平成23年度東京都公立小学校教員採用候補者選考(第2回)の第二次選考を受けてきました!o( ̄へ ̄*)むん
試験は12月19日(日)。
会場は錦糸町から徒歩数分の都立両国高等学校でした。
昨年と同じく東京東部での試験実施ですが、アクセスの便はよくなりました。
それぞれ1時間ごとに入場時間が決まっていて、よーかいは午後3時からの実施でした。
東京には、前日入りしました。
試験が終わった後は、もう空港に直行しないと間に合わない時間ですが、前日にはせっかく東京まで来たらぜひ観たいものがあったのです。
それは、
新江ノ島水族館です。
もう、完全に『
海月姫』の影響です(笑)。
現在、関東圏などでは「ノイタミア」枠でアニメ化されて放送中ですが、よーかい棲息地では放送していないので、原作から入ってファンになりました。(実はYoutubeで海外で放送したアニメの分は全部観ています。)
ちなみに、シングライクトーキングのヴォーカル、佐藤竹善さんも『海月姫』のファンだとカミングアウトしていました(笑)。
(一応解説すると、この真ん中で白目むいている店員風のおさげの女の子が主人公です。
となりの金髪美女はいわゆる「男の娘」です。)
よーかいはもともと横浜南部の出身だったので、江ノ島には小さい頃からよく行きました。
もちろん江ノ島水族館にも何度か行ったことはありましたが、「新」になってからは初めてでした。
『海月姫』作中では主人公の月海が飼っている「クララ」と同じタコクラゲ。
積み上げられたワイングラスの中には、小さなミズクラゲの赤ちゃんが!
アカクラゲの長くて優雅な触手も綺麗でした。
クラゲに魅了されるひとたちの気持ちがなんとなくわかったような気がしましたです。
……
……
……はっ!∑( ̄□ ̄;)ハウッ
いけません!
このままでは教員採用試験の話に入らずにクラゲの話で終わってしまうではないですかーーー!!!ヾ(。`Д´。;;;)ノ
話を戻します。
もちろん、試験ギリギリまで最後の悪あがきを続けたのは言うまでもありません。
宿泊場所が浅草橋のユースホステルだったので、近くの浅草演芸ホールに落語を観に行きたい気持ちをぐっとこらえました。
いつも苦手な面接に関しては、自分自身で想定問答を作ったものを、実際に自分の声に出してみることを今回は重視しました。
錦糸町の駅前広場のベンチに座って、面接時と同じ声量で1時間半も人通りの多い中を独りで「エア面接」をしていたアブナイ人を見かけたなら、それはまさにこのよーかいです(爆)。
みんなスルーしてくれたのは、都会特有の無関心さからか、それとも「絶対に関わっちゃいけないっっ!」という身の危険を感じたからでしょうか??
さて、この東京都公立小学校教員採用候補者選考(第2回)の第二次選考は、夏の第1回とは違い、超短期決戦です。
なにせ、全部でたった2時間弱。
実際は、説明や教室移動、待ち時間などを除くと、指導案作成が30分、個人面接・模擬授業・読み聞かせ等が30分の、
わずか1時間の勝負なのです!
将棋でいうなら、普段の2次試験が日をまたいで対局するタイトル戦だとすると、この東京の二次募集の2次試験は1手30秒の早指し将棋みたいなものです。(え、かえってわかりにくいですか?)
内容の詳細に入ります。
諸注意の後、指導案(略案)の作成が30分。
この略案は、提出後4部コピーされて、3部を面接官、1部を自分で持って模擬授業で使うことになります。
昨年はただの白紙でしたが、今年はちゃんと罫線の引かれている紙で、活動、発問、指導の留意点、評価などの記入もそれぞれどのような記号をつけて記すかという簡単な説明もある親切設計でした。
思えば、昨年は一番大事な「評価」を入れ忘れていて大失敗したものでした…(TwT。)
とはいえ、やっぱり一筋縄ではいかない東京都。
科目は予想通り算数でしたが、学年はなんと
小学1年生……!∑( ̄□ ̄;)ハウッ
だいたい、模擬授業はどこも算数か理科の中学年というのが一般的なので、事前準備は3,4年生ばかり重点的にやっていました…orz
全教科の教科書、数年前のものなら持っていたのでしたが、新学習指導要領に対応した最新のものを持っていなかったので、わざわざ平日の昼間に仕事のお休みをとって、教科書販売会社に算数と理科の教科書を買いに行ったくらいです。(3,4年のものを……。)
お題は、
「15-8」という、2位数から1位数を引く計算の授業の指導案を、言葉や具体物、式、図、表などを用いた授業の指導案を書きなさい。
というものです。
(問題用紙は試験後に回収されてしまうので、正確な文言とは若干違う点があるかもしれませんが、ご了承ください。)
30分、本当にあっという間です。
発問や、複数の解き方、そして繰り下がりのある計算にいきなり至るのではなく段階的にそこまで至るような構成、予想される児童の反応、言語活動などをその場で考えて書きました。
回収後、再び諸注意があり、面接会場へ移動します。
面接は個人面接で、面接官は3人。
初めに、事前に作成していた面接票(原本1部、両面コピー2部)と、指導案のコピー3部を渡します。
受験番号と氏名を告げた後、質問に入ります。
・あなたはなぜ小学校の教員を志望したのか?
