去る7月17日(日)、沖縄県の教員採用一次試験を受けてきました。
昨年は
諸事情あって受けられませんでした。
諸事情とは?
ええ、いまだに素で学生に間違われるよーかいですが、実際には
年齢制限とか年齢制限とか年齢制限とかの実年齢のしばりがあったのです。
これまでの沖縄県は、なにせ全国でもっとも年齢制限が低い県でした。
その制限に引っ掛かってしまった以上、ほかに手段は、他県の教員になって再チャレンジするしかありませんでした。(他県の現役教員はこれまで通常より5年分年齢制限が伸びたのです。)
とはいえ、本命でないところを受験するのはモチベーションが落ちたのは事実。
それなりに勉強していても、ワールドカップは全試合観てしまったり、受験生にあるまじき行為をくりかえしてしまいました。
ところが、2月に突如降ってわいた、受験年齢制限10歳引き上げのニュース。
受験者も当然増えるでしょうが、これはモチベーションが上がります!
だから今年は昨年とは違います!
なでしこJAPANの試合以外は深夜早朝にサッカーを観ていません!!d(o ̄ー ̄o) (どや顔でいうことでしょうか?)
……もちろん、予選リーグから全試合観ましたがなにか?(爆)
そんなこんなで、自分なりに必死に対策を立ててやってきました。
とはいえ、間にブランクがあると、1からやり直しの部分もたくさんありますし、新しい答申やら覚えなきゃいけないことがたくさんありますから、楽ではありません。
仕事も今年は忙しく、ブログのほうはしばらく封印させてもらった次第であります。
そんな前置きはともかく、
試験内容について。
沖縄県では、集合時間は朝8時30分。
8時から会場に入ることができます。
会場は複数あるようですが、よーかいは那覇高校でした。
教室にはクーラーが効いているため、他の自治体のように、「今はクールビズだから、受験者の皆さんもネクタイはずしてくださってもいいですよ」などと甘いことは言われません。
また、受験生もみんなちゃんとしたスーツ姿で、他の自治体のように、短パンにサンダル、アロハシャツという受験生もおりません。(少なくとも、横浜市の受験会場にはそんな受験生もいましたです。)
試験はまず9時から10時半までの1時間半で、一般教養&教職教養です。
内訳は、一般教養が30問、教職教養が60問(すべてマークシート方式)の計90問です。
休憩が少し入り、次の試験説明があった後、11時から専門教養Ⅰ(算数・外国語活動・社会・生活科・総合的な学習の時間・図工、家庭)が1時間。
10分の休憩(=答案用紙の回収時間)を挟んで、12時10分から13時10分まで専門教養Ⅱ(国語・理科・音楽・体育)になります。
専門教養はⅠとⅡ合わせて2時間で155問(マークシート方式)になります。
かなり問題数が他府県と比べて多く、時間に追われるのが沖縄県の特徴です。
とはいえ、昨年までこのマークシート以外に算数(実際は高校受験レベルの数学)の筆記問題が11~12題あったので、問題数は減っているともいえます。
また、3年前までは専門教養の後に昼食休憩をはさんで図工のデッサンがありましたが、それは2次試験になっています。
多少は、問題数が減っているわけなのです。これでも。
とはいえ、一般教養は高校レベルの問題なので、「そんなのもう覚えていない」という問題がでてきます。
たとえば、
『ウラン235Uの原子核は【 】を吸収すると、大量のエネルギーとともに各種の放射線と【 】を出して分裂する。
1.原子 2.陽子 3.電子 4.中性子 5.分子』
タイムリーな話題とはいえ、一般文系出身者には荷が重いです。
「陽子」が「ようこ」に見えた時点から、頭の中では選択肢の5つとも「○○子」という擬人化がはじまったのはよーかいだけでしょうか?(変態)
中性子って、ボーイッシュな感じでなんだかいいですよね。
つか、この問題の正解は「4.中性子」なんですけど。
それから、これまで『沖縄問題』は5問あったのが3問に減りました。
1.琉球王国のグスク及び関連遺産群の資産の名称と説明文の組み合わせで誤っているものは?(正答:玉稜)
2.1879年、廃藩置県が断行されて沖縄県が設置された際、明治政府から初代県令として任命された人物は?(正答:鍋島直彬)
3.1945年、米軍が沖縄県の慶良間諸島に上陸した日は?(正答:3月26日)
の3問です。
ちゃんと琉球・沖縄史を勉強していれば解ける問題でした。
これまでのように、生粋のうちなーんちゅの皆様の誰もが「
こんなの知らない!!!」と試験後に発狂しそうになるような問題がなくなったのは、喜ぶべきかさみしいと思うべきでしょうか??
