には昨日)なんかは、錦糸町の駅前広場のベンチで、多くの人が往来する前で1時間半以上面接時と同じ声量で、自分の声に出して練習したりもしました。
明らかに「あやしいひと」もしくは「あぶないひと」状態ですが、都会の無関心さで、みんなスルーしてくれたのでよかったです(笑)。


吃音についてはね、以前企業面接などのときは、初めに伝えると「なんでこんなのが受けにくるんだよ」って感じであからさまにイヤな顔をする人もいたから、ちょっとこわかったんだよね。
自分でも、もどかしかったり恥ずかしかったりすることだしね。

でも、今回は初めに伝えて、「もしかしたらお聞き苦しいところがあるかもしれません」と言ったら、面接官全員から「かまいませんよ」と笑顔で言われたので、かなり楽になりました。

今回の前半はそれでも緊張していた部分やとちった部分もあったとは思いますが、おかげさまで中盤以降は自分でもびっくりするぐらい落ち着いてしっかり答えることができました。


本当にどうもありがとうね♪(*´▽`*)
Posted by よーかい at 2010年12月20日 01:07
 
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