・あなたが教員になったらこんな強みがありますよ、ということを1分で教えてください(自己アピール)。
次に、
模擬授業を「15-8」の部分から5分間行います。
黒板には白チョークが何本か、そして教壇の上に赤と黄色のチョークがそれぞれ1本ずつ乗っかっていました。
……実は、授業で児童の複数の考え方を取り上げて図示する場合に、一瞬頭の中が白くなって正答がでないやり方も書いてしまったのですが、それについては
「あえてなにげないフリをして間違いも認めて板書し、子どもたちに考えさせる」
というアドリブに転化させました(笑)。(←バレていませんよね?ドキドキ。)
5分たった時点で「そこまででやめてください」と合図があり、再び席に着きます。
そして、指導案や授業についての質問がありました。
・指導案作成で気を付けた点は?
・この授業を行うにあたり、工夫した点は?
・この授業で一番伝えたいことは?
・この授業でつまずく子がいるとしたら、どこでつまずくか?
・あなたのクラスに理解の難しい子が何人くらいいることを想定して授業をしたか?
次に、面接票の内容からの質問になります。
昨年はもう10年以上前の教育実習に関する質問ばかりで閉口しましたが、今年はちゃんと現在の職業に関することを多く聞いてくれました。
また、昨年は圧迫面接気味でしたが、今年の面接官は穏やかな雰囲気で、圧迫面接はありませんでした。
・この職種にはいつから就いているのか?
・これまでの職業経験で特に苦労した点は?
・職業経験をどう教育に結び付けるか?
・「個に応じた支援」という言葉がでてきたが、具体的に気を付けていることは?
・この職業で喜びを感じるのはどのようなときか?
・12年も続けた職業を辞めて教師になることに迷いはないか?
そのあと、「
読み聞かせ」です。
題材は小学校低学年の、アーノルド・ローベル作『お手紙』。
がまくんとかえるくんの物語です。
1分間黙読した後、クラス全体に読み聞かせるつもりで朗読します。
座って行っても立って行ってもOKということだったので、よーかいは立って行い、朗読中クラス全員を見渡し、反応を確かめるような仕草をしながら読みました。
・読み聞かせをする際に気を付けたことを挙げよ。
・読み聞かせの教育的効果を2つ挙げよ。
さらに、
場面指導的観点からの質問が続きます。
・7月に保護者会を行うとき、どういう資料を準備し、どのような点に気を付けるか?
・11月になり、保護者から「うちの子がどうやらいじめを受けているらしい」という電話が入った。どう対応するか?
面接票の表面からの追加質問。
・面接票に日本全国と海外26か国を旅して見聞を広げたとあるが、日本全都道府県以外に26か国旅したのか?
・そこでの見聞から得たことを、どう教育に活かすか2つ挙げよ。
以上で面接は終了です。
「ありがとうございました」のあいさつをした後、朗読用紙と、指導案は回収されます。
黒板の板書を消すよう指示があります。
おそらく、どのように黒板を消しているかという姿もチェックされているはずなので、「失礼しました」と教室を完全に出て扉を閉めるまでは一瞬も気を抜くことはできません。
たくさんの質問はありましたが、これだけで終わりなのは、いつもの2次試験から考えるとなんだか不思議な気分です。
面接が終わったら、そのまま解散になり、すみやかに校舎を出ます。
今回、もちろん完璧とはいえないですし、前半部は緊張してどもったりとちったりした部分もありますが、中盤以降は自分でも驚くくらい落ち着いて受け答えができたと思います。
たぶん……そんなに悪くはないはず。
でも、採用予定者の半分は大学推薦らしいので、実際2次試験でも4倍の倍率があるはずなのです。
4人に1人の割合に入ることができたかどうか……その相対的な部分まではわかりません。
とにかく、全力は尽くしました。
あとは、沖縄でいうところの「
なんくるないさ」(「なんてことないさ~」と訳されることが多いですが、本来は「人事を尽くして天命を待つ」に近い意味です。)の心境です。
どうか、今度こそ受かっていてください…オ( ̄人 ̄)ネ(-人-)ガ(*_ _)人イ(超切実)