教職教養は、教育基本法、学校教育法、各種別の学校の学習指導要領総則、文部科学省の答申、沖縄県の教育施策などからの出題でした。
まあ、こちらは時間的にも1問1分のペースでやっていけばいいので時間が足りなくなることはありません。
「
知っているかどうか」だけの問題です。
問題なのは専門教養の方です。
以前は国語・算数・理科・社会・音楽・美術・家庭・体育の8教科だったのに、今では加えて生活科・総合的な学習の時間・外国語活動の3つが増え、11教科です。
しかも、1問につき、問題文を読み考えマークシートを塗りつぶす時間が正味40秒ほどですから時間との戦いになってきます。
沖縄県の場合、他県以上に
学習指導要領重視の傾向があります。
おまけも含めて小学校学習指導要領は237ページにわたる内容ですが、それらの正確な文言を(そらで言えなくても選択肢ですぐ分かる程度には)覚えておくのは最低限の必須事項になります。
それだけならいいのです。
沖縄県が鬼なのは、学習指導要領解説からもバシバシ出題するところです(泣)。
学習指導要領解説とは、その名の通り、学習指導要領の解説書です(ヲイ)。
ただ、この解説書、各教科ごと存在するのです。
たとえば、国語だったら、国語1教科で151ページの冊子が存在します。
算数になると、付録を抜きにしても189ページです。
もちろん、外国語活動や総合的な学習の時間なども1冊として存在するのです。
11教科になると、
計2000ページ近くなるんじゃないかしらん?( ̄ω ̄;)
もう、いったいどうしろと!?(ノTwT)ノ ┫:・'.::・┻┻:・'.::・(ちゃぶ台返し)
解いていて、「わからない」ではなく「知らない」「見たこともない」という問題が出てくるわけなのです。
例えるなら、ガンダムの話をしていて、テレビ版や映画版はいいとしましょう。
でも、小説版の内容を熱く語られても、それなりのガンダム好きでもドン引いちゃうわけですよ。
小説版の、「アムロとセイラさんの不適切な関係」だとか、「ブライト艦長の息子のハサウェイの戦死」とか言われてもわかるひとっていらっしゃいますか?(マニアック)
さらに、同人誌のネタを出してきて、「わかるだろ、心友よ?」とキラキラした目で言われても、針のむしろなわけなのですよ。
ギレン将軍の演説も、テレビ版の
「諸君らの愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!何故だ!!」
はわかっても、それをゲーム版の『ギレンの野望』バージョンを含めて全文覚えていたらオタクです。
さらに、
「諸君らの愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!何故だ!!」「坊やだからさ」
と返すのが常識だという人はもはや変態の域でしょう。
いわば、そのレベルが求められるのが、沖縄県の専門教養155問なわけなのです!ヾ(。`Д´。)ノ
とりあえず、全力は尽くしましたよ?
でも、できたかどうかは別問題なのです。
自信?
そんなものはありません。
でも、もう二次試験の飛行機は取ってしまったし、職場に休暇願も出してあるのです。
一次が受かっているものとして準備しなければ間に合いません。
あとは「なんくるないさー」(「真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ=人事を尽くして天命を待つ」が本来の意味)です。
ララァ、私を導いてくれ……… (ガンダムを知らない人にはなんのことやら)。