先日読んだ
某バスケット漫画で監督が教え子たちに言っていました。
「限界なんてこんなもんじゃない。こんなもんじゃないんだ」
……
……
……いい言葉ですけど、その元ネタって、
明らかにthe pillowsの「Hybrid Rainbow」という曲の、
『限界なんてこんなもんじゃない
こんなんじゃない』
からですよね?(; ̄∀ ̄A
しかも、以前、コミックスのおまけページで作者はthe pillowsの大ファンだということを公言していました。
どう考えても確信犯でしょう。。o( ̄ー ̄;)ゞううむ
それにしても、そのバスケット漫画は少年誌に連載していて、すでに24巻もでている人気漫画であるにかかわらず、
まだ公式戦で1勝もしていない
のです。
めちゃくちゃ真剣に練習していますし、実力がないわけではないにもかかわらずです。
この漫画が「友情・努力・勝利」を掲げた某誌に連載されていたら、あっという間にうち切りだったことでしょう(苦笑)。
でも、その作品の良いところは、どんなに勝てなくても、さらにはいろんな逆境が重なってどん底のようにみえるような状況からでも、決して諦めずに這い上がっていくことの価値を泥臭くともしっかり描いていることだと思います。
そういえば、この作品の中では、対戦相手を評した言葉に
「
埋もれていた才能なんて、世の中にはいくらでも転がっている」
というものもありました。
その相手チームの高校3年生は、それまで人数不足で試合に一度もでられず、初めての公式戦で主人公達のいるチームを苦しめ、うち負かしていったのでした。
それを評した言葉でした。
「埋もれていた才能」
そんな言葉がぴったりなのが、the pillowsというバンドです。
最近になって人気がでてきましたが、ずっと前から良質な作品を作り続け、そしてまったく売れなかったバンドです。
今年、結成20年を迎えました。
今日おかけする新曲「雨上がりに見た幻」は、ある意味彼ら自身の歩みを振り返った曲です。
さらに、題名は「虹」のことを示しているのです。
つまり、彼らが10年以上前に世に出した代表曲「Hybrid Rainbow」(冒頭で挙げた曲です)を意識した曲でもあるのです。
そして、PVに登場する飛行船は、まさに「Hybrid Rainbow」で登場していた飛行船でした。
ほとんど沈んでいて、地面をスレスレに浮かんでいた、あの飛行船です。
『The Pillows - Hybrid Rainbow PV』
その飛行船が、この「雨上がりに見た幻」では、最後に大きな足跡にたどり着きます。
『足跡のない道を選んで
ずいぶん歩いたな
荒野の果て どこかにきっと
足跡残ってる
それだけがそれだけが
生きた証
それだけがそれだけが
僕らの誇り』
すべての、
もがき、這い上がろうとしているひとたちへの応援歌に聞こえます。